シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0272■完全看護の落とし穴

2007-07-20 | ガン闘病記
ブログの更新が遅れててゴメンよ。忙しいときは、まずはメルマガ優先なんだと。
まっ、おいらはきょうも元気だったってことで。
でもね、声がちょっとダミ声なんだ~。
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2人と2匹で一緒に寝るカンゼンカンゴになってから、アイツらはすぐ起きるようになった。おいらたちを世話するために、アイツらの部屋に閉じ込めてんだろ?
だったら、ちゃんと世話してもらわないとね。

そうそう、アイツらの部屋は外にも出られるんだ。
ドアを開けるとサンデッキになってる。でもこのドアを使ってるのはおいらとアニキだけで、アイツらはここから出たり入ったりはしないんだ。まぁ、デッキで寝てるのもおいらたちだけで、アイツらは寝ないんだけどさ。

いくらトイレが目の前にあっても、アニキは部屋でトイレするのがイヤみたいなんだ。外に出たくて、夜中でもよくドアをカリカリやってる。そうすると、アイツがボーっとしながらドアを開けにくる。
「早く帰ってきてね。」
とか言ってるけど、ほとんど寝てる。だからアニキは早く帰ってきても、入れない。
デッキでカリカリ爪をといだり、小さい声で鳴いてみたりするけど、アイツは起きない。
連れ合いなんか、もっと起きない。

かわいそうに、アニキは外で寒い思いをしながらドアが開くのをずっと待ってるんだ。
冬だからね、な~んにもないデッキにずっといたら四つ足だって寒いぜ。
おいらだったらドアに体当たりしたり、デカい声で鳴いたり、中に入れるまでがんばるけど、アニキはがまん強いんだ。

それにおいらは部屋でトイレするのも、砂をガリガリやるのもぜんぜん平気。
こんなに寒いのにわざわざ外まで行かないさ。ベッドから降りるのだって面倒なくらい。けっこう寒がりなんだよね、おいら。

(←閉め出された日は特にぐったりでよく寝るアニキ。おいおい、だいぶ、日が影ってきてんぜ、アニキ!ちょっとズレないと。)

だからきょうみたいにあったかいと、ホントにいいよ。
でも、アイツらは出かけちゃって、おいらたちは家に閉じ込められてたんだ。なんだよ、
「これからずーっと一緒にいるから長生きしてね~。」
とか言ってても、用があればスタスタ出かけてくじゃないか。
これじゃ、ガンの前とおんなじなんだけど。
(つづく)