南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

第31回奄美民謡大賞の写真と感想・前編

2010年05月12日 00時09分08秒 | 南方単車日乗
先日は速報で軽く片付けましたが、今回は写真に感想も付けて。
とか記すとかならず『ちっ、ヒョーロン家ヅラしやがって』とか言う人が居ますけど。

例によって《少年の部》はパスして、11時頃開始予定の《青年の部》に間に合うように会場の奄美文化センター(通称:振興会館)へ。
まだ《少年の部》が終わってなかったので、プログラムだけ貰って外で眺めます。
今年も男は少ないなー。
《少年の部》は、ゼンブ女の子。看板に偽り有り、か?
《青年の部》は去年の4人から久田 博法くんが抜けて男性は3人に。
《壮年の部》は去年の9人から約半分の男性5人。
《高年の部》に至っても、今年《壮年》から移籍した山田 武和さんを含めても3人減って男性8人です。
あ、ぞろぞろ人が出てきた。
《少年の部》が終わって休憩時間になったんだね。じゃあホールに入ろうか。

例年、この大会ではなるべく前の席に陣取ることにしています。
あまりにも音が悪いんで、せめてPAを通さない生の声がちょっとでも聞こえる位置を取ろう、という魂胆です。
これは、ホールの備え付けのPAのせいではありません。
3年前でしたか、左右のスピーカーから出る音が違うんですわ。
左のスピーカーだけ、わずかにリバーブ(エコーといえば判りますか?)が掛かった音になってるんです。
森純さんが「なー、なんか変な音がしないかぁ?」というので、
「たぶん、リバーブのSENDをOFFってないんでしょ。いちばん前ならいくらか気にならないよ」
既に何度かバラしてますけど、オレは足掛け15年くらい所謂『演劇の音響屋さん』をサラリーマンの片手間にやってきましたから、『カネだけ貰って手抜き』とか『ベンキョーするくらいなら死んだ方がマシ』みたいな仕事を目の当たりにすると情け無くて泣きたくなります。
ところがこの日、なんだかホールのPAを通して聞こえてくるのはフツーの音です。
1.オレの耳が衰えたのか(自覚症状アリ)。
2.去年までとは違う人がPAを担当しているのか。
3.去年までと同じ人だけど、心を入替え、マジメに仕事をするようになったのか。
さて、どれでしょう?
さて、例によって長い長い前置きでした。

《青年の部》一番手は新原 恭子。
あー、良くなってるなぁ。
去年のオレは二日酔だったので判断を保留したけど、すごく良くなってる。
コンクールじゃなく、お座敷なんかで聴きたいくらいだ。
そのうちヒトツよろしく。
ギャラはカラダで払います。
コンクールが終わった後、本人に「また来年ね」と言ったのは、挨拶のつもりではなく「また来年、聴かせてね」のつもりで言ったくらいだ。
次が森田 美咲ちゃん(徳之島の高校一年生)。


森田 美咲

思わず囃子の2人をアップで撮影


森田 美咲

会場のあっちこっちから「可愛いねぇ」と囁きが聞こえる。
オジサンもすっかり和んでしまいました。
歌舞伎などの古典芸能も含めた芸能界の格言のひとつに《子供と動物には勝てない》というのがある。
さぁ、この後に唄う運の悪いヤツは誰だ?


前山 眞吾

本人のBLOGによれば、数日前に愛犬を亡くしたばかりだとか。
うーん、やっぱ《子供と動物には勝てない》のだなぁ、と。
俺が勝手に持ってる眞吾のイメージからはかけ離れた出来だったなぁ。


里 歩寿(ありす)

実をいうと写真を撮る方ばかりに気が行って、ちゃんと唄を聴いてないんだよな。
そのワリに写真の出来はイマイチだし。
しかし○ったなー。
休憩時間に歩寿と歩寿ママの写真を撮ったんだけど、
「歩寿、背筋を伸ばして。アゴを・・・いや待て、アゴは引くな」とか。
歩寿ママに「家を出て、よっぽどいいモン食ってんだなー」と言ったら
「お菓子お菓子。Xキロ○ったのよー」だって。
そーか、歳に似合わず安定した唄になったと思ったら、唄以外のところでも安定性を増しつつあったか


吉原 まりか

写真はないけど、その前に唄った富岡 ますみの『烏賊引き節』が、じつに徳之島の魅力たっぷりで、ここ数年、徳之島唄ファンになったオレは余韻に浸っていたのです。
今年の吉原 まりかは『野茶坊節』。
ほとんどの島唄は、いちばん低い音から唄い出して高い音へと進み、ある線から裏声になることで唄にダイナミズムが生まれる。
しかし、この日の吉原 まりかの唄には高い音が自由に躍動する魅力はあるんだけど、そのまえの低い音がなんだか弱いと言うか不安定と言うか。
あれー? 吉原 まりかってこんなだっけぇ?
ひとつ、里 歩寿流の強化法を取り入れてみては如何でしょうか?

