人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

謹賀新年2018

2018-01-01 20:59:48 | 日記
旧年中はたいへんお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。


2017年も、2016年に引き続き大きな変化のあった年でした。
7月に転職、塾講師から研究所の研究員になりました。
新しい仕事には、まだ今一つ慣れていない感じですが、ともかくこれまでよりも次のポストにつながりやすいお仕事に就けたかなあと思っております。

9月から「哲学、文学、歴史といった人文学の研究者と、市民のみなさんを結ぶ学びの場」である「クニラボ」で、市民講座のお仕事も始まりました。
これもようやく90分の時間感覚がつかめてきたくらいで、まだまだ修行中ですが、頑張ります。

12月には拙著、『『源氏物語』女三の宮の〈内面〉』(新典社新書)が刊行されました。
私の研究の内容を一般向けにさくっとまとめたもので、〈内面〉がないと見られがちな女三の宮の心内語や心情描写が意外とあることに注目し、「恋愛しない」人物像を浮かび上がらせます。

研究論文は1本。『源氏物語』中に描かれる雛や人形(ひとがた)を、「人形」(にんぎょう)として総合的に論じた「『源氏物語』の人形論―雛と「人形」の手法」(『頸城野郷土資料室 学術研究部 研究紀要』vol.2(no.5) 、2017年8月)です。現代の球体関節人形なども参考にし、性愛に拒絶的な女性の自己像との関係も論じています。
数年前に行った学会発表がもとになっていて、ようやく形に出来たなあという感じです。
2017年は研究論文が少なかったのですが、転職もしたし、新書も出したので総合的にはまあまあだったかな、と思います。
学会発表はしなかったですね。口頭発表だけしてまだ論文に出来ていないネタが山ほどあるので、これ以上発表を頑張ってしなくても、という感じもありますが、1回くらいはやってもよかったですね。

まだまだ私の苦しい日々は続きますが、それでも少しずつ状況はよくなっている気がします。
自棄にならず、飲み過ぎないように気をつけます。少し血糖値も高いので、食生活も気にした方がいいのかな?

2018年の抱負ですが、専門書(博士論文をもとにした単著)を出したい、少なくとも出すまでの話に持っていきたいと思っています。
悲願が、求む!授業歴!です。
いわゆる最初の非常勤問題をどうにかしたい…です。
産休代理でも何でもいいのでほしいです。日本語教師の資格なら持っています。

それからまだ申し込みを済ませた段階ですので詳しいことは書けませんが、一つパネル発表を企画しております。とてもいいパネルになると思います。ご期待ください。

実家で一時預かり中の保護犬ちゃん「くりんくん」もどうぞよろしくお願い致します。

里親さんになることをご希望の方は、保護主さんのブログ「おうちで暮らそう」から、申し込みができます。譲渡条件等も載っています。
→2020年1月2日に急逝しました。