南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

怨恨の連鎖がまたひとつ

2006年12月31日 19時53分06秒 | 我思フ
2006年の最後の最後に、最悪のニュースが入ってきた。
12月26日にバグダードの特別法廷で死刑判決が確定していたサッダーム・フセイン元イラク大統領の死刑が執行された、というニュースが配信されたのだ。

2003年3月の、アメリカ軍を主体とするイラク攻撃の開始以来姿を隠していたサッダーム・フセインは、同年11月にアメリカ軍に逮捕された。
その後、アメリカが支援して成立したシーア派主体の政府(フセインはスンニ派で、大統領時代にシーア派を弾圧した)による特別法定が、サッダーム・フセインに死刑を宣告したとされる。

サッダーム・フセインは、24年間の大統領在職中に反対勢力(多くはシーア派で、北部に住むクルド族も多く含まれる)に対して徹底した弾圧を行い、その怨恨が今日のイラクのテロをはじめとする不安定な状況の大きな原因になっている。
今回のサッダーム・フセインに対する刑の執行で、こうした怨恨が洗い流されるわけもなく、むしろ中東と長年に渡って関わってきた在野の団体や研究者などから
「死刑は状況を改善しない」とのメッセージが、サッダーム・フセインを拘束しているアメリカ政府に送られていた。
しかしながら、できれば早く〔イラク〕を手放したい(しかし利益は吸い上げたい)アメリカ政府は、現イラク政府意向を尊重して、サッダーム・フセインを引き渡したとされる。

『火事場泥棒』という言葉がある。
元来が水と油であるアルカーイダとサッダーム・フセインがイカにも共闘しているかのように主張し、各種の国際機関が調査をして「ない」と報告した〔大量破壊兵器〕を「巧妙に隠しているだけだ」と主張してイラク攻撃を開始したアメリカのブッシュ政権。
それはあたかも家庭内暴力を繰り返すオヤジを「排除する」ために、隣町の〔イラク家〕に火を点けたようなものではないか。
半焼し、オヤジが排除された〔イラク家〕の長男に「用心棒代」を月々請求しながら、長男が他の家族と傷付け合うのを見てみぬ振りをしている。
そんなアメリカの姿が目に浮かぶ。

長年に渡る怨恨というのは、もはや原因がどこにあるとか言うのは無意味である。
当事者たちの思考にあるのは、常に直前の被害であり、それに対して行った(あるいは行う)報復である。
サッダーム・フセインの死刑は、現在進行形の怨恨の連鎖に、またひとつ鎖を付け加えたに過ぎない。

今年も、残すところあと四時間となった。
こんな暗い話題で締め括りたくはなかったが、致し方あるまい。

お読みいただいている方々にとって面白いかどうかは別として、お読みいただいてありがとうございます。
三が日は休みます。
RSSリーダーに更新が表示されるかもしれませんが、カテゴリー整理以外のことはしません。
いただいたコメントへのお返事も遅れると思います。<既に遅れてますね。

よいお年を。
おやすみなさい。
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10月のフツーの生き物たち 2

2006年12月29日 12時04分45秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、10月のフツーの生き物たち 1もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も10月にフツーに見掛けた生き物たちです。




アサギマダラ
上 2006年10月15日、奄美市名瀬浦上(うらがみ)にて撮影。
下 2006年10月29日、奄美市住用町市(いち)にて撮影。
9月にちょろっと見掛けて「おおー」と感動してたら、10月にはもうフツーに見れる蝶になりました。
11月以降は、「おらおらあっち行け」と邪険に扱ってます。
でも、そろそろ集団越冬現場を探す頃合かな?



シオカラトンボ
2006年10月8日、奄美市笠利町喜瀬にて撮影。
9月にも紹介したごくごくフツーのシオカラトンボです。
シオカラトンボに関する限り、10月いっぱいまででお休みみたいですね。
最高気温が25度を越さなくなると、姿を見かけなくなりました。



ヤマナメクジ
2006年10月3日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
なんだか置き物みたいにきれいなナメさんですね。
オレたち一般人にとっては「これくらいだったら、まぁ見れるかな?」って感じですが、愛好家の皆さんにとってはどうなんでしょうか?
やっぱ、モノ足りないっすかね?



