なだれ込み研究所の一日

物語作家を目指すもの書きが、ふとしたことから変な事務所で働くことに!
日々なだれ込んでくる人や仕事、モノやコト観察記。

初なだれ込みとベテランなだれ込み

2006-10-02 23:00:30 | ビジネスシーン

昨日、狩野川100㎞サイクリングが行われた。参加者は500人。なだれ込み研究所は、運営事務局の仕事をさせていただいているのだが、雨の中、けが人もなく無事終了することができた。
サイクリストの気持ちのわかるおもてなしと経験値に基づいた運営スキル、実体験の伴ったコース設定とサポートスタッフの質の高さ。そういったものが折り重なるように大会が運営されているのだと、事前の準備を身近で見ながら、いろいろな話を聞きながら、品質管理の大切さを思った。
運営に関わった皆さん、本当にお疲れ様でした。インドア派の私には、ビブスの洗濯くらいしかできませんが、来年もどうぞよろしくお願いします。

さて、今日は御前崎市観光協会のO木さんとK林さんの初なだれ込みがあった。
「今日、なだれ込み研究所に伺いたいんですけど、K住さんのご都合はいかがですか」
きちんとアポを取ってくれるあたり、初なだれ込み者は初々しい。
ちょうど誰もいないときお見えになったため、「今日は静かなんですね」と言われたのだが、いえいえ、今日もぞろぞろでした。

まず、朝一番でS木建設のS木さん。なぜかサイクリングをすすめられ、
「そのキャノンデールがちょうどいいよ。今、乗ってみなよ」
と、その場で自転車に乗る羽目に。
続いてサイクリストOさん。昨日、サポートサイクリストとして100㎞を走ってくれた。
NPOスローライフ事務局長のY下さんは、参加者として100㎞を走りきった。疲れ果てた顔でなだれ込んできたのだが、彼は何をしに来たんだっけ?

それから、K-mixのS藤さん。今月22日に行われる「御前崎クリーンキャンペーン」の打ち合わせである。御前崎をきれいにして、サイクリングやカヌーを楽しみ、さらには伊勢エビのみそ汁を食べようというイベントである。

その後、K造さんが来て、今日2度目のサイクリストOさん、ダブルS藤さんとS木くんが戻ってきて、建築家のT橋さん、NPO専門委員のI山さんと続々となだれ込んでくる。そうしてやっと静かになったところへ、O木さんとK林さんがなだれ込んできたというわけだ。

初なだれ込み者には、この事務所が以前は備前焼のギャラリーだったことを説明する。
「なるほどー、だからこういう造りなんですね。なかなかいい感じですねえ」
という話から、本題に入るのである。

さて、今日の話で印象的だったのは次のことである。
「横須賀の祭りがこれだけメジャーになり、粋なイメージがあるのは、粋な祭りだと語れる人がいるから。学術系の人が来ても、普通の人が来ても、酔っぱらいが来ても語れる。その土地固有の資源を魅力的に語れる名物ガイドの存在が、これからの観光では必要になる」
「ローカルな情報はオープンであるべきだが、ローカルなりのルールとプライドを持つことが大事」

これは、サイクリストOさんが熱く語ってくれたことと重なる。
「まずは掛川の道を知り、掛川のよさを語れなきゃ。ボクは50人のガイドを育てたいね。掛川を訪れた人に、いつでもガイドツアーが提供できるように」
ベテランなだれ込み者は、なかなかいいことも言うのである。
O木さん、K林さん。これからもなだれ込み研究所にお越し下さい。ベテランなだれ込み者への道は、ただひたすらなだれ込むのみ、なのです。