「日本経済復活への道」と題した経済フォーラムに行ってきました。
基調講演とパネルディスカッションの2部構成となっており、下記の方が出演されました。
【基調講演】
中條 高徳氏(アサヒビール㈱名誉顧問)
【パネルディスカッション】
コーディネーター:田原 総一朗氏
パネリスト: 近藤 洋介氏(民主党 経済産業大臣政務官)
平 将明氏(自由民主党 経済産業部会部会長)
勝間 和代氏(経済評論家)
堀江 貴文氏(ホリエモン。ライブドア元代表取締役社長CEO)
【基調講演】
中條 高徳氏(アサヒビール㈱名誉顧問)
【パネルディスカッション】
コーディネーター:田原 総一朗氏
パネリスト: 近藤 洋介氏(民主党 経済産業大臣政務官)
平 将明氏(自由民主党 経済産業部会部会長)
勝間 和代氏(経済評論家)
堀江 貴文氏(ホリエモン。ライブドア元代表取締役社長CEO)
話を聞いてみたい方々だったので、とても良い機会となりました。
その中から、中條高徳氏の話をご紹介したいと思います。
中條氏は現在アサヒビール㈱名誉顧問。常務取締役営業本部長となった昭和61年に「アサヒビール生まれ変わり戦略」を企画立案、スーパードライの導入を含めた現場指揮をとり当時デッドラインと言われていた10%を下回るシェアであったアサヒビールの企業再生を成功させた方です。
アサヒビールといえば、昨年もキリンビールとデッドヒートしていましたね。
アサヒビールが2001年から8年連続首位、9年ぶりにキリンビールが首位に返り咲いたというニュースが流れたかと思いきや、今年頭の確定値では出荷量はキリンが首位だが、販売数量はアサヒが首位という異例の展開が発表されていました。
そんな首位争いを繰り広げているアサヒビールではありますが、かつてわずか9.6%のシェアしか無かったことをみなさまご存知でしょうか。
アサヒビールの前進である大日本麦酒は国内75%のシェアを取っていましたが、戦後、ビールという平和産業にもかかわらず75%という圧倒的シェアをもつがゆえに占領軍の懸念材料とされた大日本麦酒は、37.4%を朝日麦酒(アサヒビール)、残りを日本麦酒(現在のサッポロビール)と二分割にされてしまいました。
それによりそれまで圧倒的シェアを誇っていたはずが、25%のキリンビールに大敗を余儀なくされるようになり、アサヒビールのシェアはわずか9.6%に落ち込んでしまいました。
この事実は、旧大日本麦酒の社員にとって、大きな挫折となったようです。
「もう、ダメだ・・・」「諦めよう・・・」
ハーバード大学の権威たちも言いました。
「トップのキリンビールが60%を占めている状況で、2位以下は絶対にキリンに勝てない」と。
「絶対」・・・。後々に物事に絶対などないということが証明されるとはハーバード大学の権威たちでさえ予測もつかなかったでしょう。
そして、その時は来ました。
それによりそれまで圧倒的シェアを誇っていたはずが、25%のキリンビールに大敗を余儀なくされるようになり、アサヒビールのシェアはわずか9.6%に落ち込んでしまいました。
この事実は、旧大日本麦酒の社員にとって、大きな挫折となったようです。
「もう、ダメだ・・・」「諦めよう・・・」
ハーバード大学の権威たちも言いました。
「トップのキリンビールが60%を占めている状況で、2位以下は絶対にキリンに勝てない」と。
「絶対」・・・。後々に物事に絶対などないということが証明されるとはハーバード大学の権威たちでさえ予測もつかなかったでしょう。
そして、その時は来ました。
皆がもうダメだと「ふてくされている」中、「開き直った」1人の人物、中條氏によって立ち上げられた「アサヒビール生まれ変わり戦略」、スーパードライにより見事大逆転!
アサヒビールの企業再生を成功させ、一躍トップ企業へ復活しました!
中條氏は、兵法について説かれます。
例えば、「兵法とは、ベクトル合わせの学問である」。組織を動かすには、経営者が「夢」を持ちそこに全社がベクトルを合わせなければならない、それを可能にするのは指導者の信念の強さであるということ。リーダーは決断のためにいるともおっしゃていました。
また、「最後は開き直りが大切」。「もうダメだ・・・」とふてくされる行為と、「仕方ないじゃないか」と開き直る行為とは紙一重だとおっしゃいます。「挫折は失敗の母」として、「挫折」を知ることで生かせることがあるとし、また、「ピンチをチャンスに置き換える性格のない者は指揮官の座を去れ」とまで明言されています。
ちなみに、「挫折」を自ら進んでする必要はなく、例えば中條氏の聞いたお話や、本からでも、第三者の挫折体験を疑似体験とし、意識して取り入れようとすることが大切だそうです。
最後に、ローマ帝国等の大国はなぜ滅んでしまったのか。
あれほど栄えた国であっても滅んでしまった・・・なぜか。滅ぶには共通点があるようです。
1. 理想(夢)を失った民族
2. 全ての価値をモノに捉え、心の価値を失った民族
3. 自分の国の歴史を忘れた民族
夢を示すことの大切さは先ほど兵法で出しましたが、3.の自国の歴史という観点も非常に大事なところであると感じます。
歴史から学ぶことは失敗例も成功例も含めて非常に多いものです。
先人がすでに試していることはぜひ取り入れるべきであり、またその史実についてそこで起こりえた意義を考える必要もあります。
歴史がなければ今のこの日本は存在せず、自分も存在していないことを理解しておく必要があります。
このお話に学ぶべきことが多々ありました。
「日本の未来は君たち青年にかかっている!」、そうまとめられる中條氏のお話に身が引き締まる思いがしました☆
tomo
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