シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0262■タビ物語-カン違い

2007-07-02 | 近所の猫
ずっと更新してなかっただろ?知ってんぜ。ゴメンよ。
最近、アイツは朝までパソコンをカタカタやってたりしてんだ。なにやってんだかね。
おかげで夜中でも外に出られてトイレができるから便利なんだけどさ。
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「やっぱり妊娠じゃないみたいね。タビちゃんこれだけ食べてるけど、お腹大きくなってこないもの。ただ太ってるだけみたい。」
「頼むよ~。黒い小さいのが庭をゾ~ロゾロなんて、カンベンだよ~。そうしたらSPCA(動物愛護協会)だろ?」
「そうね~。でも、妊娠じゃないと思う。」
「絶対、オスだって。真っ黒だし。」
「色と性別は関係ないじゃない。」
ゲラゲラゲラゲラ・・・

相変わらず暢気な二本足。タビはただ喰ってるだけさ。これから寒くなるからね。しっかり喰って太っとかないと大変なのさ。二本足みたいに服を着るわけじゃないからな。おいらとアニキも喰ってるけど、タビのほうがスゴいから目立つんだ。ホントにタビはよく喰った。必死で喰った。

「じゃ、何でこんなに一生けんめい食べるのかしら?自分の家にご飯がないの?」
「さぁ。魚が気に入ったんじゃないか?ヘルシーだニャン!って。」
「そんなもんじゃないわよ、この量、この食べっぷり。魚でも肉でもボールに入ってればなんでも平らげるわ。どうしてこんなにお腹を空かせてるの?野良猫じゃあるまいし。」

「野良猫かもよ。」
「まさかぁ。こんなに人慣れしてて?でも、飼い主がホリデーで留守番させられてるのかとも思ったけどもうすぐ3月。夏休みは1ヶ月前に終わったわ。」
「棄てられたとか?飯の喰い過ぎで追い出されたんじゃないか。」
「飼い主が引越しちゃったのかしら?前にも見たことがあるから、近所のネコなんでしょうね。こんな大きくなって、置いていく?可愛がられてたんじゃない。元気そうだし、毛並みもいいし。近所で最近越して行った家ってあったけ?」
こんな感じであいつらはタビの話ばっかりしてた。

(喰い終わるとタビはすぐに姿を消した→)

ホントに二本足は「なんで?」が好きだ。
タビがオスだったらなんか違うのか?
タビが誰かに置いてかれた四つ足だったらなんか違うのか?
違わないだろう。やつが玄関に来ればご飯を出す。庭で寝てりゃ声をかける。
オスでもメスでもおんなじじゃないか。
だったら考えないことだな。必要があればそのうちわかるさ、多分ね。
(つづく)