なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

豊かさとは

2006-10-26 19:42:24 | ビジネスシーン
なだれ込み研究所で会社案内を作成しているお客様から、「豊かさとは何でしょう?」という哲学的な問いかけがきた。これは難しい。自分なりに真剣に考え、S藤さんに補足をしてもらい、なだれ込み研究所としてこんな答えを返した。

「豊かさとは」

大量生産、大量消費の社会の中で、いまモノがあふれています。
物質的な豊かさは、もちろん生活の基本です。
欲しいものは手軽に、すぐ手に入るけれど、そのことがイコール「豊かさ」だとは言い切れなくなりました。

例えば、買えばすぐに手に入るものを、あえて手間ひまかけてつくろうという人達がいます。手間ひまかけてつくる「その時間」を楽しむことが、「豊かさ」であり「ゆとり」であり「よろこびをもった」豊かな時間と考えているからでしょう。

何でも所有すればいい、たくさん持てばいい、という物質至上主義ではなく、自分のお気に入りのもの、たった一つでも身近にあればいい、そうしたものを見つけられる心の有り様や、よろこびの質が今の時代の「豊かさ」なのではないかと思います。

いま生活者は、自分にとって「豊かな時間」とは何なのかを模索しています。
どんな心の有り様のとき、ほんとうの豊かさ・よろこびを感じるのでしょうか。

自らのライフスタイルを見つめ直すときが、「豊かさ」のはじまりなのかもしれません。

私が考える「豊かさ」は、心の有り様だと思う。本当の豊かさは、自分の心に中にしかないような気がするのだ。
そんなことを、大まじめに考えることのできるこのポジションは「豊か」であると思うのだが、今の生活はさすがに「ゆとり」がなさすぎる。今日も様々なことがあったのだが、頭がまとめるモードに切り替わらず、前に書いた原稿を持ち出してきた、というセコいワザを使ってしまった。
これはちっとも豊かではないような……、気もするのだ。

最優先事項は何か

2006-10-26 00:44:59 | ビジネスシーン
忙しさにへこたれそうになっているとき、次々となだれ込んできてくれる人たちに叱咤激励されながら、何とか持ちこたえている。ホント、次から次へとありがとうございます。

さて、こなしてもこなしてもこなしきれない仕事の山の優先順位として、
1.なだれ込み研究所本来の仕事
2.スローライフ掛川事務局としての仕事
3.このブログ
の順序で取り組んでいたのだが、S藤さんに「そりゃ、違うぜ」と指摘された。
「あなたにとって、何よりブログが一番であるべきだ」

このブログは、仕事ではない。
私の価値観を世に問うているライフワークであり、書く訓練であり、自分の幅を広げるツールであり、データベースである。結果として、なだれ込み研究所のテイストやヘンさ加減を知ってもらえれば嬉しいし、これをきっかけに様々な人やモノやコトがつながっていけば面白いと思う。でも、それはあくまで結果である。
書きたいから書く。

組織に属していながら、最優先事項は極めて個人的なことを尊重してもらえる。世間一般の価値基準からすると、非常にヘンだ。これは仕事に対して「不誠実」なわけでも「ふざけてる」わけでもなく、逆に「真摯」で「厳しい」からこそ言えることのような気がする。

と、マジメに考えながら、
「ブログを書いても仕事が減るわけじゃないし、かえって作業量は増えてしまってよけい大変なような気がする……」
と、冷静になってみれば「ありがたい」のか「キビシイ」のか……。

やっぱりよくわからない「なだれ込み研究所」である。