南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

大和村を往く 壱

2006年03月31日 00時11分36秒 | 南方単車旅案内
本日より《南方単車旅案内》は、だいたい20回の予定で、大和村(やまとそん)を東西に貫く県道79号線を中心に参ります。
県道79号線は、奄美市の中心部より東シナ海側の海岸線を、大和村、宇検村(うけんそん)、瀬戸内町の1市1町2村を結ぶ、奄美大島最長の県道です。
もしかしたら、鹿児島県でも最長の部類に入るかもしれないと思って検索しましたが、それらしい資料はネット上に公開されていませんでした。
今回のシリーズでは、このうち、奄美市から大和村を通過して宇検村の船越海岸までを取り上げます。
なお、一部に'05年10月5日の東シナ海方面・大和村林道と重複する部分もありますので、併せてお読みいただければ幸いです。



名瀬市の中心部より、西へ進路を取る。
市街地の西のはずれ、小宿(こしゅくorこしく)を抜ければ、道は急な登りになる。
ふと目を右に転じれば、小宿漁港が垣間見える。
遠浅の湾の中に見える浚渫の跡。海の中の道。



登坂車線の設けられた(奄美大島では、この他にもう一箇所だけ)急坂を上りきる直前に、《大浜海浜公園》への入り口がある。
最初から寄り道だが、モノはついでと寄って行くことにしよう。
今度は逆に、かなりの斜度の下り坂になる。
カーブの下に、海浜公園の付属施設《海洋展示館》が見えてくる。
なお、《観光施設》には縁のないオレだからして、海洋展示館には入らない。
中の様子はパンダがレポートしてるこちらをどうぞ。

つづく

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九州地区民謡大会奄美地区予選

2006年03月30日 10時04分38秒 | Weblog
日曜日に、奄美市中央公民館にて行われましたが、正直に言えば、お金がなくて見に行ってません。
結果のみ、昨日、県立図書館でメモしてきました。

主催は大島新聞社と民謡協会奄美連合委員会。
審査委員長は、築地俊造さん(元・民謡日本一。弟子を取らない数少ない大物なので、コンクールではよく審査員を務めます)。
最優秀賞になると、4月23日の全国大会《日本民謡フェスティバル2006》(中村瑞希が優勝した「民謡民舞全国大会」ではありません)出場へのテープ審査にエントリーされます。
この上に《大賞》があるんですが、今回は該当者なし。
その最優秀賞は、中ほず美さん。<今年はじめにメジャー・デビューした中 孝介のお母さん。
青年の部 優勝:米田みのり < 以前から注目していたが、意外と早く賞を取った。見に行けばよかった。
2位:永 志保、3位:大山結奈
壮年の部 優勝:中 ほず美 < 各部門の優秀賞から、最優秀賞が選ばれます。
2位:永井しずの < 瀬戸内郵便局職員。
中年の部 優勝:森 英也 < よく行く島唄酒場《かずみ》の常連。
2位:福山幸司、3位:平田久代
高年の部 優勝:川畑春子 < 昨年まで、瀬戸内町古仁屋にて島唄酒場《凪》を経営していた。
2位:福山哲也、3位:佐藤隆幸

中 ほず美を除く10名は、四月の九州地区大会に出場します。
そして、九州地区大会でいい成績をおさめれば、晴れて秋の全国大会に出場、と。
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林道節子線・新緑を探して 九(完結編)

2006年03月27日 00時07分12秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 八よりつづく。

節子(せっこ)集落の隣は、網野子(あみのこ)集落である。
海沿いの道をちょこまかとアップダウンして、サトウキビ畑に向かって坂を下れば網野子集落に入る。
2006年3月現在、集落の山側と集落内を流れる川を工事しているため、作業用の車両が頻繁(一時間に二、三台)に行き交っている。



集落内にバイクを停め、堤防沿いに歩いてみた。
集落内の道はひじょうに狭い。
おそらく軽自動車でもいっぱいだろう。
三台以上のグループでは、入らないほうがいい。
大きな木がいくつも植えられている。
↑は、琉球松が一本と二本の広葉樹の高木(種別不明)が枝を絡ませるようにしている。

