「北朝鮮側、昨夏から打ち上げ主張」 元米高官が証言

「北朝鮮側、昨夏から打ち上げ主張」　元米高官が証言

　北朝鮮による長距離弾道ミサイル問題で、米国と北朝鮮が協議を本格化させた昨年夏の段階から、北朝鮮が「国家の権利」としての人工衛星打ち上げを一貫して主張していたことがわかった。米国のエバンス・リビア元国務次官補代理が６日、朝日新聞のインタビューで明らかにした。

　リビア氏は国務省を退官後も、北朝鮮外務省高官が参加する国際会議の運営に関わるなど、非公式に北朝鮮側と接触を重ねている。

　リビア氏によると、昨年７月、北朝鮮側は「国として宇宙の平和利用や人工衛星打ち上げの権利がある」と主張。また、リビア氏が１２月に意見交換した北朝鮮当局者から、「我々は主権の行使を決めた」と聞かされたという。人工衛星打ち上げは既定路線だったことになる。米朝両国は今年２月、長距離弾道ミサイル発射の停止などについて合意した。

ミサイル発射後の核実験準備か＝坑道掘削が最終段階－北朝鮮

ミサイル発射後の核実験準備か＝坑道掘削が最終段階－北朝鮮

　【ソウル時事】韓国の聯合ニュースは８日、消息筋の話として、北朝鮮が１２～１６日の間に長距離弾道ミサイルを発射後、３回目の核実験を実施するための準備を進めていると報じた。最近撮影された衛星写真を分析したところ、咸鏡北道・豊渓里の実験場で、過去２回の核実験が行われた坑道とは別の坑道の掘削作業が最終段階にあることが分かった。（2012/04/08-17:31）

各国記者が平壌到着＝ミサイル発射で招待

各国記者が平壌到着＝ミサイル発射で招待

　朝鮮中央通信によると、北朝鮮の招待で「人工衛星打ち上げ」を参観・取材するため、日本や米国、ロシア、フランス、英国、中国など各国の記者が６日と７日に平壌に到着した。朝鮮通信（東京）が７日夜伝えた。（2012/04/08-08:11）

ミサイル追尾態勢整う＝北朝鮮潜水艦も警戒－米国防総省

ミサイル追尾態勢整う＝北朝鮮潜水艦も警戒－米国防総省

　【ワシントン時事】北朝鮮が「衛星」と称してミサイル発射準備を進める中、米国防総省は７日までに、早期警戒衛星による発射探知や、米太平洋軍（司令部ハワイ）を中心にしたミサイル追尾、迎撃態勢を整えた。同省は北朝鮮が潜水艦を出港させたとの情報を把握しており、対北朝鮮シフトを敷く韓国艦艇への挑発も警戒している。
　米側は、熱源を探知する赤外線センサーを搭載した早期警戒衛星でミサイル発射情報を入手し、それをミサイルの軌道追跡のために日本周辺海域などで展開中の海軍イージス艦に送信する。発射情報は北米航空宇宙防衛司令部（ＮＯＲＡＤ）を通じて日本にも通報される。
　また、米軍は４０００キロ先にある野球ボール大の物体を識別できる、海上配備型のＸバンドレーダーを既に配備しており、イージス艦とともに弾道を計算し、切り離されるロケットの落下地点などを予測する。（2012/04/07-17:42）

対マリ制裁を解除＝ＥＣＯＷＡＳ

対マリ制裁を解除＝ＥＣＯＷＡＳ

　【アブジャＡＦＰ＝時事】西アフリカ諸国経済共同体（ＥＣＯＷＡＳ、加盟１５カ国）は８日、声明を出し、３月にクーデターがあったマリに科していた国境封鎖などの制裁を解除したと発表した。マリ軍政が６日、民政移管で合意したことを受けた措置。（2012/04/08-18:38）