南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

6月のフツーの海 i

2009年06月30日 00時37分47秒 | 奄美のフツーの海
えー、6月も残すところあと僅かとなったところで、こうして《奄美のフツーの海》の6月分第1回目の公開に至ったことは、あー、まことに欣快の至りと申せると、皆様方におかれましてもご同様の感想をお持ちいただいておりますこと、うー、やはりその、為せば成る為さねば成らぬという諺とともに、少年よタイシを抱けと申されたかの札幌農学校のクラーク先生もまた、んー、当方といたしましても欣喜雀躍といいますか、空前絶後と申し上げた方が、或いは文語表現としての正確さに鑑みまして・・・。


2004年6月10日 瀬戸内町須手(すで)にて

6月29日、沖縄地方の梅雨明けが発表されました。
思い起こせば5月18日、ほぼ同時に梅雨入りが発表された奄美地方は、未だ梅雨明けの発表はありません。
今のところ九州地方まで北上している梅雨前線が、太平洋上の高気圧の移動により、再び南下すると予測しているのでしょう。
こういうタイミングで颱風でも一丁来てくれれば一気に梅雨明けになるんですが、天気というヤツ、そうそうニンゲンの思う通りには働かないもんです。
こないだデキた颱風も、さほど成長しないまんま大陸に向かい、そろそろ消え去ろうとしています。
上の写真は、珍しく6月に直撃した2004年の台風4号を避けて奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡に避難している多数の船舶。
いちばんちっちゃい加計呂麻フェリーだけが航行を続けています。
なんだか健気で、自分で撮った写真ながら気に入ってます。


2005年6月1日 瀬戸内町嘉徳(かとく)にて

2004年は非常に颱風の襲来が多かった年で、4号にはじまって6号、少し間があいて15、16、18号、21号から24号まで4連発と、9つの台風が直撃あるいは近海通過で、あちこちに様々な影響を及ぼしました。
上の写真は、砂浜の幅がおよそ1/4にまで減ってしまった嘉徳海岸。
撮影している位置の真後ろにアダンの防風林があったんですが、砂浜とともに根こそぎ崩れてしまいました。
自然界への影響は、だいたい忘れた頃にやって来る。
颱風のせいばかりでもないと思うんですけどね。
2004年は、冬から春先にかけて湾内で海砂を採取する船が操業してたし、嘉徳川の水源地でゴミ捨て場を作るといって相当な面積の樹木を伐採してたし。
林道の舗装工事も2004年だったよな。


2005年6月4日 奄美市名瀬有良(ありらorあった)にて

この海岸も、いつまでこんなかね?
有良集落の横の山には灯台がありまして、2005年からちょいちょい行くようになったのですが、一昨年かな、汚泥処理場というのが出来上がりまして、けっこうな面積の土地を切り開いてちゅうか小さな丘一つさっぱり消してしまったんですわ。
まぁ、直接の影響が出るのは集落の反対側の、陸からではとても行けない側だろうと思いますけど。


2005年6月4日 龍郷町安木屋場(あんきゃば)にて

2008年後半からの世界同時不況で、もともと仕事がない離島では、あちこちで公共工事を捻出しました。
てか、搾り出したって感じ?
安木屋場集落の裏山から、奄美自然観察の森っていう、ほとんどそのまんま山の中みたいな公園へ細い林道が通ってるんですけど、この林道もこの冬、公共工事の対象になりました。
今までは軽トラや四駆がほそぼそと通る他は、たまに爆音を轟かせて走る不届きなオフロード・バイク(って、オレか)しか通れなかったのですが、今ではどうなっていることやら。
見たくもないってのが本音ですね。


2005年6月5日 奄美市名瀬大熊(だいくま)にて

もちろん、公共工事で助かった人は大勢居ます。
オレの知ってる人も居ます。
だから一歩的に文句は言いたくないんですけど。
でも、単純に山を崩したり道路の幅を拡げたりする以外の公共工事って出来ないもんでしょうか、と。
なんか、気分がクラくなってきましたな。


