シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0270■ガンの行方

2007-07-18 | ガン闘病記
アイツは連れ合いと出かけようとしてた。
でも、おいらたちを見て行くのを止めたんだ。
そうだ、そうだ。こんなに天気にいい日は家にいて、ドアの開け閉めやってくれよな。

(最近じゃ、こういうこともあるわけさ。「やだな~」と思うときもあるし、「どーでもいいかな~」って思うときもある。きょうはどうでもよかったから、3匹でゴロゴロ→)

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アイツが、
「指先ぐらいの大きさ」
って言ってたガン。今じゃ、
「ゴルフボールぐらいの大きさ」
らしい。連れ合いにそう言ってたから。

ゴルフボールって、連れ合いがいっぱい持ってるアレだろ?
そうか、あんなにデカいのか。顔の下なんてうまく舐めらんないから、おいらだってよくわかんないのさ。
どうりで邪魔なわけだ。

痛くはないけど、そこだけ固くてうまく曲がんないからヘンな感じだぜ。
喰うのにも息をするのにも邪魔だよ、ホントに。
「3ヶ月でこんなに大きくなるなんて。」
と、毎日触ってるアイツでも信じらんないらしい。舐めらんないおいらにゃ、もっとわかんない。

からだのなかでこんなにデカくなるもんがあるなんて、わかんないよな。
たくさん喰って太っても、こんなにはなんないからな。
寒くなっていっぱい喰って、顔も腹も足もみ~んな太っても、こんな固くも邪魔にもなんないさ。

「このガン、どうすんだろね。」
どんどんデカくなって、おいらが喰えなくなったらガンだって生きてけないのに。
どうするつもりなんだろね。
おいらのなかでこんなにデカくなってさ。
って思うだけで、これ以上は考えないさ。四つ足だからね。
きょうもいい天気で気持ちよかったぜ。
(つづく)