時々ブログで紹介しています、精神科医 樺沢紫苑氏の新刊感想文。
今回は、
「もしも 社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」を紹介します。
このような題名にもかかわらず、主人公の健(たける)は1度もアウトプット大全を読んでいない。それでも社畜ゾンビ化した健は謎の清掃員「七さん」のアドバイスをきっかけに生き生き・はつらつ社員へと成長していく。そのユニークさも素敵な作品です。
1 構成について
前半:漫画 後半:解説
漫画の中で使われている「アウトプットの手法」を出てきた順に「30個!」丁寧に解説している。アウトプット大全を読んでいない読者にもアウトプットの基本がわかるような構成となっている。
2 清掃員七さんのアウトプット
この物語(漫画)は、主人公健の成長物語だが、それを助ける「七さん」は一体どのようなアプローチをしたのか?という視点で読んでみると、見事にそれもアウトプットであった。
①「こんにちは。」~あいさつ。ファーストコンタクトを丁寧にしている。
②「昨日 満月でしたね。」~世間話。雑談と言ってもいい。相手の意表を突き自分にフォーカスさせている。
③「ご覧になりましたか?」~質問。質問することで健は能動的に七さんの話に引き込まれている。
④「雲一つなくとてもきれいでしたよ。」~自分の感想は必要にして最小限。
⑤「昨日はどんな1日でしたか?」~満を持して主発問。相手を聞くことができる状態にしてから質問をしている。
⑥「ありがとう。話してくれて。」~感謝。相手に安心感を与える。
⑦「昨日はどんな1日でしたか。」~同じ質問を繰り返す。(相手にアウトップットを意識させるのでは?)
⑧「そういうこともあるわよね。」~相手を受け入れる、認める、同意する。
⑨「これ、やってみて。」~手書きで5分書くように勧める。←アウトプットを勧める。
⑩姿勢・笑顔のアドバイス~アウトプットの仕方の指導
⑪インプット:アウトプット比率
⑫相談に乗る。
⑬「その過程を人は成長っていうんじゃない。」~リフレーミング
⑭フィードバックの指導~なぜ?を解決すること。
七さんは①~⑧で健の心を開き、健が前向きになってきたタイミングで⑨の手書きアウトプットを勧めている。⑩⑪とアウトプットの技術を教えていくが、順風満帆には進まない。⑫相談に乗り、悩んでいる健のその姿を「成長」と言うのだとリフレーミングし、自覚させている。七さんの健への関りを見るとナイスなタイミングで関り(助言=七さんのアウトプット)をしていることが分かる。
私自身も人と関わる仕事をしているので、七さんの対応はとても参考になった。1つ目は、相手の心を開いて準備をさせてから本題に入ること。忙しかったり、時間がないとついここを忘れていきなり本題に入ってしまう。相手に受け入れる準備ができていないときに話をしても効果はない。せっかく働きかけるならば相手の心を温めてからしていこう。2つ目は「昨日はどんな1日でしたか?」と毎日同じことを尋ねる場面だ。これは、相手にアウトプット前提のインプットをさせることにつながる。要は、「次これ聞かれる。」「これを言わなくてはならない。」などと意識させることが重要なのだと思う。それは、同じことを尋ねることでも「予告」することでも達成できる。様々な工夫をしていきたいところだ。3つめは、リフレーミング。相手(被指導者)が行動をすれば壁にぶつかったり悩んだりする。七さんは「それを成長っていうんじゃない。」と健に意識させた。要は価値づけをしてあげることだと思う。あなたがそう感じるのはこのような意味があると。そのような引出しを持てるように日々学んでいきたい。(これもアウトプット前提のインプットか。)
3 私にとってのアウトプット
私は現在、毎日のように細々とではあるがブログの更新をしている。「ランニング・料理・健康・そのほか」のテーマで。また、家族や同僚と雑談をすると心がすっきりして明日も頑張ろう!という気持ちになる。
今回、この本を読んで雑談の素晴らしい機能に改めて気が付かされた。雑談の中には、「話す・伝える・相談する・打ち明ける・表現する・教える・つながる・質問する・説明する・感謝する」などの要素が含まれていてアウトプットの中でもかなり優秀な方法ではないか?と思う。これからも雑談力を磨き、自分の生活を充実したものにしていきたい。また、自分のブログを読んでくれる人の癒しになったり、たまには参考になったりすることが紹介出来たらこれ以上の幸せはない。
今回の読書感想文を読んで興味を持っていただけたら、是非書店やネットで「もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」をご覧になっていただけたらと思う。
