前回に続き「線香花火」のお話。
みなさま、関西と関東には色々と違いがありますが、線香花火にも違いがあるってご存知ですか??
右側の線香花火。これは「長手牡丹」といわれます。
関東で一般的な線香花火です。
和紙(こうぞ紙)のこよりの先に、黒色火薬が包み込まれているものです。全体が紙で出来ていて、火薬を入れた和紙を長くなるように巻かれています。
そして、左側の線香花火は「スボ手牡丹」といわれます。
関西で一般的な線香花火です。
スボとは、天草地方の方言の「わらすぼ(=わらしべ)」から来ているそうで、つまり稲藁の芯を意味します。藁や竹ひごで出来た柄の先に黒色の火薬はむき出しに付着しているものです。
最初は、江戸でスボ手が作られ、上方へ広がっていったようですが、江戸では藁が手に入りにくかったことから、江戸は「長手」に切り替わり関西で「スボ手」が定着したようです。
この2つの線香花火。
名前も形も違うわけですが、実は持ち方も違います!これ、かなり注目です☆
まず、「長手牡丹」につきましては、前回もご紹介しましたが、地面に向けて斜め下45度で持つと良いとされます。
それに比べて、「スボ手牡丹」は、火薬部分を上向きとして斜め上45度が良いとされています。
こうすることによって、どちらも火球がより長く持つそうです。
なるほど~!
ぜひぜひ、この角度でお試しになってみてください^^☆
tomo