大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

働きたくて

2010-06-02 14:00:00 | 日記
働きたくてうずく筋肉、ただ一個人以上のものをつくり出そうとしてうずく心、これが人間なのだ。壁をつくり、家を建て、ダムを建設し、そしてその壁と家とダムのなかに自分自身をそそぎこむこと、その建設からたくましい筋肉をかちとり、その構想から明確な線と形とを引き出すこと、人間とはそういうものなのだ。なぜなら人間は、宇宙におけるさまざまな組織体のどれとも異なって、自己の創造したものをのり超え、自分の思想のわくを踏み越え、自分のなげたものの彼方に立ちあらわれるものであるからだ。

スタインベック

無為

2010-06-02 12:30:00 | 日記
無為とは
万象の
内なるリズムに
従って
為すこと
なのだ

ひとは自然のリズムを体に備えて生まれてくる。しかし成長するにつれて、社会のリズムに合わせて動くようになる。しまいに社会の忙しいリズムに巻き込まれた生き方になり、自分に元から備わったリズムを忘れてしまう。そう気づいたら、ちょっと社会のリズムからはずれてみることだ。自分の本来の生命のリズムが甦るのを感じるよ。老子の言う「無為」とは「何もしないこと」ではなくて、自分の内なるリズムに従ってゆったりと過ごすことなのだ。

加島祥造