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夏の特別展期間中に自由に触れ合えるカブトムシ・クワガタムシコーナーで死んでしまった虫たちのその後

2018-08-21 11:07:00 | 撮影
自由に触れ合えると書きましたが、実際は子供たちが入れ代わり立ち代わり「いろいまくっている」というのが正しい状況です。

「ケンカはさせないように!」と張り紙をしていますが、目の前にたくさんのカブトムシ・クワガタムシがいる状況では、子供たちには酷な警告です。

触るのに慣れた子からだんだん扱いが激しくなってきます。

カブトとクワガタを向い合せて戦わせる子、カブトの上にカブトを乗せる子、飛行機に見立ててぶ~んとロビーを走る子、いろいろです。
(もちろん、丁寧に触る子もいます)

そんなことを経て、7月中旬ごろに飼い始めたカブトムシもついには倒れます。

いろわれ続けたので死ぬのか、寿命で死ぬのか、実際のところはよく分かりません。

50頭ほどでスタートして、最初の1週間で10頭、次の1週間で10頭、ぐらいのペースで死にますが、その後はなかなか死ななくなります。

というより最初から元気なやつが長生きしている印象です。



死んでしまったカブトムシやクワガタムシは当館では乾燥させて教材として使います。



これは3日間乾燥機にかけたもの。


これを乾燥剤を効かせて保存しておきます。いずれ昆虫の体の構造を知るための講座で使うためです。




昆虫教室「むしのからだ」

乾燥させたカブトムシをバラバラにして、昆虫の体の基本構造を学習するという当館オリジナルのイベントをたまに実施しています。

乾燥したままではバラバラにしにくいので、少し水で戻してから使います。まさに乾物とおなじ。

タッパに虫を並べ、上に濡れたティッシュをかぶせてレンジで20秒ほどチンします。

こうすると関節が程よく柔らかくなります。

何回か小分けにチンして、扱いやすい硬さになったら教材として使います。

カブトムシって頭・腹・胸の3つの部分に分けるのも、とても難しいんです!


死んでしまったカブトムシもこのようにすると、小学生でも中学生でも大人でも新しい発見を産みだせる、とてもいい教材になります。

みなさんのお家でも試してみて下さい。

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