ぼんやり歩いていたら、おじいさんが現れた。
挨拶をしたら、強い口調で何事か声を掛けてきた(内容は聞き取れず)。
あまり友好的な口調ではなかったので、早々に退散することにした。



集落を出てふり返る。
波がなく、砂浜も広いが、シャワーなどの設備はない。



ミラーの中で集落がカーブの彼方に消えると、国道58号線に出る。



国道58号線から網野子・節子集落への分岐。
左が国道58号線である。
手前が古仁屋(こにや)。坂を上れば網野子峠で、奄美市に至る。

この項、おわり

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林道節子線・新緑を探して 八

2006年03月26日 00時09分50秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 七よりつづく。

林道は、節子(せっこ)集落のはずれの小学校にて終わる。
小さな防波堤で囲っただけの、ちいさな港になん隻かの漁船が停まっている。
防波堤の上を歩いてみた。
珊瑚と岩が造った遠浅の海を、漁船が通れるだけ切り拓かれた湾。
引き潮時で、小さな波が防波堤の裾を洗っている。



おばあちゃんがやってきた。
採っているのはアオサですか、貝ですか?
暖かい春の午後、命の営みがある。



振り向いて見上げる。
あの山を巻いて降りてきたのだ。



10年まえと較べれば、おそらく人口は減っているだろう。
親しくさせていただいているタクシーの運転手さんが言っていた。
「節子は、冬はいちばんいいところだ。
風が吹かない。天気もいい。最高だよ」

つづく

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林道節子線・新緑を探して 七

2006年03月25日 00時01分07秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 六よりつづく。

人里が近づくと、不思議と目に付くものにも変化が出てくる。
道路脇の岩肌に小さな流れ。



近づいて見上げると、かなり上の方から水が流れ下っている。



エンジンを掛けるのも億劫になり、キーをオフにしたまま惰性で下りはじめるとすぐに、簡易水道らしきビニールパイプが見えた。
ヘルメットを外し、歩いてパイプ伝いに山へ入ってみる。



よく手入れされた道は、やはり簡易水道の取水口で終わっていた(踏み分け道はまだ奥へと続いている)。
道の脇のところどころに何か掘り返した跡。
ヒトだろうか、イノシシだろうか。



朽ちかけた蘇鉄に、新たな蘇鉄が根付いている。
倒木更新。
今は土台となってしまった蘇鉄は、もうじき朽ち果てるだろう。
着生した蘇鉄も、よほどの幸運がない限り、土に還る。
しかし、その上に、また新たな命が宿るに違いない。
ほとんど土壌がない、岩石の隙間のようなところにも根付く蘇鉄は、こうして長い時間を掛けて奄美大島に豊かな自然を形づくってきたのだろう。

つづく

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林道節子線・新緑を探して 六

2006年03月24日 00時19分28秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 伍よりつづく。

突然、路面に白い小さな花びらが散乱している。
速度を落として周囲を見渡すが、それらしい木はない。
風に吹かれて遠くから飛んで来たのか?(冬の奄美は、最大瞬間風速が15mを超える日は珍しくない)
バイクを停めてよくよく見ると、白い花は真上に咲いていた。



真下に向けて花が開いていることから、エゴノキと思われる。



薄い葉は陽光を通している。



すこし進んだところが切り通しになっている。
海側のほうに人の踏み固めた跡があったので、バイクを停めて登ってみる。
海の色がだんだん夏に近づいてくる。



振り向けば、節子(せっこ)集落だ。
新緑が山をまだらに染めあげている。

つづく

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林道節子線・新緑を探して 伍

2006年03月23日 00時34分24秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 四よりつづく。

いつしか、斜面に道路を貼り付けたような個所に出ていた。
バイクを停め、斜面の下から目前にまで伸びた木々の葉や花を眺める。



適当に撮ってみたら、琉球群島固有種のアカボシタツナミソウのようだ。
手振れがはげしいオリジナル画像を見て、ため息をついても後のまつり。



シマグワ。
手許の図鑑によれば、「果実を干したものには強壮効果があり、果実酒は滋養強壮、低血圧症、不眠症などによいという」とある。
11月頃が果実の季節だと言うから、また行ってみようか。