ホソヘリカメムシ科の仲間
2006年10月10日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
時代はカメムシです。



ホシホウジャク
2006年10月10日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
スズメガの仲間で、〔目にもとまらぬ速さ〕ではばたいて飛ぶ蛾です。
8月からこっち、なんども狙ってましたが、ちっとも綺麗に撮れません。
試行錯誤の末、ようやく撮れたのがこれです。
ちょっと気に入ってます。

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焼内湾彷徨 拾壱

2006年12月26日 23時58分11秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 拾よりつづく。

奄美大島の西北部、宇検村(うけんそん)の焼内湾の岸辺を巡る小さな旅は、四つ目の集落である佐念(さねん)へ辿り着いた。
奄美大島で『さねん』といえば思い起こされるのが、方言で「さねんばな」と呼ばれるゲットウだ。
佐念と「さねんばな」のあいだにナニか関連性があるのか不明にしてオレは知らない。
どなたか奇特な方がコメントしてくれることを期待して、とりあえず話題だけ振っておこうと思う。



門の如くそびえる二本のガジュマルの奥に建っているのは佐念の公民館。



公民館の裏手へ回り込むと、立派な屋根つきの土俵がある。
ビニールシートの上にアルミ製の脚立が置かれているのは、重石がわりか、それとも天井の蛍光灯を交換したのか。



そのまま真っ直ぐ振り返ったところに、「がしゅっがしゅっ」と音をたてて水が迸っている。
地下水なのか?
とりあえず手を洗い、ひとくち飲んでみた。
うん。なかなかのお味ですな。



佐念もまた、人家は集落の中央部に密集している。
その人家の途切れた個所の道を辿ってみたが、小さな川に沿って果樹園が尽きるところで行き止まりとなってしまった。
小さな赤い実も付けたこの花はなんというのか、強烈な色彩が佐念の記憶となって残った。

つづく


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10月のフツーの生き物たち 1

2006年12月24日 23時22分01秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 11もご覧ください。

2006年も残り僅かですが、とりあえずそれには触れないことにして、今回からは10月にフツーに見掛けた「フツーの生き物たち」です。
10月ともなれば、南の島は、いちおう秋です。
最高気温が30度を超える日もなくなり(2005年はあった…)、ひじょうに過ごしやすい毎日です。



 

キノボリトカゲ
上 2006年10月3日、下左 2006年10月17日、下右 2006年10月19日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
10月は、計16日おがみ山公園を散策し、うちキノボリトカゲを撮影できたのは7日。
3日に一回は見つけたことになります。
ちょっとびっくりな数字ですね。



ナミテントウ
2006年10月8日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
これの上等なヤツをジョウテントウと呼ぶと、天丼と間違える惧れがあるので注意するように。
ナニ?
一回使ったギャグだって?
そういうこと、バラさないでくれる? 



ヤンマ科のトンボ
2006年10月10日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
ミリタリー風のトンボで、そういう意味ではカッコいいトンボなんですが、それ以上のことはちっとも判りません。
この個体以外はぜんぜん見たことないってのも気になります。



ツマムラサキマダラ
2006年10月15日、奄美市名瀬大字浦上にて撮影。
フツーの生き物たち 37に続いての登場です。
だいたい10月頃から山道でよく見かけるようになります。

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焼内湾彷徨 拾

2006年12月23日 23時29分01秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 九よりつづく。

奄美大島の西北部、宇検村(うけんそん)の焼内湾の岸辺を反時計回りに巡る短い旅を続けている。
寄り道的に工事中の平田林道(平成19年2月開通予定)を紹介したのが前回。
今回は、そこからわずかに先へと進む。



集落から少し離れると、道路のほとんどは海から急角度に切りたった斜面の中腹を通っている。
ガードレールのむこう、遥かな眼下に小さな砂浜を見つけては
「どこかに下りる道はないものか」
と右手首にかけた力を緩めてガードレールの途切れる個所を探しながら走る。



