面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

高千穂蛇の話(2)

2010-09-24 09:35:07 | 自然

Oは、(当館が)開館された年(1991)に初めてタカチホヘビ写真)に出会うことができました。 それは、1991年7月26日のことです(ずいぶん古い話ですが)。 当時の面河村大成の林道側溝において、計9匹の本種を確認しました。 後からわかったことですが、7~8月は、繁殖期であり、この時期は夜間にウロウロするみたいです。 当時、新しくできたばかりのコンクリート製の側溝(三面張り)には、本種以外にセアカオサムシをはじめとした昆虫類もよく落っこちておりました。 幸いにして側溝中には、落葉・落枝が土砂とともに多数はまっており、その中に生物たちが隠れており、炎天下の影響を免れていたようです。 写真下にもありますように、本種は鱗が小さいため、鱗-鱗間の皮膚が露出していることです(とくに体を張り出したときなどには)。 つまりこれは、乾燥に弱いことを意味しています。 だから日中は林床部に隠れているのです。

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