竹を何回も矯め直すが、真っ直ぐに成らない。 何故、真っ直ぐな箆が出来ないのか! 反省する。 節の括れ・下手な削り・材料不良・火力不足・矯め木不良などの工程ミスに加えて知識不足が原因。 しかし、此処まで来れば先に進むしかない。
竹皮を削った跡はサンダーを使用したが、最終工程では800番、1200番の紙やすりを使用して「洗い」を行なった。
火入れは強く行なって均一の色合いにする事が大変難しい。 此処は、経験を積んでから挑戦することにして、初回はカシュー塗料の「透」色を箆に塗り、白箆の色合いから枇杷火色を目指す。 薄め液で薄めた「透」を塗って、乾く手前でふき取る。 良い色合いの「箆」が出来上がった。
完全に乾いた後、光沢を出すために硬いもので「箆」を擦る。 以前、山道で拾ったシカの角で擦ってみるが、見違えるような光沢は出ない。 よく観察して「箆」を見つめると「矯め瑕」が出来ているが、致命傷ではないようだ。
石の鏃を作る予定でいたが、次回に回す。
筈は「木筈」を数個、造っていたが全体的に「竹矢」が上手に出来上がりそうなので、これも次回に回す。
「水牛筈」の材料である水牛の角や「象牙」は昔、身近に手にすることが出来た。 しかし、今はその立場に無いので断念。 プラスティク筈を購入。
筈巻きを施す前に、別糸で仮止めして筈を打ち込む。 接着は木工ボンドで射付節の芽に走り羽が向く方向にする。