博物館の横に大きなケケンポナシの木が生えています。
今はちょうど、腫れぼったい指のような不思議な形をした果実がたわわに実っています。
名前のとおり、この実は甘いナシの味がしますが、それは冬に水分がある程度抜けてから。
今食べても渋くて吐き出すだけです。
写真中央は実の汁を吸っているオオツノカメムシの幼虫です。
このカメムシはケンポナシ類に寄生することが知られていますが、全国的にみても珍しい種類であると考えられています。
しかし、この木にはとても多くの幼虫が見られました。
見える範囲をザッと探しただけで30~40頭はいそうです。
7月下旬にたくさんの成虫がこの木に飛来していたのを確認していますので、きっとその子孫たちでしょう。
成虫が羽化したら、また報告したいと思います。