人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

いろいろお知らせ(4月期KUNILABO、ものけんミニシンポ)

2023-03-12 16:14:58 | 研究・発表・イベント等情報
こんにちは。すっかり暖かくなりました。

うちのわんこのカレンダー、3月のゆめちゃん(手前のベージュの子)とさちちゃん(後ろの白い子)の表情の差が面白い。

さて、もう何年か継続しているKUNILABOの「『源氏物語』を読む」、2023年度4月期も継続しますので、どうぞよろしくお願い致します。
いま、「早蕨」巻を読んでいます。
日時:4月~7月 第1・3木曜(5月は第2・3木曜)、19:30~21:00
会場:オンライン
KUNILABOの4月期講座紹介ページ
お申込ページ

また、私が今事務局をやっているものけんの3月例会、久々にハイブリッド開催の予定です。
ミニシンポ、とても楽しそう☆な内容になっておりますので、ぜひご参加ください。
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物語研究会3月例会(ハイブリッド形式)
日時:2023年3月18日(土)13:30~
対面会場:日本大学 文理学部
■ミニ・シンポジウム「物語論と注釈――分断から再結合への祈りを込めて」
司会:越野優子氏
報告者:松本大氏「古典籍享受の実相と作品世界の把握」・上野英子氏「三条西家の源氏物語本文と注釈」・山本貴光氏「物語をつかまえる、物語につかまる」
コーディネーター:藤井貞和氏「〈物語〉観と注釈」
公式サイト
発表要旨
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会員以外の方でも参加できます。参加を希望される方は、対面/オンラインの希望とあわせて事務局メールアドレス
monoken.jimukyoku@gmail.com
までご連絡ください。
締切日は設けておりませんが、対面の場合は3月14日頃、オンラインの場合は前日中にご連絡いただければ確実かと思います。
どうぞよろしくお願い致します。





佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える(3月9日(火)18:30~、オンライン)

2021-02-18 12:58:05 | 研究・発表・イベント等情報
以下のイベントに参加します! どうぞよろしくお願い致します。
作家の佐藤亜紀さん、歴史家の秋山晋吾さんと、歴史小説について考えます。
西原は企画趣旨と、第二次大戦末期のハンガリーで、東の戦線から西の戦線へとをユダヤ人の没収財産を積んで走った「黄金列車」を舞台とした佐藤亜紀さんの最新作『黄金列車』(KADOKAWA、2019年)の概要を担当します。

タイトル: 佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える
主催:KUNILABO、東北大学日本学研究会
オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。

日時 : 2021年3月9日 (火) 18:30 - 21:00
場所 : オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンラインイベント
参加費: 1,000円
定員 : 80名(定員になり次第申し込みを締め切ります)
プログラム
1.18:30-18:55 痕跡の物語:企画趣旨および佐藤亜紀『黄金列車』概要
西原志保氏(共愛学園前橋国際大学、大東文化大学非常勤講師、KUNILABO講師)
2.18:55-19:20 歴史学者が読む佐藤亜紀『黄金列車』
秋山晋吾氏(一橋大学教授、国立人文研究所監事)
(休憩時間)
3.19:30-20:20 歴史小説の技法
佐藤亜紀氏(作家)
(休憩時間10分程度)
4.20:30-21:00 ディスカッション
ファシリテーター:茂木謙之介氏(東北大学准教授)

お申し込み・詳細はこちら

また、KUNILABOでは4月期も、「『源氏物語』を読む」の講座を担当します。
詳細はこちら
どうぞよろしくお願い致します。

『ユリイカ』2021年1月号に「祈りのウサギ:『MIU404』第4話の編みぐるみ」を寄稿しました。

2020-12-26 23:12:08 | 研究・発表・イベント等情報
こんばんは。

なんだかよく分からないままに過ぎていった1年でしたが、
今年ももう残り一週間を切ってしまいました。

本日発売日の『ユリイカ 特集=ぬいぐるみの世界』に、
論考を寄稿しましたので、告知いたします。

今夏放送された『MIU404』(脚本野木亜紀子、TBSテレビ金曜ドラマ)第4話で重要なモチーフとなっているウサギの編みぐるみに関する考察で、
こちらで考えたことを、手芸とジェンダー、編み物と文芸行為などの観点から発展させたものです。

それから、『逃げるは恥だが役に立つ』に出てくるAI(ロボホン、ペッパー君)と、クマのぬいぐるみの話も少ししています。

本当に祈るような気持ちで書いた論考なので、
読んでいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

KUNILABO9月期講座・CLN発表のお知らせ

2020-08-01 18:11:09 | 研究・発表・イベント等情報
 みなさんこんにちは。
 二つお知らせがあるので、アップしておきます。

①KUNILABOオンライン講座「『源氏物語』を読む」(9月~12月、第1・3金曜日、17:15~20:45) 
 2017年くらいからずっとやっている、人文学と市民の皆さんをつなげる講座・KUNILABOで、2020年9月期も講座を担当します。4月期は新型コロナウィルスによる感染症の流行により中止になってしまい、その代わり単発でオンライン講座を行いましたが、9月期は全面オンラインで行います。

