人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

ヨルダケ選手のこと。

2017-10-06 21:29:17 | ラリサ・ヨルダケ選手
現在世界体操が開催されていますが、私の数年来のお気に入り、ラリサ・ヨルダケ(Larisa Iordache)選手はアキレス腱の断裂で棄権したそうです。
フィギュアスケートのエレーネ・ゲデバニシビリ選手はどうも今年も試合に出ていないようですし、私は何を楽しみに見ればいいんだろう…。

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昨年のリオ・オリンピックは指の骨折で(というか、ルーマニアが枠をとれずに一人しか選手が出せなかったので)出ることができず、今シーズンは復帰のシーズンで、かなりきっちり調整できているように見えたのですが。間違いなく平均台と床、総合では優勝候補だったはずなのですが。
体操って怖い…。
平均台でもマックスに近い難度にあげてきていた(B+Fと、B+Gの連続技を両方入れて、降り技もB+B+F)し、段違い平行棒でも新しいF難度の降り技、床でもH難度のシリバス(もともと持ってはいたけれど、今シーズンこれまでの試合では入れてなかった)を入れてくる予定にしていたみたいです。彼女はオールラウンダーなので、やっぱりかなり負担が大きいんでしょうか。スポーツ選手は本当にぎりぎりのところで攻めてきてるんだなあ、ということを思いました。

彼女の今年の床は、というか今年の床も、ほんとうに素敵。
ルーマニア選手権の床・決勝
2015年のタンゴ風の曲(→2015年世界体操のAA床)も、昨シーズンのピアノとヴァイオリンの曲(→チェムニッツの大会)もよかったけれど、今年のはまた独特な雰囲気があって素敵でした。
難易度の高い技を入れてこられる選手は他にもいるけれども、ヨルダケ選手と比べると何だかほかの選手の動きが詰まらなく、静的に見えてしまう。
そのくらい、迫力も、動きのリズミカルさも、吸いつくような着地も、振りつけの、手や腰の入り方も、ほんとうに素敵なんです。

早く復帰してほしいけれど、でも無理をし過ぎないでほしい…、
先輩のカタリナ・ポノル選手のように、長く続けられる選手であってほしいなと思っています。

今年もルーマニア女子はあまり成績を出せなかったことになるわけで、どうしてもスター選手に負担がかかり過ぎる、その一方で、若手がなかなか育てられない(若い選手でいい選手もいっぱいいるはずなんですが…)、みたいなサイクルになってしまっているのかな、と素人感想ですが、思います。金銭的な事情も大きいのでしょう。
ほんと、故障の多いスポーツですものね、今のアメリカみたいに優勝候補の選手が複数いる感じじゃないと、コンスタントに成績を残すのは難しいのだろうな、と思います。

心配、だけど、応援。
ヨルダケ選手の床や平均台、また見たいです。


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