確信は持てないが、おそらくゴンズイ。
6月頃に赤い実を付ければ、間違いない。

つづく

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林道節子線・新緑を探して 四

2006年03月22日 00時26分51秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 参よりつづく。

新緑と、その向こうに広がる海でたっぷりと目を楽しませた後に、僅かに残るダート区間が待っている。



ダート区間の距離は、およそ1.5km。
たいした距離ではないので、新品タイヤの慣らしも兼ねて一往復半(1.5 X 3 = 4.5km)してみた。
けっこうなアップダウンがあり、オフロードバイク以外では難所と言えるだろう。
路面じたいはフラットなほうだが、数箇所に深い轍や溝があって、軽自動車で行ってしまった奄美・加計呂麻島なんでもありBLOGさんは随分な苦労をしたようだ。
四輪では、20cm以上の深さの避け難い溝が点在するので、たとえ四輪駆動車でも行くべきではない。
オフロードバイクでも、轍や溝をうまくカットできる技術がなければ、速度を抑えて通行すべきである。



ダート区間が終わると、小さな登り下りをくり返しながら、いつしか延々と続く急な上り坂になる。



途中に空き地があったので、入ってみる。



全線舗装したら、展望台にでもなるのだろうか。
海と山の眺めをしばし楽しむ。



長い登り坂は、あとすこし。
小さな尾根を越えた短い稜線で、木々の間からまた海を眺める。
なかなか進まない、でもそれが楽しい。
鳥の鳴き声、風がたてる葉擦れの音。

つづく

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林道節子線・新緑を探して 参

2006年03月21日 00時18分19秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 弐よりつづく。

木や草の緑(みどり)と一口に言っても、この時季にはいろいろな緑がある。
広葉常緑樹の濃厚な緑もあれば、照葉樹の芽吹いて間もない鮮やかな緑もある。
花や枝、幹の色がそれに混ざって、ようやく南国らしい強さを増してきた陽光が濃い影を作ると、人の技では現しきれない極彩色が出来あがる。
やはり、この季節の奄美の山は素晴らしい。



日当たりがいい場所のタブノキは、すっかり葉が開いている。



きれいな写真がたくさん撮れたと喜んで走り出すが、20mも行かないうちに、またバイクを停めてしまう。



脇道があったので、入ってみる。



ほとんど通行のなさそうな道で、狭い路面には枯葉、枯れ枝がたくさん落ちている。
路肩からは肩ぐらいの高さの雑草が路面上まで首を出している。
ちょうど曇ってきたこともあるだろうが、ほとんど陽がささないであろう狭い道を走っていると、
「向こうからナニか来たらどうしよう・・・」と、心配になってくる。
意外にあっけなく、広い(といってもセンターラインがない)道に出た。
左に行けば、瀬戸内町の産業廃棄物処理場
右へ曲がると最盛期には数百頭は飼っていたであろう養豚場。
今は、30頭ほどの和牛が肥育されている。
ここで育てられた仔牛が、三重県に行って松坂牛になるのだろう。
むかし、セリ市を覗いたことがあるが、最安値で30万弱、最高値で70万台半ばだった。
旧・養豚場をそのまま通り過ぎると、嘉徳(かとく)と節子(せっこ)を結ぶ、もう一つの道に出る。
こちらのルートも、将来、紹介する予定。

