『もしもし、毎度!明日ドコに行くねん?』
N君からの電話です。
『仕事がバタバタしてて、まだ考えてないねん』、、と、筆者。
『行くトコによっては、もしかして・・・、俺も行くかも・・・、知れない』、、と、N君。
行くかも知れないというコトは、行かないかも知れないってコトでして、、
『ひさびさやし、一緒に釣りしようぜぇ~、、場所はそっちで決めてくれたらエエやん』
ってコトで、高校の同級生だったN君とひさびさに釣りをするコトになりました。
特に寝坊という訳ではないのですが、途中ウスイ釣具店でサナギを一袋だけ買って、昨日はAM7時の重役出勤です。
先に釣りを開始しているN君の筏に渡してもらいました。
嵯峨根丸さんに『今日は朝、、誰か釣らはりました?』とお聞きしましたら、、『50cmくらいのが釣れております』とのコトです。
『おぉ~~~』、、俄然ヤル気が出てきました!
・・・・。(中略)
さっぱり、アタリがありません。
・・・・。(中略)
ヤバイ感じです。
『俺、場所変わろうかな~~』ってコトで、昼食後に場所移動させてもらいました。
イガイとサナギの落とし込みでアタリを待っておりましたら、みょ~にツンツンしたアタリが続きます。
アワセどろがありませんので、ダメ元でテキトーにアワセテみましたら、、なんとも重量感のあるゆっくりした横移動が始まりました。
この重量感は、カツテ経験したコトがありません。
スプールのラインが食い込みながらキリキリ鳴いています。
ロッドは、SUZAO(素竿:素うどんのような簡素な手作り竿)で、筆者の竿の中では2番目に強靭なバネをマトッタ竿に、イニシエの3号ライン仕掛けです。
竿のケツが長く、片手で操作しても簡単には負けません。
未体験の強烈な重量感と締め込みを交しながら長時間格闘し、やっと見えてきた魚影は、、
『WA??、、なんじゃコレWA??』
ワイヤーの牡蠣ロープ&巨ボラの尻スレでした。
『YO~、こんなの上がったYO!』(byキラーB風:NARUTO)
不思議とあまりガッカリしなかったのですが、この組み合わせでラインが切れずに上がってきたコトに、ラップ調に驚いてしまいました。
『海底にボラがおるんか・・・、、だったらブラザーチヌもおるかも、、YO!』
暑さで消えかけていた闘志でしたが、まるでオリンピックの開会式の聖火台状態になってきました。
そこで竿を手持ちに切り替え、一尾の尾獣が大暴れしたタメに静まりかえった海底を丹念に探りました。
中断。
『アンタ~、どうやってサナギで釣っとるんやぁ?マネしてやってみるんやけど、ワシはなかなか釣れへんねんけどなぁ』と、コテコテに質問されるコトがあります。
こんな時は、『そんなん言われても、知りまへんがなー』と、丁寧にお答えする場合が多いのですが、この場でちょこっと触れておきます。
使用しているのは、3号ラインの中通し式仕掛けです。
仕掛けにつきましては、使い慣れた仕掛けでしたら、別段問わないと思っています。
筆者が3号ラインを多用するのは、牡蠣筏のフィールドが多く、竿の届く範囲で海底を移動させまくる為に、ラインに傷がつきやすいタメの保険です。
落下中にかじられない為に重めのオモリで落とします。
中通し式にしていますのは、ちょうど良さ気なオモリがタングステン製の中通しでして、、これくらいの重さのガン玉は、根掛かりした時やアワセた時にすぐに外れてしまい不経済だからという理由です。
重たいオモリでサナギを落とし腕を組みながら穂先に念じていても、もしかして釣れていたのかも知れません。
コレばかりは結果論ですので解りませんが、釣りにきた以上は多少の『釣ったった感』が欲しいもんです。
だから、釣りを続けるというコトは、ずっと『なぜ釣れたか』を考え続けるコトが宿命かな?とも言えます。
釣れた理由を大きく集約しますと、サシ餌の『ニオイ』『動き』『見た目』のどれかに当てはまるように思います。
ホントは『チヌが居ったから』釣れたのですが、コレでは身もフタもありません。
『ニオイ』や『見た目』にも工夫を凝らしている方が大勢おられます。
ただ、釣り方という話になりますと、釣り人の個性と直結しやすい、『動き』の話題に偏ってきます。
『アクションでアピール』とスマートに片づけてしまう場合が多いのですが、ココでは少し『筆者のアクションの詳細』について述べてみます。
サシ餌が動くというコトで、『(景色の)変化』『振動』『音』が起こります。
人は、まず目で確認する場合が多いので、他人様に説明する時には、『(景色の)変化』について語る方が説得力が増し、結果として受け入れてもらいやすいという背景があります。
このようなコトから、『より自然に近い動き・・・』『小刻みにアクションを加え・・』『ラインを出し・・・』という会話が進み、、『釣ったったー!』と、落ち着く訳です。
ところが、当の魚は人間よりも目が悪く、環境は海底付近の暗がりの中で、おまけにダンゴの煙幕(昨日は未使用)で視界ゼロに近い状況です。
アクションについての効果を考えた場合には、水中を伝わる『振動』と『音』に着目した方が、良さ気な感じに思われます。
筆者としましては、短い竿とシンプルな仕掛けで魚と勝負するコトは、かかり釣りの魅力と考えていますので、仕掛けに極端な工夫を凝らす気はしません。
その日に合った速度を見極めながらサナギを落下させ、魚にアピールするリズムを探しつつタングステンオモリで海底を叩き、心地良いと思われる振動を模索しながら、時には横方向にも移動を繰り返してサナギを揺らして、、『昨日1匹釣ったったーー!!』という感じです。
これが、筆者の奥義『底駆けるサナギの揺らめき』(別名サナギピョコピョコともいう:まんま剣心のパクリです)の極意でした。
きっと、昨日釣れたチヌは何もしなくても釣れていたと思うんですけどねぇ~。
なんだかんだ言っても、釣ったった感がないと、、やっぱサミシ~~んですね。
釣果=1匹(40cmくらい)
2012年 釣行 22回 67匹 最長54cm 年無し 3匹
2011年 釣行 55回 205匹 最長52.5cm 年無し 5匹
2010年 釣行 57回 357匹 最長54.5cm 年無し 3匹
2009年 釣行 67回 426匹 最長51.8cm 年無し 1匹
2008年 釣行 64回 114匹 最長56.5cm 年無し 7匹
2007年 釣行 18回 68匹 最長42cm
通 算 釣行283回1307匹 最長56.5cm 年無し19匹