2005年6月5日 奄美市名瀬有良(ありらorあった)にて

尻すぼみですけど、このへんで。

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夏が来た! ような気もする・・・

2009年06月23日 00時28分28秒 | 南方単車日乗
昨日の最高気温33.4度に続き、本日は34.0度。
ちなみに今朝の最低気温は26.0度で、今年はじめての熱帯夜でした。
道理でクソ暑かった筈だぜ。



週間天気予報によれば明日からまた梅雨前線が南下して、
来週の前半までは傘マークが並んでます。
つまり、梅雨明けはまだまだ先の話。



なんだけど、今日の夕焼けは、今年初の『夏の夕焼け』でした。



さて、明日からまた天気は下り坂

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5月の釣果 後編

2009年06月20日 01時23分13秒 | 日々是精進
これは、5月の釣果 前編の続きです。
イヤ待て。
続きというのはチトおかしいな。
前回は5月17日と30日の釣りの成果で、今回は24日の結果なのだからねぇ。

で、その5月24日は大潮だったので、まずは貝獲りに。
サンゴが死んで岩になって、磯を広く覆ってる。
その岩にあいた穴にサザエさんが棲んでいるのを発見。


5月24日 龍郷町戸口の磯にて。
正確にはチョウセンサザエ
殻に棘がないのは、穴の中に棲んでいるから。
岩場の海底に棲む普通のサザエは、潮流に流されまいとして殻に棘が出来たんだと。


5月24日 龍郷町戸口の磯にて。
岩になったサンゴの隙間の、その隙間の水深は、深いところでは10mほどにもなるんでしょうか。
黒い影はキビナゴの群れ。
捕虫網ですくうだけで、一晩のおかずくらいは獲れそうです。
次回の課題だね。


5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
潮が満ちてきたので釣りに変更。
平日だろうが雨が降ろうが必ず釣り人がいる龍郷町の番屋(ばんや:地名です)へ。
一緒に行ったN君が釣り上げたのがこれ。
カワイイねー。
当然、記念撮影後にお帰り願いました。




5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
続いてオレの釣竿を撓らせて上がってきたのがコイツ
奄美ではアバスと呼び、白味噌仕立ての汁になります。
しかし、このサイズでは手間が掛かるだけ。
記念撮影後にお引取り願いました。


5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
N君の第2の獲物がコイツ。

あまりにもカワイイ獲物続きに2人とも我慢できず、龍郷町龍郷へ移動。
N君はイカ釣りに切り替え、オレはブダイの少年サイズ(20cmほど)を釣り上げましたが、記念撮影を忘れました。

貝獲りの獲物と合わせて屋仁川の《窪田達雄の店》に持って行ったのですが、ひとっ風呂浴びてる間にブダイは食われちゃいました
サザエは喰ったけど。

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5月の釣果 前編

2009年06月17日 00時21分19秒 | 日々是精進
別にネタにつまってるわけじゃありませんが、とりあえずこんな具合ですってなことで。


5月2日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
タスキモンガラのようです。
タバコの箱よりちょっと大きい程度なので、15cmくらいか。
もちろん、この後、海に還してあげました。


5月2日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
どうも、アイゴの子供らしい。
もう1匹同じようなのが釣れたんでキープ。


屋仁川の《窪田達雄の店》に持って行ったら、「臭くて刺身には出来んよ」とのことで唐揚げになった。
で、このBLOG記事用に調べたら、アイゴ料理のページを発見。
きっちり食べる釣り師というのは、カッコ良いですな。

で、いい気になって再び有良へ。
しかし、柳の木の下の泥鰌の数はそれほど多くはない様で。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
『釣れんなぁ』とため息をついていたら、自転車でやってきた小学生が釣り上げました。
なんていうサカナだろう。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
こっちはベラの仲間でしょう。
これも少年が釣りました。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
半日かけてこいつだけです。
よくまぁこんなミニチュア・サイズを釣り上げたもんだ、とオノレの技術にしばし陶酔・・・するワケないだろって。

