人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

研究とお金

2013-03-07 15:34:35 | 仕事と研究

人生ってつまんないな…。

睡眠時間が足りてないと、憂鬱になりますね、単純に。たぶん、何かの脳内物質が出てないんでしょうね。

 私は今全然関係ないお仕事をしながら研究を続けている身ですが、実は、研究をしてお給料を貰うことには、かなり違和感があるんですよね。ありきたりな比喩で言うと、何だかお金で心を売っているような気がしてしまう。例えば秘書検定的なものであれば、人とうまくやってゆくためのスキルだと思えるからいいんですが(そう思ってるから合格するのに時間がかかったのかもしれませんけど)、お金もらって研究すると自分の研究が出来ないような気がしてしまう。

 大学の先生も、授業や講座運営などはっきりしたお仕事があって、それでお給料をもらっている、というのが私のイメージ。研究はそれでお金をもらっているお仕事というよりは、義務のようなお仕事だと思っています。研究に対して資金が提供される場合でも、これとこれとこの本を買って、このとき交通費がいくらかかったから〆ていくら、というのが出ていればそれほど気持ち悪くない。はっきりとした実態のあるお仕事(授業や事務作業など)や、スキル、ものとして出来上がっている商品(原稿など)があって、それに対する対価が支払われていると思えないと気持ち悪いのです。以前、クラウドファンディングで研究するため、食べてゆくための資金を得るようなことには抵抗がある、と書いたのもそれです。
 存在と切り離し可能なものでないと、切り売りできない。
 でも、何が切り離し可能で切り離し不可能かということが、人とはちょっとずれてるのかもしれないけど。

ライフワークですらなく

2013-03-07 01:06:55 | 仕事と研究
 今日は夜間当番だったので、疲れました。
私の子ども(わんこ)が気が狂ったようにお出迎えしてくれたよ(いつものことだけど)。

 帰ったらとある原稿の校正が来てたので、早速チェック…、
随分長い間かけて書いた文章のはずなのに、あってはいけない間違いがいくつか有りました(人の名前の漢字変換ミスとか…汗)。明日もう一度チェックして、明後日には返送しよう。

 ライフワークとしての人材が参入したことで、単価が下がり、ライスワークとしてのライターが生活するのが苦しくなった…、みたいなことをどこかで読んだのですが、研究者がそこに参入すると、自体はさらに悪化しますよね。研究者はただで…、どころか会費払って文章を書く人種なので。業績になるから、あるいは会員の義務なので喜んで。しかも論文書くのって、かなり手間かかるんです。
 そのうち一般の雑誌や単行本も、会費払って査読してもらって出版するようになるかもしれないですよー。

おまけ。
ドライフードをしまってある戸棚に入る子犬ちゃん。

仕事と研究

2013-03-05 20:45:20 | 仕事と研究

今日もママお仕事なんだ…。

 最近良く思うのが、何で就職するときに、それまでの経歴とか、自分のやりたいこととかと関係ないといけないんだろう、ということ。仕事というのはお金をもらうためにするものだと思うのですが、何か間違ってるんでしょうか?お金を貰うためじゃなくて、自分のやりたいことをしないといけないというんだったら、そんなことをしても食べてゆけない、とか言うのは金輪際やめていただきたい。

 こういう風潮には、日本的企業の、仕事と実存を一体化させるような、仕事が人生じゃないといけないようなあり方が影響しているように思います。最近でこそ、「やりがい搾取」という用語も出来てきましたが、そもそもが日本の企業がやりがい搾取。

 私たちにとって困ったことには、研究職がない上に、研究職以外の職に就こうとしても、上で書いたような理由ではねられてしまうという。仕事は仕事でしょ、研究とは別…、なんて思っている人材はやりがい搾取的にアウトなのですよ。つまり、研究なんてするなって言うこと…?

 研究職に就かなくても、研究さえ続けていれば研究者だと思うのですよ。確かに現状の日本では、それなりの研究環境を確保することは難しい。研究するための時間的・精神的余裕を確保でき、なおかつ充分食べてゆける仕事というのも非現実的です。でもほんらいは、私たち研究したい人だけじゃなく、ボランティアなり趣味なり、社会活動なり、おのおの自分の倫理観で、義務とするところをするだけの余裕がないといけないと思うんですけどね。