今回は珍しく前置き抜きではじめましょう。
と記したところで固まること数分。
どこから始めたらいいのだろう?
すごく簡単な話だし、すごく込み入った話でもあるんだ。
うーん、これじゃ話にならんなぁ。
仕方がない、最初っから話しましょう。
『東洋のガラパゴス』などと表現されることもある奄美大島は、さすがに本家ほどではないが、それでも希少な動植物がそこかしこに潜んでいる。
その中でも、おそらく知名度の低さでは群を抜くのがリュウキュウアユだ。
もとは沖縄本島と奄美大島での生息だけが確認されていたリュウキュウアユは、1980年の声を聞く頃に沖縄での絶滅が確認された。
開発による赤土の河川への流入と河川改修工事によって、川の中の産卵場所と餌場がなくなったことが直接の原因らしい。
似たようなことは奄美大島でも起こっていて、昔は「川底の石ころよりも多く居た」「晩メシのおかずが一品足りなかったら、川で拾ってきた」などという古老の話が、眉に唾つけても嘘っぽく聞こえる程度の数しかいないのだ。
当然ながら、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類(野生状態では危機的状況)にランクされている。
そんな話に対して、当然ながら動いているのは職業的学術研究者(この場合は、鹿児島大学水産学部)と地域の住民を主体とする民間ボランティアである。
そんな一人であるニイムラさんとはじめて会ったのは、3年前の冬だったか?
2005年12月、瀬戸内町は嘉徳川で行われた《リバーリバイバルin嘉徳川》が、その時の話。
これは、リュウキュウアユの生息・繁殖地である嘉徳川の川床を整備(きれいに均すのではなく、人為的に起伏を造ってやることで流れに緩急を付ける)し、アユの餌である水苔の生長を促すと同時に繁殖しやすくする、という試みである。
地元新聞を見ると、鹿大水産学部もほぼ同じ時期に川床整備を別な川でやっている。
そして今回、そろそろと立ち上がろうとしているのが
まんこいプロジェクトなのだ。
プロジェクトの名称の一部だけを取り上げて淫靡な想像を逞しくしている、オレみたいな人たちにいっておくと、これは
まんぐろーぶ 帰ってこいプロジェクトの略称であって、『おんな日照りに悩む南方単車亭の主を救おう』というものではない。
もちろん、そういうプロジェクトがあれば、いくつか付帯条件をつけた上で全面的に賛同する余地はオレにもある。
話が逸れた。
当面の目標は、宇検村は河内川の河口部にマングローブを植林して卵から孵ったリュウキュウアユの稚魚の住処とし、その繁栄を少しでも手助けしよう、ということになる。
もちろんこれはあくまでも《当面の目標》であり、目指すところはもう少し高いところにある。
そう、最終目標は、堂々と胸を張ってリュウキュウアユの塩焼きを喰うことにあるのだ。
何故なら、アユの塩焼きは旨いからだ。
天然にがりの粗塩をつけて焼いたリュウキュウアユにレモンの輪切りを添えて、黒糖焼酎のロックをちびりちびりと呑む。
そんな日を夢見て、本日(7月26日)、オッサン二人が加計呂麻へと向かいます。
来年の春に植樹するためのマングローブ(メヒルギ)の種を探しに。
寝坊しなきゃいいんだけど・・・。
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と記したところで固まること数分。
どこから始めたらいいのだろう?
すごく簡単な話だし、すごく込み入った話でもあるんだ。
うーん、これじゃ話にならんなぁ。
仕方がない、最初っから話しましょう。
『東洋のガラパゴス』などと表現されることもある奄美大島は、さすがに本家ほどではないが、それでも希少な動植物がそこかしこに潜んでいる。
その中でも、おそらく知名度の低さでは群を抜くのがリュウキュウアユだ。
もとは沖縄本島と奄美大島での生息だけが確認されていたリュウキュウアユは、1980年の声を聞く頃に沖縄での絶滅が確認された。
開発による赤土の河川への流入と河川改修工事によって、川の中の産卵場所と餌場がなくなったことが直接の原因らしい。
似たようなことは奄美大島でも起こっていて、昔は「川底の石ころよりも多く居た」「晩メシのおかずが一品足りなかったら、川で拾ってきた」などという古老の話が、眉に唾つけても嘘っぽく聞こえる程度の数しかいないのだ。
当然ながら、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類(野生状態では危機的状況)にランクされている。
そんな話に対して、当然ながら動いているのは職業的学術研究者(この場合は、鹿児島大学水産学部)と地域の住民を主体とする民間ボランティアである。
そんな一人であるニイムラさんとはじめて会ったのは、3年前の冬だったか?
2005年12月、瀬戸内町は嘉徳川で行われた《リバーリバイバルin嘉徳川》が、その時の話。
これは、リュウキュウアユの生息・繁殖地である嘉徳川の川床を整備(きれいに均すのではなく、人為的に起伏を造ってやることで流れに緩急を付ける)し、アユの餌である水苔の生長を促すと同時に繁殖しやすくする、という試みである。
地元新聞を見ると、鹿大水産学部もほぼ同じ時期に川床整備を別な川でやっている。
そして今回、そろそろと立ち上がろうとしているのが
まんこいプロジェクトなのだ。
プロジェクトの名称の一部だけを取り上げて淫靡な想像を逞しくしている、オレみたいな人たちにいっておくと、これは
まんぐろーぶ 帰ってこいプロジェクトの略称であって、『おんな日照りに悩む南方単車亭の主を救おう』というものではない。
もちろん、そういうプロジェクトがあれば、いくつか付帯条件をつけた上で全面的に賛同する余地はオレにもある。
話が逸れた。
当面の目標は、宇検村は河内川の河口部にマングローブを植林して卵から孵ったリュウキュウアユの稚魚の住処とし、その繁栄を少しでも手助けしよう、ということになる。
もちろんこれはあくまでも《当面の目標》であり、目指すところはもう少し高いところにある。
そう、最終目標は、堂々と胸を張ってリュウキュウアユの塩焼きを喰うことにあるのだ。
何故なら、アユの塩焼きは旨いからだ。
天然にがりの粗塩をつけて焼いたリュウキュウアユにレモンの輪切りを添えて、黒糖焼酎のロックをちびりちびりと呑む。
そんな日を夢見て、本日(7月26日)、オッサン二人が加計呂麻へと向かいます。
来年の春に植樹するためのマングローブ(メヒルギ)の種を探しに。
寝坊しなきゃいいんだけど・・・。
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