おいら、毎晩背中の皮をつかまれてプルプル振られてるんだ。これが四つ足のケンコウホウなんだと。で、スゴいことが起きたんだけど、この話はまたいつか、な。
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ずっとタビの話ばっかりだったから、たまにはおいらたちの話もしよう。まぁ、いろいろあるけど元気にやってるよ。
そうそう、びっくりするかもしんないけど、
おいらとアニキ、肉喰ってんだぜ。
(ほらな→)
「肉なんか臭くて。魚の方がずっといい。」
ってずーっと前に思った。それからアイツは魚しか出さなくなった。おいらもアニキもそれでよかった。毎日おんなじもんでもよく喰った。違う魚が出るとそれも喰った。
アジが一番うまい。でもカツオでもツナでもいいんだ。
でも白い魚はあんまり喰わない。タイとかね。
「高いのよ、これ。」
とアイツはおこるけど、なにが高いんだ?高くても低くても、うまいもんはうまいし、そうじゃないもんはそうじゃない。二本足だっていつもうまいもん喰ってんだろ?
(この最初から小さく切ってある肉はベタベタして喰いにくいんだ→)
なんで肉なんか喰い始めたかっていうと、タビが喰うからさ。
「タビちゃんてさ、やっぱりガイジンだからお肉が好きなんじゃない?」
ってアイツが言って肉を出したら、タビはきれいに喰った。あの頃のタビはホントに腹を空かせてたから、パンだって野菜だってなんだって喰ったかもよ。
「やっぱりガイジンなのね~。生肉食べるなんて、スゴ~い。ピッピやチャッチャと違う生き物みたい~。」
とかなんとか、アイツはワーワー言って、毎日肉を置いた。タビは毎日喰ってった。おいらはプンプンしてる肉のにおいをかぎながら、玄関先で喰ってるタビの横を通って庭に出た。タビは顔も上げないで必死で喰ってる。
肉ねぇ。
(めんどくさがんないで、自分で小さく切ってくれよな。おいらたち、歯ないし。それからなるべく白いとこがない肉、頼むよ→)
タビはボールになにが入ってたのか、わかんないくらいきれいに喰ってくけど、わかんないのは二本足だけさ。四つ足はにおいをかげばすぐわかる。ある日、空になったボールのにおいをかいでチェックしてると、
「ピッピも食べてみたい?」
いつの間にかそばに来てたアイツが聞いた。
ふん、だ。
最初に見つけたのはアイツだった。
「大変、大変、大変、たいっへ~~ん!!チャッチャがお肉食べてるぅぅ!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇ?」
もう家中、大騒ぎ。
(つづく)
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ずっとタビの話ばっかりだったから、たまにはおいらたちの話もしよう。まぁ、いろいろあるけど元気にやってるよ。
そうそう、びっくりするかもしんないけど、
おいらとアニキ、肉喰ってんだぜ。
(ほらな→)
「肉なんか臭くて。魚の方がずっといい。」
ってずーっと前に思った。それからアイツは魚しか出さなくなった。おいらもアニキもそれでよかった。毎日おんなじもんでもよく喰った。違う魚が出るとそれも喰った。
アジが一番うまい。でもカツオでもツナでもいいんだ。
でも白い魚はあんまり喰わない。タイとかね。
「高いのよ、これ。」
とアイツはおこるけど、なにが高いんだ?高くても低くても、うまいもんはうまいし、そうじゃないもんはそうじゃない。二本足だっていつもうまいもん喰ってんだろ?
(この最初から小さく切ってある肉はベタベタして喰いにくいんだ→)
なんで肉なんか喰い始めたかっていうと、タビが喰うからさ。
「タビちゃんてさ、やっぱりガイジンだからお肉が好きなんじゃない?」
ってアイツが言って肉を出したら、タビはきれいに喰った。あの頃のタビはホントに腹を空かせてたから、パンだって野菜だってなんだって喰ったかもよ。
「やっぱりガイジンなのね~。生肉食べるなんて、スゴ~い。ピッピやチャッチャと違う生き物みたい~。」
とかなんとか、アイツはワーワー言って、毎日肉を置いた。タビは毎日喰ってった。おいらはプンプンしてる肉のにおいをかぎながら、玄関先で喰ってるタビの横を通って庭に出た。タビは顔も上げないで必死で喰ってる。
肉ねぇ。
(めんどくさがんないで、自分で小さく切ってくれよな。おいらたち、歯ないし。それからなるべく白いとこがない肉、頼むよ→)
タビはボールになにが入ってたのか、わかんないくらいきれいに喰ってくけど、わかんないのは二本足だけさ。四つ足はにおいをかげばすぐわかる。ある日、空になったボールのにおいをかいでチェックしてると、
「ピッピも食べてみたい?」
いつの間にかそばに来てたアイツが聞いた。
ふん、だ。
最初に見つけたのはアイツだった。
「大変、大変、大変、たいっへ~~ん!!チャッチャがお肉食べてるぅぅ!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇ?」
もう家中、大騒ぎ。
(つづく)