密漁禁止の看板の横に、分厚く雑草に覆われた道を発見。
じつを言えば数年前にここから浜へ下りたこともあるのだが、路面の状況は惨いほどに悪化している。
わずかに草の間に見える部分だけでもそうとうな荒れ様だ。
看板の文言にもいくらか威圧感を感じる。
以前、一緒に仕事をしていた男に「宇検村でだけは、(密漁と)疑われるようなことをするなよ」と《厳重注意》を言い渡されたことがある。
むかし潜水(ダイヴィングではない)を仕事としていた彼は、島内のどの漁協でも顔が知られた男だが、
「宇検でナニかしたら、オレでも庇いきれないからな」というのだ。
焼内湾という〔限定された〕海面を漁場としている宇検村漁協は、養殖漁業に大きな力を入れているのだろう。
とはいえ、ほとんど半魚人みたいな彼と、せいぜい潮干狩り程度のオレが同じ心配をすることもないだろうとは思うのだが。



さらに先へと進めば、道路脇に小ぶりな砂浜が広がる。
小さな入り江に面したそこは、波も静かだ。



さらに先に、大きく深い入り江の一角にあるのがタエン浜海水浴場だ。




海水浴場の浜をガードする堤防の突端に立ってみる。
反対側の堤防に釣り糸を垂れる人がいる。
「釣れますか?」呟いても聞こえるわけがない。
そよ風が海面を渡って行く。

つづく


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9月のフツーの生き物たち 11

2006年12月21日 23時27分14秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 10もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、9月にフツーに見掛けた生き物たちは、今回までです。



オオウナギの子ども
2006年9月2日、大和村恩勝にて撮影。
黄色っぽいヤツがうねうねっと川床を這っていくのが見えて「ウツボか?」と思ったんですけど、
いくらナンデモ大和村役場の目の前までウツボが遡ってくるワケがない。
「黄色いウナギ、黄色いウナギ」と検索したら、へぇぇオオウナギのお子ちゃまなのね。
そういえばオオウナギは笠利の鍋比(なぶぐる)でも見たなぁ、と。



オオジョロウグモ
2006年9月12日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
いやーデカかった。
さいしょ、誰がプラモデルをぶらさげたかと思ったもんね。
前肢の端から後肢の先まで、ゆうに40cmはあったんじゃないか。
翌日、跡形もなくいなくなっていたのは、付近でもっとも恐れられているギャングたち(名瀬小の子どもたち)に襲われたためだろうという噂です。



ジョロウグモ
2006年9月18日、宇検村須古にて撮影。
こちらはレギュラーサイズのジョロウグモさんです。
お食事中でしたが、お邪魔して撮影させていただきました。



ナミテントウ
2006年9月24日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
これの上等なヤツをジョウテントウと呼ぶと、天丼と間違える惧れがあるので注意するように。
なにか質問は? ・・・なければ、今年も押し詰まってきたことだし、9月はここまで。

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焼内湾彷徨 九

2006年12月19日 22時00分16秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 八よりつづく。

奄美大島の西北部、宇検村(うけんそん)の焼内湾の岸辺を反時計回りに巡る旅は、まだまだ始まったばかりだ。
平田集落を後にして、次は佐念(さねん)集落なのだが、その途中、平田林道(平成19年2月開通予定)への分岐でしばし休憩しよう。




モンキアゲハは、大きくてよく目立つチョウだ。



カメムシの仲間かと思ったが、どうも違う。



平田林道は、宇検中央林道2号線へと続く林道だ。
2006年現在、焼内湾沿いの県道と中央2号線の両方から開削工事が行われている。
中央2号線側から平田集落の西隣、阿室(あむろ)集落を見下ろす。




舗装工事を終えた部分に流れる清水。
暑い日だったこともあってか、ずいぶんと美味い水だった。

つづく


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9月のフツーの生き物たち 10

2006年12月17日 23時56分38秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 9もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も、9月にフツーに見掛けた生き物たちです。



