穂高遠望 |
午前4時半ごろ目が覚めたので、アクビをしにベランダに出てみると 浮かぶ雲に色が付いていた
慌てふためき、目薬をさして・・
建物や高圧線があまり気にならない場所まで 約400mをモウダッシュ!
月がキレイ..なんて言ってられない
何枚か撮った後、、『たまには、パノラマ撮影でもしてみるか』 と 手持ちで撮ってみた
横スクロール
180°までは撮れなかったが、、まあ.まあの出来上がりかな・・自画自賛にまでは ほど遠いが
『早起きは三文の得』な~んて思いながら・・
一通り撮った後 チラリ、、チラリと夜が明けていく様子を散歩をしながら堪能
あと20分もすれば、日の出だ
ピンクに染まった雲が、月に架かるのを見計らいながら 月齢=26.0
数メートル上を鷺が飛んで来そうだったので、カメラを構えていると・・・「電池の残量がありません」の表示が出て
『早起きは三文の得』はあったものの
『備えあれば憂いなし』も同時に痛感した朝イチの出来事だった
閑話休題
蛇足でも台風など気象に興味のある人は どうぞ 何とはなしでも理解できるかも
昨日、気象庁が 「台風10号 「非常に強い」 30日にも東日本へ 上陸地点の予想困難」と嘆いていたが
その詳細部分をピックアップすると・・
北半球、水蒸気画像..台風10号の西の黒い部分は大陸の冷たい高気圧、東側は太平洋高気圧
台風の北西側に 非常に強い流れがある、台風の動きと共に東へ進んでいて、集中豪雨の可能性有りだ
台風10号(LIONROCK)は記録ずくめの台風となっています。まず先日達成したのが、最大南下幅記録です。資料室の南下した台風ランキングを見てみましょう。
これまでの南下幅記録は台風200318号の8.9度でした。この台風も360度回転コースという極めつけのレア台風です。
しかし今回の台風10号はこれを上回る10.1度の南下幅という、さらに稀な記録を作りました。
そして今後達成が有力視されているのが、東北地方太平洋側への上陸という史上初の記録です。
台風上陸・通過データベース(完全版)には、これまでに上陸した台風のリスト(昨年まで)がありますが、ここに東北地方太平洋側に上陸した台風はありません。
通常であればこの位置では台風は北東に進むため、本州の東側沿岸に上陸することはまずありません。
2011年に作成した福島第一原発周辺の台風情報ページでは、福島県に台風が上陸する可能性はほとんどないこと、例外的に北西に進んだ台風として台風198913号がある、
ということを紹介しました。この台風は銚子市に上陸しましたので、茨城県から青森県までの地域では、太平洋側からの台風上陸はこれまでなかったということになります。
しかし今回の台風10号が東北地方太平洋沿岸に上陸すると、この記録も破られることになります。
なお北海道についても太平洋側からの上陸は稀でしたが、これも今年の台風9号などが続々と記録を塗りかえています。
大幅南下と東北地方太平洋側上陸という史上初の記録を相次いで達成するという、空前絶後の台風がなぜ生まれたのでしょうか。
根本的な原因は、エルニーニョ現象などの影響によって、通常とは異なる位置に停滞した高気圧(ブロッキング高気圧)にあると考えられます。
とはいえ、エルニーニョ現象は数年に一度は発生する、それほど珍しくはない現象です。
今回の特徴は、ここに台風ではない低気圧というプレーヤーが絶妙のタイミングで登場し、低気圧という大きな渦が台風の進路を振り回した点にあるのではないでしょうか。
具体的には、最初のプレーヤーがモンスーン渦、次のプレーヤーが寒冷渦で、この2つの渦が異例の経路を生み出す立役者となりました。
最初の大幅南下については、モンスーン渦(monsoon gyre)という太平洋上の大きな低気圧が影響を与えました。
発生時にも書きましたが、このモンスーン渦によって大気の流れが通常とは逆回転していたため、台風は南西に動き続けることになりました。
とはいえ、モンスーン渦も数年に一度は発生する、それほど珍しくはない現象です。モンスーン渦の周囲に小さな台風が連続発生し、
日本付近にやってくるという現象は過去にも見られました。
今回の特徴は、これほど長い距離を南西に進み続けたという点にあり、
モンスーン渦と高気圧との絶妙な連携プレーによって台風を南西方向にうまく引き込んだことが原因と考えられます。
さらに、同じ時期に台風9号と台風11号が近くに存在したため、藤原の効果と呼ばれる台風の相互作用が働いて、台風10号を南西方向に押し下げた可能性もあります。
次の東北地方太平洋側上陸については、寒冷渦(cold-core low)という寒気が作る低気圧が影響を与えそうです。
寒冷渦もゆっくりと動く低気圧ですが、寒冷渦の方が台風よりも大きな低気圧です。台風という低気圧どうしの相互作用については藤原の効果が知られていますが、
寒冷渦と台風の相互作用では台風の方が小さいため、台風の方が主に振り回される側になります。
そしてこの寒冷渦が、北海道の東方に居座る高気圧で台風が北東に進みづらくなるという、絶妙のタイミングで登場してきます。
例えばひまわり8号のバンド8画像(水蒸気画像)を見ると、台風の西側に黒いエリアが下がってきていますが、これの少し北側に寒冷渦の中心があります。
予報によると、日本上空にゆっくり進んでくる寒冷渦に対して、台風は反時計回りで寒冷渦の北側へと引き込まれていくようです。
これが再び、本州を北西方向に横断する異例の経路を生み出す要因となります。
単体ではそれほど珍しくない現象も、それらが同時に発生する確率は低く、連続的に発生する確率となるとさらに低くなります。
今回の一連の現象は、このような意味で非常に稀な現象と言えます。地域は異なりますが、
「パーフェクトストーム」という映画でも取り上げられた1991年のパーフェクトストームも、大西洋にて様々な気象条件が重なったことが稀な現象の発生につながりました。
このように稀な現象においては想定外の影響が生じることもありますので、台風への備えにも通常とは異なる注意が必要です。
まず、大雨や強風への警戒が必要です。特に今回のように寒冷渦と台風とが接近すると、地上は台風の暖かく湿った空気、上空は寒冷渦の冷たい空気となり、
豪雨が発生する条件が十分に満たされることになります。このように例外的な状況では、
大雨や強風が通常よりも激しくなる可能性や、台風の中心から遠く離れた場所で激しい大雨や強風(竜巻を含む)となる可能性があり、
台風の動きだけでなく雨雲の動きにも常に目を配る必要があります。
これに加えて、高潮にも注意を喚起しておきたいです。東北地方太平洋岸では、30日に台風接近と満潮時刻が重なる見込みです。
そして場所によっては、台風の強風は湾内に吹き込む方向に一致することになります。東日本大震災の津波でもそうでしたが、吹き寄せられた高潮は湾内で高まっていきます。
さらに風向きの方向に開けたV字型の湾では高潮の威力も強まります。伊勢湾台風や台風201330号で高潮被害が拡大したのも、地形による効果が大きく影響しました。
さらに東北地方太平洋岸では東日本大震災による地盤沈下が未だに回復していない地域も多いため、これも高潮の影響を大きくする方向で影響します。
と
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