今回は、
「もしも 社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」を紹介します。
このような題名にもかかわらず、主人公の健(たける)は1度もアウトプット大全を読んでいない。それでも社畜ゾンビ化した健は謎の清掃員「七さん」のアドバイスをきっかけに生き生き・はつらつ社員へと成長していく。そのユニークさも素敵な作品です。
1 構成について
前半:漫画 後半:解説
漫画の中で使われている「アウトプットの手法」を出てきた順に「30個!」丁寧に解説している。アウトプット大全を読んでいない読者にもアウトプットの基本がわかるような構成となっている。
2 清掃員七さんのアウトプット
この物語(漫画)は、主人公健の成長物語だが、それを助ける「七さん」は一体どのようなアプローチをしたのか?という視点で読んでみると、見事にそれもアウトプットであった。
①「こんにちは。」~あいさつ。ファーストコンタクトを丁寧にしている。
②「昨日 満月でしたね。」~世間話。雑談と言ってもいい。相手の意表を突き自分にフォーカスさせている。
③「ご覧になりましたか?」~質問。質問することで健は能動的に七さんの話に引き込まれている。
④「雲一つなくとてもきれいでしたよ。」~自分の感想は必要にして最小限。
⑤「昨日はどんな1日でしたか?」~満を持して主発問。相手を聞くことができる状態にしてから質問をしている。
⑥「ありがとう。話してくれて。」~感謝。相手に安心感を与える。
⑦「昨日はどんな1日でしたか。」~同じ質問を繰り返す。(相手にアウトップットを意識させるのでは?)
⑧「そういうこともあるわよね。」~相手を受け入れる、認める、同意する。
⑨「これ、やってみて。」~手書きで5分書くように勧める。←アウトプットを勧める。
⑩姿勢・笑顔のアドバイス~アウトプットの仕方の指導
⑪インプット:アウトプット比率
⑫相談に乗る。
⑬「その過程を人は成長っていうんじゃない。」~リフレーミング
⑭フィードバックの指導~なぜ?を解決すること。
七さんは①~⑧で健の心を開き、健が前向きになってきたタイミングで⑨の手書きアウトプットを勧めている。⑩⑪とアウトプットの技術を教えていくが、順風満帆には進まない。⑫相談に乗り、悩んでいる健のその姿を「成長」と言うのだとリフレーミングし、自覚させている。七さんの健への関りを見るとナイスなタイミングで関り(助言=七さんのアウトプット)をしていることが分かる。
私自身も人と関わる仕事をしているので、七さんの対応はとても参考になった。1つ目は、相手の心を開いて準備をさせてから本題に入ること。忙しかったり、時間がないとついここを忘れていきなり本題に入ってしまう。相手に受け入れる準備ができていないときに話をしても効果はない。せっかく働きかけるならば相手の心を温めてからしていこう。2つ目は「昨日はどんな1日でしたか?」と毎日同じことを尋ねる場面だ。これは、相手にアウトプット前提のインプットをさせることにつながる。要は、「次これ聞かれる。」「これを言わなくてはならない。」などと意識させることが重要なのだと思う。それは、同じことを尋ねることでも「予告」することでも達成できる。様々な工夫をしていきたいところだ。3つめは、リフレーミング。相手(被指導者)が行動をすれば壁にぶつかったり悩んだりする。七さんは「それを成長っていうんじゃない。」と健に意識させた。要は価値づけをしてあげることだと思う。あなたがそう感じるのはこのような意味があると。そのような引出しを持てるように日々学んでいきたい。(これもアウトプット前提のインプットか。)
3 私にとってのアウトプット
私は現在、毎日のように細々とではあるがブログの更新をしている。「ランニング・料理・健康・そのほか」のテーマで。また、家族や同僚と雑談をすると心がすっきりして明日も頑張ろう!という気持ちになる。
今回、この本を読んで雑談の素晴らしい機能に改めて気が付かされた。雑談の中には、「話す・伝える・相談する・打ち明ける・表現する・教える・つながる・質問する・説明する・感謝する」などの要素が含まれていてアウトプットの中でもかなり優秀な方法ではないか?と思う。これからも雑談力を磨き、自分の生活を充実したものにしていきたい。また、自分のブログを読んでくれる人の癒しになったり、たまには参考になったりすることが紹介出来たらこれ以上の幸せはない。
今回の読書感想文を読んで興味を持っていただけたら、是非書店やネットで「もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら」をご覧になっていただけたらと思う。