キスジホソヘリカメムシ
2006年9月13日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
フツーの生き物たち 28に登場したのはヘリカメムシ科ホソリカメムシで、
こっちはホソヘリカメムシ科のキスジホソリカメムシです。
ややこしすぎやで。



ホソヒラタアブ
2006年9月24日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
アブってのは血を吸うのが本職で、樹液や花の蜜を吸っているのは副業かと思っていたんですが、もともと種類が違うんですね。
これはハナアブという花の蜜派の仲間です。



アカタテハ
2006年9月26日、奄美市名瀬小浜町御殿浜公園にて撮影。
朝からこんなのを見ると、「今日はナニかいいことあるかも」。
えーと、ナニがあったっけ?
……ナニもない…。
「人間万事、無事是名馬」としておこう。



ウリハムシ
2006年9月30日、宇検村名柄にて撮影。
甲虫(こうちゅう)の写真は、もう撮らないことにしようかなぁ。



アシナガグモ
2006年9月30日、宇検村名柄にて撮影。
クモって見つけやすいでしょ。
それに動かないし。
ついつい撮っちゃうんですね。
クモ図鑑を作る気もないのにクモの写真だらけになっちゃう

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焼内湾彷徨 八

2006年12月16日 21時48分42秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 七よりつづく。

奄美大島の西北部、宇検村(うけんそん)の焼内湾の岸辺を巡っている。
長く、”つ”の字に伸びた湾の、字の終わりにあたる屋鈍(やどん)集落を出発して、みっつ目の集落が平田(へだ)集落だ。
県道わきの土俵と新築のアシャゲを眺めたことでとりあえず満足して次なる集落に向かおうと走り出した直後、県道脇にコンクリート製の階段が見えた。



慌てて停まって振り返ると、階段の上に鳥居が見える。



鳥居の額には〔平田神社〕。
見てしまったいじょう、行かねばなるまい。
亜熱帯の残暑の中、噴出す汗を拭いながら参道を上ってみた。



階段は途中でコンクリートから苔むした自然石へと変わる。
それが尽きたところで、大きな石を二つ、がっしりと抱え込んで育った巨木がそびえ立つ。
その横にある石柱(もとは手水であったのだろうが、石の柱だけが残っている)には、紀元二千六百年奉納と刻まれている。
西暦では1940年のことである。



小さな祠の後ろに位置しているのは、昭和2年の天皇行幸を記念する石碑。
実際の建立は、石柱と同じ1940年ころ、あるいはその少し前だろう。



ガジュマルに囲まれて建つ記念碑には、なにか独特の存在感がある。
石碑の向こうは、リュウキュウマツの巨木とその他の雑木にほとんど視界を塞がれる形だが、枝手久島と屋鈍崎に挟まれて東シナ海の一部が見える。
もしかすると、昔はこれらの雑木も切りそろえられ、ここは焼内湾を見下ろすための場所だったのではないか。
集落から見れば湾口とは反対に位置しているが、深く抉られた集落前の内湾と較べれば湾内に突出した地勢である。
視界を遮る枝を切り取り、やぐらを組んだり、あるいは木に登ったりなどすればかなりの視界が確保できるはずだ。
遥か湾口を望むことも可能だし、あるいは湾内に回遊魚が入れば、その兆しを見て取るのに都合がいいのではないか?



参道を下る途中で、木々の間から平田集落の海岸線を眺める。
大声で叫べば誰かに聞き取ってもらえるだろうか。
なにか鳴り物でもあれば、耳聡い者の注意を惹くことはできるだろう。
平田集落の平田神社、ただの神社ではないとオレは睨んだ。

つづく


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9月のフツーの生き物たち 9

2006年12月14日 23時48分22秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 8もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も、9月にフツーに見掛けた生き物たちです。



ヒメアカタテハ
2006年9月15日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
だいたい6月から10月いっぱいまで、人家の近くではいちばんよく見るチョウです。
人里離れたところではイシガケチョウをよく見ます。
屋仁川にいるのは夜の蝶です。



