人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

生物学史分科会シンポジウム「人形のいる生物学史」で発表します。

2018-11-03 12:47:25 | 研究・発表・イベント等情報
こんにちは。
この前、岡山で学会があったのでついでに実家(香川県)に帰省してきました。
2~3年前から心臓が悪くて薬を飲んでいる11歳のテリちゃん

が、お腹に水がたまり始めたので最後の段階だ、もうそんなにもたない、と言われたのを聞いて心配だったのと、
現在最高齢(17歳)のアバちゃん

が9月に何かの発作らしきものを起こしてからおむつが取れない状態になったというので、
一度顔を見ておきたかったのですが…。

まあ何ともどの子もものすごい甘えたれになってました。
年末年始、5月の連休、お盆という決まったお休みに帰省した時はそうでもないのに(いや、甘えたれだけど)、
何か今回はものすごかったです(もうだいぶん私が誰だかわかっているのか分かっていないのか分からないアバちゃん以外)。
のすけちゃん
  
は、私が階下の他のわんこたちと一緒にいると、ずーっと文句言って吠えるので、
ごはんとか食べてないときは自分の部屋で(のすけちゃんはふだん私の部屋にいる)
ずっとのすけちゃんといっしょにいないといけなかったです。

ゆめちゃん、おすまししてきれいに座っているところを撮りたかったのだけど、写真を撮ろうとすると嫌な顔をします。
 

学会には、行って良かったですね。
最近ずっと発表とか、授業もアクチュアルなもので、入ってきたものをそのまま出していくみたいな生活を送っていたので、
ゆっくり丁寧に対象に接するとか、じっくり自分の文章と向き合うようなことを少しはしないと、
精神的な安定が保たれないなあ、と改めて思いました。

さて、日本科学史学会の下部組織である生物学史分科会のシンポジウムで発表するので、お知らせいたします。

日時:2018年12月16日(日)14時~17時15分
場所 東大駒場キャンパス16号館119号室
[プログラム]
14:00-14:30 奥村大介「序論と解題――あるいは、金森修『人形論』(2018)について」
14:30-15:00 菅実花「未来の母としての「妊娠するアンドロイド」をめぐって」
15:00-15:30 西原志保「殖えない猫と殖える人形――笙野頼子『硝子生命論』を中心に」
15:30-16:00 高橋さきの「人形と生き物と言葉」
16:00-16:15 休憩
16:15-17:15 総合討論

参加費無料、どなたでもご参加できますが、配付資料準備などの関係で、事前に参加申し込みいただければ幸いです。
詳細、事前申し込みについてはこちら

2016年に亡くなった金森修氏の遺作『人形論』(平凡社、2018年5月)の合評会も兼ねるもので、
等身大の女性型愛玩人形の妊娠をテーマにしたアートプロジェクト「Do Lovedolls Dream of Babies?」で話題になった美術家の菅実花さん、
科学技術論専攻で、ダナ・ハラウェイの翻訳などで有名な翻訳家の高橋さきのさんとご一緒します。
西原は(古くは生殖や女性性の象徴であったものの)避妊・去勢手術をして殖えない猫との対比から、
笙野頼子の人形表象について考えます。

みなさまぜひご参加ください。