人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

仕事と研究

2013-03-05 20:45:20 | 仕事と研究

今日もママお仕事なんだ…。

 最近良く思うのが、何で就職するときに、それまでの経歴とか、自分のやりたいこととかと関係ないといけないんだろう、ということ。仕事というのはお金をもらうためにするものだと思うのですが、何か間違ってるんでしょうか?お金を貰うためじゃなくて、自分のやりたいことをしないといけないというんだったら、そんなことをしても食べてゆけない、とか言うのは金輪際やめていただきたい。

 こういう風潮には、日本的企業の、仕事と実存を一体化させるような、仕事が人生じゃないといけないようなあり方が影響しているように思います。最近でこそ、「やりがい搾取」という用語も出来てきましたが、そもそもが日本の企業がやりがい搾取。

 私たちにとって困ったことには、研究職がない上に、研究職以外の職に就こうとしても、上で書いたような理由ではねられてしまうという。仕事は仕事でしょ、研究とは別…、なんて思っている人材はやりがい搾取的にアウトなのですよ。つまり、研究なんてするなって言うこと…?

 研究職に就かなくても、研究さえ続けていれば研究者だと思うのですよ。確かに現状の日本では、それなりの研究環境を確保することは難しい。研究するための時間的・精神的余裕を確保でき、なおかつ充分食べてゆける仕事というのも非現実的です。でもほんらいは、私たち研究したい人だけじゃなく、ボランティアなり趣味なり、社会活動なり、おのおの自分の倫理観で、義務とするところをするだけの余裕がないといけないと思うんですけどね。

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