つづく

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標高500メートルは寒い

2006年03月20日 01時11分10秒 | 南方単車日乗
先日、クニヤッチュのパソコンのHDがイカれて(これで何度目だ?祟られているんじゃないか?)、バンドの写真を届けようと古仁屋に行った。
例によってアポなし出たとこ勝負で行ってみたら、店が閉まってる。
電話をしたら、「いま古仁屋高校。子供らの昇級審査」。
公務(瀬戸内町空手道連盟会長)ならばいたし方ない。
「んじゃ、また今度」「おーまたなぁ」
てワケで、さぁ、どこ行こう?
最近、「住用半島」、「三太郎峠」、「林道節子線」ときて、南大島の太平洋側はしつこいくらいに回ってる。
「東シナ海側にしよう」
海沿いをべたべた行くのもいいが、ついでだから湯湾岳ルートを通ってみよう。
住用村の役勝(やくがち)の手前まで戻って、宇検新村線を辿る。
変化に富んだいい道だ。
そのうち《南方単車旅案内》でも取り上げるので、お楽しみに。
宇検村の湯湾(ゆわん)集落の手前から湯湾岳線に入る。
ところどころ舗装が荒れているが、曲がるバイクで走るのには天国みたいなルートだ。
と、喜んでいるのも最初だけ。
最高地点は標高500m前後。標高が100m増すごとに気温が0.6度ずつ下がるというから、下界と較べて3度低いことになる。
オマケにちょっと開けたところでは風速10m以上の風が吹いている。
て、て、手がかじかむ・・・。



名瀬市の午後4時の気温が16.6度だったから、おそらく体感温度は3度くらいだろう。
前日が暖かかった(最高気温は22度を超えた)ぶん、さらに寒く感じるのかもしれない。
次は夏至の頃、太陽がもっとも高い角度にある季節に行ってみよう。
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蚊が出た

2006年03月19日 01時16分37秒 | Weblog
まだ春分の日にもならないというのに、蚊が出た。
昨夜(3/19)の、AM3:00のことだ。
初蚊(はつか)である。
二十日(はつか)は明日だよって?
そういう駄じゃれは禁止する。
無視して(確かに蚊は虫だが、そういう駄じゃれも禁止する)寝ようとしたが、しつこく頭の周りを飛びまわる。
仕方がないので蚊取り線香に火を点けた。
そんなドタバタのせいで、午前中は寝て過ごした。
つまらん一日だった。
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林道節子線・新緑を探して 弐

2006年03月18日 00時09分35秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 壱よりつづく。

林道節子(せっこ)線への入り口は、嘉徳(かとく)集落の手前の分岐を右に進む。
山肌を削って作られた、急な上り坂である。



上りはじめてすぐ、左に空き地があったので、停めてみた。
嘉徳湾を見たいな、と思ったからだが、白い花を無数につけた木の方に注意を引かれる。
帰ってから、写真を頼りに図鑑を調べるが、結局、判らない。



さらに進むと、カーブで道幅が広くなった個所に、大きく張り出したタブノキ。
ピンクの新芽の先に、これも鮮やかな緑の葉をつけている。



舗装工事を終えて約2年、交通量がひじょうに少ないので、路面がきれいだ。

つづく

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林道節子線・新緑を探して 壱

2006年03月17日 01時46分37秒 | 南方単車旅案内
本日より《南方単車旅案内》は、だいたい10回の予定で、アームチェア・ツーリング 住用半島 拾七でも予告した《節子林道》のレポートです。

林道・節子(せっこ)線は、瀬戸内町の嘉徳(かとく)集落と節子集落を結ぶ林道である。
数年前までは殆どの区間が未舗装であったが、2004年の冬にこれまでのところ最後の舗装工事が行われ、今では未舗装区間は1.5kmを残すのみとなっている。
集落間道路であり、国道58号線へは県道・町道で繋がっているので、どちらから行ってもいいのだが、今回は嘉徳方面から行くことにしよう。
なお、今回の記述の一部は、アームチェア・ツーリング 住用半島 拾七、同拾八と重複している(登りと下りの違いはある)ので、併せて読んでもらってもいいだろう。

国道58号線に残された最後の峠越え(平成22年度にトンネル開通の予定)である網野子(あみのこ)峠の頂上を越え、古仁屋方面へ坂を下ると、《←嘉徳 5km》の案内がある。
左折して1kmほど進むと、←嘉徳 節子→ の分岐に至る。
ここを左折したところでバイクを停める。



標高は300mほど。
奄美大島では、かなり高く、見晴らしのいい地点だ。
撮影は2月の半ばだが、山のあちこちにはすでに新緑が芽生えている。



↑タブノキと思われる木に、新しい葉が芽吹いている。
ヒカンザクラがほとんど散ったこの時期、山に彩りを添えている。

3kmほど続く下り坂を、適度な緊張感を保ちながら下りて行く。
道幅は狭く、坂は急峻、くわえてブラインド・カーブの連続なのだ。

つづく

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駐奄美大島アイルランド親善大使に立候補?