その後、お馴染みな出場者としましては、相変わらずステージの幅を狭く見せる松崎 博文が健在でした。
いやいや、オレ大好きなんだけどね、彼の唄。


是枝 美桜

唄がどうこう以前に、髪飾りがあまりにも可愛かったので。
ちなみに囃子の妹さんたちも同じ髪飾りでした。
そして今回の掘り出しモノは、『くるだんど』を唄った内(うち) 三千代。
客席からも「いいねー」の囁き声がいくつも聞こえてきましたね。

一気に最後まで片付けようと思ったけど、なんかへんなとこで長くなっちゃったから続きは後編へ。
あ、後編は写真メインですからダイジョウブです、たぶん。

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奄美民謡大賞速報

2010年05月08日 18時59分22秒 | 南方単車日乗
少年の部
 奨励賞 西山 千穂
 優秀賞 平田 まりな
最優秀賞 藤田 晶(あきら)

青年の部
 奨励賞 内 三千代
 優秀賞 前山 真吾
最優秀賞 里 歩寿(ありす)

壮年の部
 奨励賞 平 早代美
 優秀賞 福田 のり子
最優秀賞 川畑 美穂子

高年の部
 奨励賞 嘉川 敏子
 優秀賞 岩元 哲康
最優秀賞 岡山 純博

審査員特別賞 富岡 ますみ
奄美民謡大賞 里 歩寿(ありす)

里 歩寿は、元ちとせの最年少受賞記録を更新しました。
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1月の釣果・後編

2010年05月08日 01時40分10秒 | 日々是精進
1月の釣果・前編から1ヶ月が経過しました。
加計呂麻での伐採を計画していた会社は、住用へと狙いを変更して、4月29日には山間集落の公民館で『住民説明会』が行われたそうです。


ガッツン(連行) 1月10日午後0時35分 奄美市住用にて。

『住民説明会』では、報道関係者ならびに自然保護団体関係者の参加は拒否されたとの事で、あまり詳細な内容は伝わってきませんが、
「伐採対象は加計呂麻である」
「工場は住用に作る」
「工場の立地は環境に配慮する」等の説明があった由。
参加した住民の意見としては、かなり危惧する発言が会社側に対して向けられた模様です。
その後、連休と徳之島基地移転問題で世間は騒然となり、事態は水面下にある模様です。
そーゆーオレも連休は加計呂麻でキャンプなんぞして参りまして、瀬武集落の港にビニールシートを被せられて放置された工場の機械らしいものを「ほー、たくさんあるなー」なんて感心して眺めてたんですが。


フエダイの子供(解放) 1月17日午後0時40分 奄美市住用にて。

ところでこの基地と伐採、オレには切り離せない問題に見えるんですけど、というと正気を疑われるかな?
今さらそんな心配も無用か


トラギス(釈放) 1月17日午前9時35分 奄美市住用にて。

ついでに、コチラも放置が続いてるアフガン問題も、まったく無縁ではないんですよ、オレの中では。


オニハタタテダイ(強制帰還) 1月30日午前9時25分 奄美市住用にて。

さて、ここから話が難しく・ややこしく・身勝手になりますから、関心のない方は写真だけ眺めてちゃっちゃと余所へどうぞ。


ブダイ(連行) 1月30日午前11時0分 奄美市住用にて。

今や数少ない『共産党が指導する国家』である、日本とは海ひとつ隔てた国は、公式的には13億人の人口を抱えています。
一説によれば『戸籍がない人』がさらに1億人居るんだそうで、それだけの人間を、極端な不満の出ないように運営していくだけでも手品のような手際であるように思うオレです。
今のところその大方針は、経済の向上・生活の向上を継続することで体制や指導層への信頼を維持することに成功しているようです。
その『経済の向上』のバックボーンとなっているのは、圧倒的な人口を持つことでの労働集約産業と希少金属(レア・メタル)類市場での大きな存在感です。
国内には、未だ全貌が把握できていないと言われる新疆ウィグル自治区のレアメタル資源があり、国外では『いちばん高値で買う上に、採掘の労働力まで提供する』作戦で途上国のレアメタル資源への積極的な関与を行っていると言われます。
「え? あの国って、そんなにおカネがあるの?」と思われる方も多いでしょうが、それは独特の通貨システムが支えているのです。


アイゴ(連行) 1月30日午後1時15分 奄美市住用にて。

普通、異なる通貨を持つ国同士での収支の決済はアメリカドルを用います。
そして自国の通貨がドルに対して強くなったり弱くなったりに一喜一憂することになります。
自国の通貨がドルに対して変動がなければ、自国の紙幣を印刷することはドルを印刷することに等しくなります。
極端な例え話ですが、子供が『こどもぎんこう券』を持って親のところに行き、同じ額面の『日本銀行券』を貰ってくるのと変わりないのです。
その子供は、外に行って好きなだけ玩具やお菓子を買ってくることができるのです。
というところで、チップ工場からとんでもない方向へと発展している話は《2月の釣果》へと続くことになります。


イソヒヨドリ 1月30日午前8時15分 奄美市住用にて。

さて、長らく「釣れなくたって、撒き餌なんて使うものか」と頑張ってきたオレですが、このイソヒヨドリと遭遇してから、徐々に考え方が変わってきました。
島のあちこちの釣り場にこの小さな鳥たちは集まっているのですが、彼らが狙っているのは人間が防波堤や磯に落とす撒き餌やオキアミなのです。
オレが落としてしまったオキアミを、嬉しそうについばむ小鳥たちを眺めていると「撒き餌使用ゼッタイ反対」と振り上げた拳も肩の辺りまでは下ろさざるを得ません。
なるべく控え目な使用を心掛けて、汚れと臭いを残さぬように気を付けて、という方針を採用してもいいかな? と思いはじめたのが2月も終わりに近づいた頃でした。

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