イトトンボの仲間
2006年9月18日、宇検村須古にて撮影。
昆虫ってのは不思議ですね。
見てるとそれぞれに不思議なところだらけです。
長い体のほんの一部に六本の肢がついていて、それだけでほぼ水平に体を支えている。
アンタには重力はカンケーないのか、と聞きたくなります。



まさかリュウキュウアカショウビンじゃないと思うけど…
2006年9月26日、奄美市名瀬小浜町御殿浜公園にて撮影。
ビロウの木の枝にとまってるんですが、よくわからずにシャッターを押して、そのまますっかり忘れてたんですねぇ。
アカショウビンにしては、なんだかくすんだ色合いだし…。



スズメバチの仲間
2006年9月26日、奄美市名瀬小浜町御殿浜公園にて撮影。
(コメント省略:閑な人、誰か何か考えてください)。



マダラコオロギ
2006年9月28日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
南西諸島と台湾にしかいないマダラコオロギです。
ちなみに、《まだら狼》といえば上田馬之助です。もう一度、ファイトを見たいねぇ。

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焼内湾彷徨 七

2006年12月12日 23時43分25秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 六よりつづく。

奄美大島は宇検村(うけんそん)の焼内湾を巡る旅も既に7回目だが、未だに3つ目の平田(へだ)集落の防波堤の上で、晩夏の午後の風に吹かれている。



堤防のすぐ内側にそびえる大木は、アコウかアカギか。
いずれにせよ、こんな木陰でよく冷えたビールを飲みながら午後を過ごせば、それだけで有意義な一日を過ごしたことになるだろう。



ところで、平田集落の防波堤はただいま工事中(もう終わった頃か)。
ま新しいコンクリートは白く、佇む者の目を刺すようだ。
今までの防波堤のどこに不満があったのか(いくらか嵩上げされたようだ)、
「そんなことより、もっと他に造るものがあるんじゃないの?」とか思うのは、オレがここを生活の場としない部外者だからだろうか?



複雑な気持ちで県道に戻ると、なんとも可愛らしい立て札がある。
ゆきのちゃん、あんじゅちゃんの努力を無にせぬためにも、と安全運転を心に誓うオレである。



集落の前を過ぎれば、防波堤は途切れる。
青い海、白い砂、アダンの若木。

つづく


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9月のフツーの生き物たち 8

2006年12月11日 22時40分22秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 7もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も、9月にフツーに見掛けた生き物たちです。



リュウキュウハグロトンボ
2006年9月3日、奄美市内のひみつの場所にて撮影。
奄美のフツーの生き物たち 29にも載せましたけど、あっちはメスでこっちがオスです。押忍。



オオシマトカゲ
2006年9月15日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
あとで気がついたんだけど、ほっぺの辺りが真っ赤なんですわ。テレてんのかい?
それと、壁に張りついてるせいなのかどうか、足の付け根が胴に食い込んでます。
太りすぎじゃねーの?



オオゾウムシ
2006年9月18日、宇検村田検にて撮影。
こいつの子供がコゾウムシで、えーとその行き着けの店がコゾウズシ・・・なワケないだろって。




2006年9月26日、奄美市名瀬小浜町御殿浜公園にて撮影。
鳥です。
種類なんかもうどーでもいーや(なげやり)。



ウスオエダシャク
2006年9月26日、奄美市おがみ山公園にて撮影。
(コメント省略:誰か、ナニか考えてください)。

調子が出ないので、本日これまで。

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焼内湾彷徨 六

2006年12月09日 23時56分07秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 伍よりつづく。

奄美大島西北部の宇検村(うけんそん)を深く刻む焼内(やけうち)湾の岸辺をえっちらおっちら進んで行く。
早くも3つ目の集落である平田(へだ)に着いた。
早いのも道理、2つ目の集落である阿室(あむろ)と平田は、目と鼻の先、といっていいほどの距離なのだ。



平田にも、立派な土俵がある。
こちらも柱は4色、色違い。
手前から時計回りで白、黒、青、赤である。
色の配置は屋鈍の土俵と同じ。
道路の向こうにピンク色の建物が見える。
平田集落の公民館である。