2006年03月16日 00時24分56秒 | デキゴト
奄美カンポンLIFEが同じ大島郡瀬戸内町内で引越しをし、
その引っ越し祝いという名目で 、  と供にお招きいただいた。

カンポンLIFEのパソコンの動作が異常に遅い、ということであれこれイジっていたら、異人さんの親子もやってきた。
瀬戸内町で英語の教師をしているSibeさんとアイルランドから娘の様子を見に来たその両親だという。
チラシ寿司と鶏のつみれ鍋のメインディッシュをいただき、コーヒーを飲もうかという段になって、「島唄をやれ」ということになる。
国際親善ということなら、オレなんかよりもちゃんとした人がいくらでもいるのに、とも思いつつ、
はじめて聴くんだからオレでもいいかぁ、となん曲か奄美島唄を弾き、ところどころ唄ってみた

意外と通用するモノで(いや、正確には、驚くほど好意的に受け取って貰えたと言うのが真相)、父親のリアム・マーティン氏は、
「アイルランドの伝統唱法に似ている」と褒めてくれた。
いくつかの信頼できる筋()からもそんな話を聞いていたが、実際にそっちで生まれ育った人から言われると、あらためて感心する。
シャス・シンギングとかいうそうで、Sibeさんがわざわざメモを書いてくれ、
「インターネットで検索せよ(むろん英語)」とオレに命じた(英訳文かよ)。
んで、検索してみると、案の定、英文のサイトしか見つからん。
しゃあない、奥の手を使うか・・・

オレの英会話能力というのは、知る人ぞ知る「単語さえ並べてりゃ、いつか通じるだろ」という素晴らしいもので、島唄の意味の説明は果たしてどれだけ通じたのか予断を許さないが、要点はSibeさんが訳しているみたいだったから、なんとかなったんだろう、たぶん。

少しだけ飲んだビールで調子がよくなったオレは、
「トヨタ、ホンダ、ミツビシ…」と並べるマーティン氏に
「アイルランド人とアイルランド系英国人には素晴らしい作家、詩人、音楽家がいるのを私は知っている。オリヴァー・スウィフト、ウィリアム・バトラー・イェイツ、ジョン・レノン…」と褒めちぎり(お礼のつもりさ)、
「チーフタンズ、U2、ヴァン・モリソン、コァーズのCDを持っている」と並べて友好を深め、さて、判るかしらんと思いながら
シン・リジィのLPを持っていた」と言ったら、みょうにウケていた

とりあえずちゃんとしたのも聴いておいて貰いたいと思い、古仁屋の《味園》、名瀬の《かずみ》も奨めておいたけど…。
コメント (3)
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国道58号線旧道めぐり・三太郎峠 拾弐

2006年03月15日 01時02分59秒 | 南方単車旅案内
三太郎峠 拾壱より続く。

一軒の家の前で坂道は終わる。



↑ここが国道58号線の旧道である動かぬ証拠。
奇妙な色なので、デジカメの故障かと思い、他日、ふたたび見に行ってみたが、どうやら風雨に晒されつづけて変色していたようだ。



そのまま国道58号線に戻らず、脇道を川内(かわうち)集落方面に行ってみると、ヒカンザクラの若木が満開である。



名瀬方面から旧道へ入るには、三太郎峠・川内方面へ右折する。
目印はガソリンスタンド跡である(近々撤去されそうな様子?)。



といって曲がったりするわけではない、まっすぐ行けば旧道に至る。
以上、およそ12kmの旅を終わる。

この項 おわり

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