つづく


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舟漕ぎの季節 伍<名瀬小湊みなと祭り2009 後編>

2009年06月12日 01時07分51秒 | デキゴト
これは、舟漕ぎの季節 伍<名瀬小湊みなと祭り2009 前編>の続きです。

そんなワケで競技のはじまりです。
舟漕ぎ競漕は、漕ぎ手の性別を問わない一般の部と、漕ぎ手を女性に限った女子の部の二つの部門に分かれて行われます。
それぞれ4艇ずつでレースが行われ、上位2艇が勝ち抜くトーナメント形式です。



メインスタンド的に本部が置かれ、観客も多く集まる岸壁の方から1コース、2コースと呼ばれ、どのコースを漕ぐかはくじ引きで決めるんだそうですが、なぜか強豪チームは1、2コースを与えられることが多いようです。
注目は、これまで6連覇を成し遂げている辻原清掃チ-ム(通称『実(さね)組』)。
今年も優勝候補ですが、ほぼ実力伯仲と見なされているチームも4つ5つあり、場内実況のオジサンも1回戦からヒートアップしています。



いろいろと見方はあると思いますが、オレの目から見るとイチバン面白いのはターンのところ。
強豪チームは折り返しのブイをギリギリで掠めて勢いよく切り返していきます。



職場チーム、同郷チーム、同級生チームとチームの組み方は様々ですが、応援するチームのない野次馬にとっては1回戦が最高のエンターテイメントです。



1、2コースのチームと僅差で折り返した3コースの舟ですが、さぁこれからというところで大きくコースを外れた4コースの舟に通せんぼされてしまいます。



ギリギリで衝突を免れます。
可哀相ですが、3コースの舟はこれで1回戦敗退が決定。



なぜかブイを30mほども通り越してからターンする舟もあり。



場内実況から「もういいから帰って来い」と諭される舟もあり。



どうやら道に迷ってしまったようです。
なんて笑ってますけど、去年、オレも友人たちのチームの初練習に参加したんですが、不思議と思った方角には進んでくれません。
別な港ですけど、やっぱり迷子になってしまいました。



2回戦、3回戦、決勝と進むにつれ、レースのレベルも上がります。



強豪チームの舟の綺麗に揃った櫂が水をかくと、一瞬、船体が浮き上がるのか、船底からズン、ズンと音が聞こえてきます。



折り返しのブイをギリギリで掠めるターンを決めるチームもあり。



前評判通りに強豪チームが決勝で顔を揃えました。



女子の部の優勝チームによるウイニングランならぬウイニング漕ぎです。



一般の部では、辻原清掃チ-ム(通称『実(さね)組』)が7連覇を達成しました。

つづく


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舟漕ぎの季節 四<名瀬小湊みなと祭り2009 前編>

2009年06月09日 01時48分52秒 | デキゴト
これは、舟漕ぎの季節 参<名瀬小湊みなと祭り2008> の続きです。

てなワケで、今年も5月31日(旧暦5月8日)に開催されました《名瀬小湊みなと祭り》。



今年は素晴らしい晴天に恵まれました。
と、この時点では思ってたんですが、最近は、「カラ梅雨じゃねーの
との疑いが濃厚になってます。
まぁ、それはまた別な機会におハナシしましょう。
ちなみに写真は、手前側が舟漕ぎレースのスタート&ゴール。
スタートは防波堤に船尾をつけた状態でスターティングピストルの音を合図に漕ぎはじめます。
ゴールは、旗で飾り付けられたゴールラインを舳先が通過した瞬間がゴールとなります。
岸に舟ごと突っ込むわけではありません。



