最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

インプラントのエイジング

2009-07-20 20:07:36 | Weblog
インプラントのエイジング

18日土曜日 九段下で開かれた、オッセオインテグレーション(骨接合)の学会に参加しました。午後は、UCLAのワイントロープ研究所で、骨接合の研究をしている、小川隆広・准教授の講演だった。内容は、チタンの表面に骨がどのように接合(遺伝子学的にどうなっているのか)するかという事・・・・チョッと難しい話になってしまいますが・・・「骨の表面に骨を作れ!」って命令を出して骨を作る遺伝子が、インプラントの表面に出現するのですが、この遺伝子が好むインプラント表面はどんなものが良いのか、また、その骨質はどうなのか・・・・(インプラントの表面の骨は固い骨なのですが)等でした。
また、インプラントの表面は、劣化(チタン表面の変化)によって、骨接合の程度も落ちる事や、その解決策のお話でした。
特に、インプラントの表面(チタンの表面)は時間と共に変化し、なんと!製造直後に比較して一ヶ月経ったものでは、その骨接合の程度は半分にもなってしまう!・・
その劣化したインプラント表面に、ある光をあてると、新品以上に骨接合の程度が上がるという事でした。
つまり、骨との接合力が低下した古いインプラントが、若返って、骨接合力の増大した新しいインプラントになるという事なんです!!!!!

この研究は本当に画期的なもので、歯科での患者さんだけでなく、整形外科・医学界に大きく変化や恩恵を及ぼすものなのです。
これまで、多くの学会に参加してきましたが、拍手が鳴り止まない講演を聴いたのは初めてでした。 久々に学会で感動し興奮した時でした。

PS 全く話が変わりますが・・・
学会のあとに友人の先生と食事に行ったレストランで、お酒は‘トンガ・パンチ’でした・・。
暑苦しく不景気の日々が続くので、たまには南国情緒あふれた、洒落たレストラン‘トレーダービックス’で暑気払いでもいかがでしょう。