・『源氏物語』を読む※月2回開講  
初回日時: 2020年9月4日(金)19:15 - 20:45
日程:9月‐12月の第1・第3金曜日(9/4、9/18、10/2、10/16、11/6、11/20、12/4、12/18)19:15 - 20:45
場所: オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座
参加費: 全8回 一般16,000円/学生8,000円
お申し込み方法…KUNILABOサイトより。

 宇治十帖の「総角」巻を読んでいます。宇治に住んでいる、大君と中君という仲の良い姉妹のもとに、薫や匂宮という男主人公たちが訪れることで、少しずつ、姉妹の差異が描かれてくるあたりです。
 2018年くらいから、「橋姫」巻から読み始めて、ずっと続きで宇治十帖を読んでいるのですが、初めての方にもわかりやすくご説明いたしますので、どなたでもご参加ください。

②世界文学・語圏横断ネットワーク(CLN)発表「矢川澄子の兎表象」(9月4日(金)14:00~)
 こちらもzoomによるオンライン発表です。
「ポストコロニアル状況を視野に入れつつ、この地球上で産み出される文学作品を、その言語が何であるかを問わず、「世界文学」の一部として論じられる枠組みを構想する」ネットワークである、「世界文学・語圏横断ネットワーク」の第12回研究集会で発表します。

【世界文学・語圏横断ネットワーク第12回研究集会】
2020年9月4日(金)14:00~17:00 Zoom使用オンライン開催
プログラム
お申し込み方法…事務局メールアドレス(→開催案内)にEメール。

 私は、「兎とよばれた女」を中心に、矢川澄子の兎表象について考察します。古今東西の兎イメージを確認しつつ、ウサギの多産性と、矢川自身が何度も妊娠中絶をしたために子供が出来なくなったと言っていることとの関係などについて考えられればと思っています。
 ほかにも魅力的な発表が目白押しですので、ぜひぜひお申し込みください!

 あれ、今気づいたんだけど私、CLNの発表とおんなじ日にKUNILABOの講座(初日)もやるんだ…。時間はかぶってないけど、しんどいな。たぶんまだ実家にいる頃だけど、この日は午後ほぼずっとこもってオンラインだ…💦


お知らせ:7月10日KUNILABOオンライン講座(等)

2020-06-26 16:17:03 | 研究・発表・イベント等情報
みなさんこんにちは、今日はお知らせを二つ。

 まず一つ目に、7月10日(金)に、人文学と市民の皆さんをつなぐ場であるKUNILABOのオンライン講座を担当します。
・テーマ「『源氏物語』若紫垣間見場面を読む」
・講師:西原志保
・日時:7月10日(金)19:30〜21:00
・受講料:1,500円/学生1,000円。
・お申し込み→こちら

 KUNILABOの『源氏物語』講座はずっと担当してふだんは宇治十帖を読んでいるのですが、今年は新型コロナウィルスによる感染症の流行のため、4月期の講座が延期になってしまったのですが、それに代わるものとして、1回単発の講座をオンラインで行います。
 今回は、古典の教科書でもおなじみの若紫の垣間見場面をとりあげ、ていねいに読んだ後、『源氏物語』の動物の話につなげます。たぶん、女三の宮の猫の話もします。
 以前、近代三学会の合同国際研究集会で、動物パネルを企画し、私も『源氏物語』の猫と雀の話をしたのですが、そのときした話を、少し一般向けにできればと考えております。
 近代三学会の合同国際研究集会、10以上のパネルや発表が同時に行われる形式になってしまったので、興味があってもおいでになれなかった方もいらっしゃると思います。そういう方がもしいらっしゃいましたら、今回のオンライン講座にご参加いただけましたらうれしいです。

 もう一つは、論文の掲載情報です。
 日本人形玩具学会の下部組織である、表象遊戯学研究部会の論集(『一般社団法人 日本人形玩具学会 表象遊戯学研究部会 論集Ⅰ』2020)に、「是枝裕和『空気人形』に共感するということ」という論考を掲載しました。
 『空気人形』における労働と妊娠表象について考察するもので、非常勤先である前橋国際大学のポップカルチャー論の授業でお話しした内容をもとにしております。少部数の印刷ですが、国立国会図書館等、大きな図書館には入ると思います。どうぞよろしくお願い致します。