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GAIA所員のひとり言

建築設計事務所の一所員の、建築はもちろん、社会の様々なことについてのひとり言。

三成の旗印『大一大万大吉』の深い意味☆

2009-10-07 19:15:23 | Weblog
突然ですが、みなさま、石田三成の旗印をご存知ですか?

  

この六字紋が、石田三成の旗印です。
今回はこの言葉に込められた素晴しい意味についてご紹介します^^

戦国時代には合戦や行軍時などに自分をアピールするために用いた独自の軍旗(幟旗)・旗印が存在しました。
では、石田三成は何をアピールしていたのでしょうか。

 『大一大万大吉』

「大」とは天下を意味し、大(天下)のもとで、一(一人)が万人のために、大万(万民)が一人のために命を注げば、すべての人間の人生は吉となり、太平の世が訪れるという意味となります。
これって、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」(All for one and one for all)という、アレクサンドル・デュマの小説「三銃士」に出てくる言葉に通じていますよね!!
All for one and one for allはラグビーでもよく使われていますが、それは一人の特殊な能力をもった者を、他の者がその長所が発揮できるように手助けし、その一人のトライ(得点)で皆が勝利を手にするという意味で使われているそうです。

これは、まるで石田三成大谷吉継の関係のようです。
"武の吉継""知の三成"として、それぞれが自分にない才能を認め合い、天下統一の旗印のもと、生死をかけた戦い(関が原の戦い)を続ける中でさらに友情を深めていった2人です。
 

石田三成はおべっか使いではなく、主君に対し堂々と諫言し、また規律を守る真面目な人柄で、見方によっては横柄な性格とも思われがちです。

実際、関ヶ原の戦いの際に、大谷吉継は三成に対して
「お主(三成)が檄を飛ばしても普段の横柄ぶりから、豊臣家安泰を願うものすら内府(家康)の下に走らせる。ここは安芸中納言(毛利輝元)か備前中納言(宇喜多秀家)を上に立て、お主は影に徹せよ」
と諫言したといわれています。

そんな横柄な人が『大一大万大吉』というのは変なではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、三成は善政を行い、領民に大変慕われていたという一面をもっています。
三成の敷いた善政によって民は豊かになり、
「三成に過ぎたるものがふたつあり。島の左近(島左近)と佐和山の城」
と言われるほどで、三成の善政を示すものとして、古橋の領民が凶作で苦しんでいるとき、三成は年貢を免訴して領民を助けたり、様々な法令を制定して領内を整備するなどの手腕を発揮しています。

さらには、三成の豊臣秀吉に対する忠誠心からも、その心を垣間見ることができるように思います。


『大一大万大吉』の六字紋は、人のために尽力する三成の人柄を表すものといえると思います。
下克上の戦国時代にこのような言葉を掲げた人は珍しいのではないでしょうか。
ひとりがみんなのために、みんながひとりのために命を注げば、みんなが幸せになり、世の中が全体が幸せになる!
現在にも通ずる言葉であり、とても大切にしていきたい言葉です☆
tomo
 
 
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