刑務所襲撃で４００人脱走＝タリバンが犯行声明－パキスタン

刑務所襲撃で４００人脱走＝タリバンが犯行声明－パキスタン

　【ニューデリー時事】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州バンヌー地区で１５日、武装勢力が刑務所を襲撃し、凶悪犯罪者や武装勢力メンバーを含む囚人４００人近くが脱走した。北西部一帯で活動する反政府勢力「パキスタン・タリバン運動（ＴＴＰ）」が犯行声明を出し、「われわれの重要なメンバーを解放した」と主張した。ＡＦＰ通信が報じた。
　襲撃はこの日午前１時（日本時間同５時）ごろ発生。銃や手投げ弾、ロケット砲で武装した約１５０人が２時間にわたり攻撃を続けた。刑務所には囚人９００人以上が収容されていたが、うち約３８０人が脱走した。（2012/04/15-18:28）

元ゲリラ兵の２候補が激突＝１６日に決選投票－東ティモール

元ゲリラ兵の２候補が激突＝１６日に決選投票－東ティモール

　【ディリ時事】東ティモールで１６日、２００２年のインドネシアからの独立後２回目となる大統領選の決選投票が行われる。最大野党の東ティモール独立革命戦線（フレティリン）のルオロ党首（５７）と、グスマン首相の支持を得たタウル・マタン・ルアク前軍司令官（５５）の一騎打ちで、両候補とも独立闘争を戦った元ゲリラ兵という経歴を持つ。（2012/04/15-14:27）

北朝鮮当局者も演説に驚く＝香港ＴＶ

北朝鮮当局者も演説に驚く＝香港ＴＶ

　【香港時事】中国系の香港・鳳凰衛星テレビは１５日、北朝鮮の平壌で行われた軍事パレードを実況中継し、労働党の金正恩第１書記が公の場で初めて演説したことに外国メディアに対応する北朝鮮当局者を含め現場の多くの人が「非常に驚いていた」と伝えた。
　当局者たちは同テレビの記者に対し、金第１書記の肉声はこれまで聞いたことがなかったと話した。自ら演説することは、当局者の多くにも知らされていなかったとみられる。（2012/04/15-12:45）

新型ミサイルが登場＝「ＩＣＢＭ級」の見方も－北朝鮮

新型ミサイルが登場＝「ＩＣＢＭ級」の見方も－北朝鮮

　【ソウル時事】北朝鮮が１５日、平壌で開催した金日成主席生誕１００周年の軍事パレードで、新型ミサイルが姿を現した。聯合ニュースは、射程５０００～６０００キロの大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）級の可能性があると報じた。
　新型ミサイルは１段式で、直径２メートル、全長１８メートル以上。射程３０００～４０００キロの中距離弾道ミサイル「ムスダン」と形が似ており、緑、茶色、黒の迷彩柄に塗られている。
　一方、今回の軍事パレードで公開された兵器数は３４種類の約８８０に上り、史上最大の規模という。（2012/04/15-18:23）

衆院選、民主と全面対決＝原発再稼働に反発－大阪維新の会

衆院選、民主と全面対決＝原発再稼働に反発－大阪維新の会

　地域政党「大阪維新の会」（代表・橋下徹大阪市長）は１５日までに、次期衆院選で民主党と対決する方針を決めた。関西電力大飯原発３、４号機（福井県おおい町）の再稼働を妥当とした政府の姿勢に反発する橋下氏の意向を踏まえ、緊急役員会を開催し「今のままでは全面対決となるだろうが仕方がない」（幹事長の松井一郎大阪府知事）と判断した。
　橋下氏は大飯原発をめぐる１３日の政府決定に関し、「次の選挙のときに民主党政権には代わってもらう。もう（国の）統治は任せられない」と発言。同党との対決姿勢を鮮明にしている。　
　国政進出をにらむ維新の会は、３月に約２０００人が参加する「維新政治塾」をスタートさせたほか、衆院選向け公約「船中八策」の策定作業を進めている。（2012/04/15-16:47）