土俵の横にもうひとつの建物がある。
阿室の土俵の横にあったアシャゲとよく似ている。
こちらの方がかなり新しく建てられたものであることは間違いない。



柱の一本には神棚もあった。



県道を横切り、公民館の脇を抜けて浜辺に出てみた。
小さな港の向こう側、奥に見える山の手前が阿室集落だ。
平田集落の子供たちは、阿室の小学校に通うのだろう。

つづく


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焼内湾彷徨 伍

2006年12月05日 23時51分15秒 | 南方単車旅案内
焼内湾彷徨 四よりつづく。

宇検(うけん)村の阿室(あむろ)にいる。
最初から話が逸れて恐縮だが、奄美大島とその一帯には〔阿室〕と付く地名が複数ある。
まず奄美大島には、ここ阿室と瀬戸内町の阿室釜(あむろがま:大島海峡東岸紀行 弐拾八)がある。
さらに大島海峡を隔てた加計呂麻島の西岸には西阿室(にしあむろ:初夏の加計呂麻を行く 拾六)があり、加計呂麻島の西の洋上に浮かぶ請島には請阿室(うけあむろ:本宅の生活報告帳・アーカイブの「第一次請島探検隊」)がある。
その一方で、沖縄にはある安室姓がこの島にはない。(NTT西日本のタウンページ〔'06鹿児島県奄美版〕にて確認)

『阿室いこいの家』と名付けられた公民館の横に細い道を見つけた。



石を敷いた階段がコンクリートで固められた丁寧な造りを見る限り、登った先がタダの畑とは思えない。
万一なにもなくても、集落(の一部でも)を高い位置から眺められればそれでいい。



登って行く途中、横にコンクリートの階段(参道?)が分かれ、妙にあちこち角張った鳥居が立っている。
《初夏の加計呂麻を行く》いらい、島内のあちこちでいろんな鳥居を見てきたが、四角柱(オレの目で見た限りでは単純な直方体で、四角錐ではない)の柱を持つ鳥居を見たのははじめてである。

額束(がくづか)を見ても社名は入っていない。
祠の方はちょっと一礼しただけだが、とくに社名らしいものはなかったのではないか。
今になって気付いたのだが、手水の石柱(?)はかなり古いものではないか?
たいてい奉納の年号が入っているので見ておけば良かった。





さらに登れば、またもコンクリート製の短い階段(参道?)と鳥居があって、下のそれよりもいくらかもの寂びた神域が広がっている。
下の、祠があるほうが外宮で、上の鳥居だけ(なにかあったのが損壊したのかもしれない)のほうが外宮ということなのか。
それとも、古くからのユタノロ信仰の聖所に、なにかの理由で鳥居や祠をつけることになったのか。
疑問がぐるぐるとアタマの中を回る。
まぁ、判らんものはわからんのだ、とりあえず口の中で呟いて下界に下りていくことにした。

つづく


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9月のフツーの生き物たち 7

2006年12月03日 22時45分58秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、9月のフツーの生き物たち 6もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も9月にフツーに見掛けた生き物たちです。



ツマムラサキマダラ
2006年9月3日、龍郷町戸口にて撮影。
この夏、島を訪れた人のブログ他によれば、大陸や東南アジアのチョウで、風に運ばれて奄美・沖縄にも住み着くようになったとか。
羽を閉じてると「地味ぃー」なんですが、羽を拡げると、ちょっとびっくりするくらい美しいチョウです。



キノボリトカゲ
2006年9月30日、龍郷町戸口にて撮影。
島バナナの陰から出てきたこいつは、まわりの夏草に合わせて見事なコーディネートです。



イシガケチョウ
2006年9月30日、宇検村芦検にて撮影。
見れば見るほど不思議な模様です。
飛び方も、着地も独特なチョウです。



タイワンツチイナゴ
2006年9月30日、宇検村芦検にて撮影。
たしかにデカかった(日本最大のバッタ類だそうです)。



ナナフシ
2006年9月29日、奄美市名瀬鳩浜町にて撮影。
判るかなぁ?

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コメント (1)
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