シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0159■元通り 

2006-04-28 | アニキ物語
連れ合い「これだけ読んだら連れ合いはすごい悪いヤツみたいじゃないか!」
アイツ「・・・・・・・・・」
おいら「・・・・・・・・・」
連れ合い「そう思わないかニャン、えっ?チャッチャ」
アニキ「ニャー」
やっぱりアニキはネコがいい。
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(この話はいよいよ最終回!初めてだったらVol.0152から読んでくれよニャン。)

朝ごはんを喰っちまうと、あとは水だけ。
たま~にカリカリのドライフードがちょびっと残ってることもあるけど、それもたまに。

連れ合いは本気だった。
「1日2回ドカ喰いしてくれれば十分・・・」
と思ってる。小鳥食いのおいらには大変だ。そんなにいっぺんに喰えないよ。

起きてる時間が長い夜はもっと大変だった。なんにもないってわかっててもキッチンを一周してソファーに戻る。待ってると朝って遅い。明るくなっても二本足が起きてくるまでは時間がある。起きてきても子どもがガチャガチャやってる間は、連れ合いは忙しい。足元をウロウロしてると、うっかり蹴飛ばされそうだ。

待って、待って、待って、待って・・・
やっと朝ごはん。
それもアニキが先で、最後においら。
これで長~い夜がやっと終わる。外はもうポカポカしてる。

そんな夜が何回か続いた。
腹ペコで、おいらもかなりドカ喰いできるようになった。
でも、やっぱり夜は長い。

そこへひょっこり、いっぱい荷物を持ったアイツが帰ってきた。
「きゃ~、ピッピとチャッチャぁぁぁぁぁ♪♪」
の大騒ぎの後、
「あれ?なんでご飯が出てないの?」
と聞いてる。
「あぁ、それはね~」
連れ合いが得意になっていない間の話、最後には「勝って」もう二度とお手々まんまが要らなくなった話をしてる。

話を聞き終わらないうちに、アイツはツナの缶詰をカパッと開け、
「さぁ~、好きなだけ食べなさい。いいのよ、ネコなんだから~♪」
とボールに大盛りにした。
(お帰りだニャン、腹ペコだニャン→)

その日からアニキのお手々まんまも始まって、なにもかも元通りに戻ったとさ。
(この話はこれでおしまいだニャン)


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