最近のマイブームは、写真のようなセルの尻尾穂先です。
筆者の新竿『アルト5MUTEKI』用に削ってみました。
この穂先、、とにかくブレない。
まるでサスがガチガチの改造車を運転しているような感じです。
筏の揺れ(路面の起伏)に神経質なトコロも、、まさしく『攻め仕様』です。
穂先の特性は、一般的な穂先の先調子と本調子のイイトコどりしたような感じで実に攻め心を掻き立てられるのです。
ただ、『への字穂先』に比べて扱いがシビアで長時間の使用では目の下にクマが出来そうです。
先日、実験用の竿『アクセス・ネオ』に採用した穂先でして、一日釣りをしましたが、メチャメチャ面白かったんです。
話せば長くなりますが、当初は『これ以上ない普通の竿(超スタンダード・超オールマイティー)』な竿を作ろうかと考えていました。
その結論が『ピッコロ』という名前の竿です。
レーシングカーを作ると、同時に省エネカ-が生まれると聞いたコトがあります。
スタンダードを考えているうちに、頭の中で異端児が生まれました。
それが、『アクセス・ネオ』だったのです。
その異端児に採用したグラスチューブラーの特性を最大限に引き出す為に、振動を吸収してしまう穂先を極端に短くしたのが功を奏して、、凄い感度でした。
ただ、穂先が短い分だけタメのようなエネルギーが生まれませんので、素針を引いた時は、、途方もなく、、スカっ、、っていう感じで一段と虚しさが込み上げてきます。
『王道:へ調穂先』や『邪道:への字穂先』は、ダンゴ付近の良型チヌを狙い撃つ為の工夫を凝らした穂先です。
セルの尻尾穂先は『への字』に構造はにています。
パッと見はへ形に曲りますが、先の理由で『へ』の仲間とはいえませんね。
注意)、、筆者は元竿の先端付近が疲労して折れる可能性を想定して、この穂先を使っています。