一時的に「原発ゼロ」へ＝大飯再稼働間に合わず－枝野経産相

一時的に「原発ゼロ」へ＝大飯再稼働間に合わず－枝野経産相

　枝野幸男経済産業相は１５日、徳島市内のホテルで講演し、国内で現在唯一稼働している北海道電力泊原発３号機（北海道泊村）が５月５日に定期検査入りするため、「（原発の稼働は）５月６日から一瞬ゼロになる」と明言した。経産相が運転中の原発がいったんゼロになるとの見方を示したのは初めて。
　枝野経産相は関西電力大飯原発３、４号機（福井県おおい町）の再稼働について、１４日に福井県やおおい町に協力を要請したばかり。地元などの理解を得て再稼働するには相応の時間がかかるため、一時的に原発ゼロとなることを認めた形だ。
　その上で経産相は「後戻りせず一直線に原発を減らしていく」と説明。さらに「半年、１年だけ原発がゼロになっても、また原発に依存してしまうのでは仕方がない」とも述べ、原発依存からの脱却を着実に進める考えを強調した。
　一方、今夏の需給については「原発がないと相当いろいろなところに無理がくる」と指摘。関電大飯原発３、４号機の再稼働について、いずれ地元住民や国民の理解を得られるとの見方を示した。（2012/04/15-16:28）

原発再稼働に一定の理解＝「感情論は自分の首絞める」－石原都知事

原発再稼働に一定の理解＝「感情論は自分の首絞める」－石原都知事

　【ワシントン時事】訪米中の石原慎太郎東京都知事は１４日午後（日本時間１５日未明）、関西電力大飯原発３、４号機の再稼働を妥当と判断した政府の判断について「経済成長のシミュレーションもせず、原発の比重も考えずに感情で反対、反対と言ったって、自分で自分の首を絞めるようなものだ」と述べ、エネルギー供給の観点から一定の理解を示した。ワシントン市内で記者団の質問に答えた。
　一方で石原氏は「政府は一番のオーソリティー（権威）なのだから、長期のタイムスパンで経済発展のシミュレーションをし、その中で（どの程度）原発が必要か必要じゃないか言った上で理解を（求めないといけない）」と述べ、政府は明確な説明をする責任があるとの認識を示した。（2012/04/15-09:00）

都市も「痛みの分かち合い」を＝核燃料貯蔵施設に言及－福井知事

都市も「痛みの分かち合い」を＝核燃料貯蔵施設に言及－福井知事

　福井県の西川一誠知事は１４日、関西電力大飯原発３、４号機の再稼働に関連して「電力消費地にも（使用済み核燃料の）中間貯蔵施設の設置など、『痛みの分かち合い』をお願いしないといけない」と述べた。都市部は原発で生まれる電力の恩恵を受けるだけでなく、原発関連施設を引き受けることにより、事故によるリスクを地元と共有するべきだとの考えを示した発言だ。（2012/04/14-20:03）

原発再稼働、５８％が反対＝廃止派、昨年５月以降最高に－時事通信３月世論調査

原発再稼働、５８％が反対＝廃止派、昨年５月以降最高に－時事通信３月世論調査

　定期検査で運転停止中の原子力発電所について、再稼働すべきでないと考える人が５８％に上ることが、時事通信社が３月に実施した世論調査で分かった。原発を廃止すべきだとした割合も昨年５月の調査以降では最高となった。
　調査は３月２～１２日、全国の成人男女４０００人を対象に面接で実施し、１２１７人から回答を得た。０～１０点の段階評価で、「どちらでもない」は５点とする方法で調べた。
　原発の再稼働については、「再稼働すべきでない」（０点）が２５．４％と最多で、「どちらでもない」（５点）が２１．２％。０～４点の再稼働に反対する意見は計５８．５％だったのに対し、６～１０点の賛成派は計１６．２％にとどまった。
　今後の原発の在り方では、「（廃止、推進）どちらでもない」（５点）２０．９％、「速やかに廃止」（０点）２０．７％の順。４点以下の「廃止派」は計６９．２％となった。
　原発の安全性についても、「まったく安全でない」（０点）と答えた人が２７．３％で最も多く、安全でないとする４点以下の回答は計７４．４％で、不信感が強いことがうかがえる。（2012/04/15-14:47）