近くの保育所の園児たちによる元気一杯のダンスの発表です。
うしろの小学生のお姉さんたちはちょっと恥ずかしそう。
がんばれがんばれ。



競技の開始に先立って、小湊地区の小学生によるエキジビジョン・レースが行われます。



人数の足りない舟は、保護者が応援として乗り込みます。



お兄ちゃんお姉ちゃんたちの奮闘を真剣なまなざしで見つめます。



ふと下を見ると、体長1cmにも満たない小魚がたくさん泳いでます。



いよいよレースのはじまりです
というところで、『次回へ続く』というお決まりのパターンで今回もサヨウナラ。

つづく


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舟漕ぎの季節 参<名瀬小湊みなと祭り2008>

2009年06月02日 01時00分32秒 | デキゴト
梅雨入りして3週間。
降りません、雨が。
いささか気になって気象庁のデータを眺めてみたら、この5月の降水量はたったの100mm。
5月に限って比較すると、観測史上2番目の少雨です。
ちなみに5月の観測史上1位は2000年のことで、1ヶ月で61.5mmしか雨が降りませんでした。
ちなみに去年の5月は229mm。
ありぃ? 意外と降ってませんな。
あ、そうか。梅雨入りが遅かったんだね。
遅かった埋め合わせにってことでもないんだろうけど、梅雨入りした途端に雨雨雨雨曇雨つー感じだったのだな。
そんな梅雨時に開催されたのが、奄美市名瀬小湊のみなと祭り、そして祭りの主役は舟漕ぎレースなのでした。
あぁ、前置きで疲れた
あとはナルベク手短に。



モチロン、犬は漕ぎません。
2008年の小湊みなと祭りは、6月8日に開催されました。
毎年、旧暦5月5日に近い日曜日が選ばれるんだそうです。



小湊漁港は、奄美市名瀬の中心部と見なされる名瀬郵便局から車で約20分の奄美市名瀬小湊にあります。
旧名瀬市の漁港の中では、名瀬旧港、大熊漁港に続く大きな港です。
ふだんは、ひしめくとまでは言えませんが、でもそこそこ小型漁船が停泊する漁港は、舟漕ぎレースのために解放されています。
岸壁にはテントがぎっしりと並び、選手・応援団・見物人で大賑わいです。
これで天気が良けりゃね。



午後1時にみなと祭りの開催が宣言され、近くの保育所の園児たちによる踊りの発表(カワイイので皆さん注目します)や来賓の祝辞(ほとんど誰も聞いてません)がひとしきり。
大会実行委員長から注意が数点。ターンは必ず左回り。指定されたブイをターンできなかったら失格、等など。
そんでもってレース開始は1時半を少しすぎた頃でしょうか。
最初はエキジビションで、子供会や中学生が漕ぎます。
勢いよく進む舟あり、いきなり迷子になる舟あり。



慣れてない・あるいは息の揃わない大人のチームでも同じようなものです。
上の写真で手前に見える白い舟は、一番向こうのコースを進むことになってる舟です。



パフォーマンスに専念するチームもあります。
こちらは奄美市交通安全協会。
わざわざ岸壁まで漕ぎ寄って交通安全をアピールします。



奄美では、お祭りの主賓は地域の先輩たちです。
この小湊みなと祭りでも、中央の特等席は小湊地区老人会のための専用席です。
もちろん、黙って見ている人たちではありません。
チヂンと呼ばれる小さな太鼓を片手に、キバレよー、頑張れよー、と声援を送ります。
小湊チームや隣の集落のチームが出てくると、当然、ヴォルテージが上がります。



観戦ポイントは、ターンの部分でしょう。
『チームの力は舵取りで決まり、舵取りの力はターンで判る』のだそうです。
予期せぬアクシデントが起こるのもターンのところ。



レースは、一般の部と女子の部の2部門で行われます。
一般の部にも女子は参加できますが、女子の部は舵取り以外は女性と決まっています。
チームの力は拮抗し、見応えのあるレースが続きます。



チームは、職場や地域の有志を中心に組まれます。
福祉施設のチームでは、こんな方も応援しています。

つづく


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