大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

ラッキーな日

2010-06-21 17:56:08 | 気になる本のこと
 今日は気分的にちょっと嫌なこともあり、少し考え込むこともあったのですが、それを跳ね返すくらいありがたいことがありました.尊敬する一条真也さんから2冊の本が送られてきました。『万能の読書術』というサブタイトルの読書をめぐる本なのですが、最近2度程読み返していて、とても印象深い内容です。読書は心の王国への入り口であり、本を読む事によって真理に近づく事ができ自由になることが可能だと一条さんは主張します。
「自由でない人間は、真理からもっとも遠いところにいるのです。読書こそが、人間を自由にしてくれます。」
たしかブラジルの神父で教育者であったパウロ・フレイレも貧しい人々が識字教育によって文字を覚えていく事により新たな美しい世界が現出してゆくことの偉大さについて論じていました。非抑圧者の教育学に共通する哲学を感じますね。また、読書によって「他人にものを考えてもらう」ことをきっかけに「自分でものを考える」癖を完全に体得する人が真の天才であると一条さんは論じていて、とても納得してしまいます。
 いつも思うのですが、優れた人格者というのは人間の生と死について多面的かつ複眼的な思考を通して、深いレベルで洞察力のある方をさすのではないかと考えます。それは究極においては人間への深い愛の眼差しの持ち主でもあります。

「現在生きているわたしたちは、自らの生命の糸をたぐっていくと、はるかな過去にも、はるかな未来にも、祖先も子孫も含め、みなと一緒にともに生きていることになります。わたしたちは個体としての生物ではなく一つの生命として、過去も現在も未来も、一緒に生きるわけです。」一条真也

今日はいただいたもう一冊の「面白いぞ 人間学(致知出版社)」という本を家でゆっくり読みたいと思います。とても楽しみにしています。一条真也さんに感謝してます。



      

われわれは

2010-06-21 14:00:00 | 日記
われわれはだんだんおとなになってくると、おとなの考えになってきて、抱いていたあらゆる希望が崩れてしまう。それは乾いた土に水が浸みこんでいくようなもので、今までの希望はすっかり消えてしまう。人の世のはかなさを思うようになる。けれどもいくら希望が失われてしまったといっても、根こそぎ失せてしまったのではない。少年時代には少年としての希望が、壮年時代には壮年にふさわしい希望が、老人にも老人らしい希望がある。つまり人間は希望を持っていないと一日としてこのはげしい生活に耐えて生きていけないのである。

スチーブンソン