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南シナ海:中国とフィリピンの艦船 にらみ合い続く

2012年04月11日 | 国際 中国
南シナ海:中国とフィリピンの艦船 にらみ合い続く

毎日新聞 2012年04月11日 18時38分(最終更新 04月11日 18時54分)

 【バンコク岩佐淳士】中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海で10日、中国漁船を取り締まろうとしたフィリピン海軍の艦船を中国の海洋監視船が妨害した。11日も両国艦船のにらみ合いが続いている。

 フィリピン外務省によると、海軍偵察機が8日、ルソン島の西約250キロにあるスカボロー礁の浅瀬に中国漁船8隻が停泊しているのを発見。海軍の艦船が近づき、10日に漁船を立ち入り調査したところ「違法」に採取されたサンゴや貝、生きたサメなどが見つかった。

 フィリピン側は漁船員らを拘束しようとしたが、中国の海洋監視船2隻が現れて間に入り、妨害されたという。

フィリピンのデルロサリオ外相は10日、中国側に「海域はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で、海軍は法律に従って行動している」と申し入れた。しかし、在マニラ中国大使館は、浅瀬の領有権は中国にあるとし、「漁船は悪天候のため浅瀬に避難していたところをフィリピン海軍の艦船に進路妨害された。フィリピン側は違法行為を直ちにやめるべきだ」と主張している。

スーダン:南スーダン軍と衝突 全面的な紛争に発展の危険

2012年04月11日 | 国際 アフリカ
スーダン:南スーダン軍と衝突 全面的な紛争に発展の危険

毎日新聞 2012年04月11日 20時08分

 【ヨハネスブルク服部正法】スーダンと、昨年7月にスーダンから分離独立した南スーダンの国境周辺で9、10両日、両国軍が衝突した。両国は石油権益の配分を巡る話し合いが暗礁に乗り上げ、対立を深めてきた。両国は3月末にも衝突しており、全面的な紛争につながる可能性が懸念されている。

 AFP通信などによると、南スーダンは領内の町がスーダン軍の空爆を受け、4人が負傷したと主張している。これに対して、スーダンは、南スーダン軍がスーダン側の油田地帯に攻撃を加えていると反論している。

 両国は石油収入に依存しているが、油田の4分の3は南側にある一方、パイプラインでつながった輸出港は北にしかない。石油収入の分配交渉が折り合わず、関係が悪化している。3月26、27両日にも国境地帯で衝突が起きた。

北朝鮮「衛星」:準備ほぼ終了 12日中に発射か

2012年04月11日 | 国際 南北朝鮮
北朝鮮「衛星」:準備ほぼ終了 12日中に発射か

毎日新聞 2012年04月11日 20時12分(最終更新 04月11日 21時02分)

 【北京・米村耕一】長距離弾道ミサイルと同一の技術を使う北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」の予告期間に12日午前7時から入る。ロイター通信などによると、北朝鮮当局者は11日、「人工衛星打ち上げ用運搬ロケット」への燃料注入が始まったと明らかにし、「短時間で完了する」と説明した。発射準備がほぼ終わり、12日にも発射する可能性があり、米日韓は厳戒態勢を取った。

 共同通信によると、北朝鮮は11日、平壌・竜城区域にある「衛星管制総合指揮所」を外国メディアに初めて公開した。指揮所の責任者は北西部・東倉里(トンチャンリ)の発射場で進められている液体燃料注入の完了時刻を明らかにしなかったが、燃料の劣化を避けるため、注入完了後は短期間で発射する必要がある。北朝鮮側の予告期間は「12~16日の午前7時~正午の間」。気象条件が整えば12日中に発射する可能性が高い。

 一方、朝鮮宇宙空間技術委員会の柳金哲宇宙開発局副局長は「金正恩(キム・ジョンウン)同志の命令が下れば発射する」と述べた。指揮所では09年の弾道ミサイルの発射時に正恩氏が故金正日(キム・ジョンイル)総書記と打ち上げに立ち会っており、今回も正恩氏が指揮所で発射に立ち会う可能性もある。

北朝鮮:発射予告 金正日総書記の死去以前に米に伝達

2012年04月11日 | 国際 南北朝鮮
北朝鮮:発射予告 金正日総書記の死去以前に米に伝達

毎日新聞 2012年03月24日 15時00分(最終更新 03月24日 15時25分)

 【ソウル西脇真一】北朝鮮による「衛星」打ち上げ予告について、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去が発表される以前に、北朝鮮当局者が米国側に4月打ち上げの意向を伝達していたことが24日、分かった。韓国の情報関係者が明らかにした。今回の「衛星」打ち上げは新指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏の判断ではなく、金総書記の指示だった可能性が高まった。金正恩体制では金総書記の遺訓を「一寸の譲歩も一寸の抜かりもなく徹底的に貫徹する」と宣言しており、今回の「衛星」打ち上げも周辺国の懸念を振り切って実行に移すとみられる。

 関係者によると、複数の北朝鮮当局者が昨年12月15日、ニューヨークで米国の民間団体関係者と会談した。この際、北朝鮮側は「4月15日の太陽節(故金日成(キム・イルソン)国家主席生誕100周年)に合わせて、人工衛星を打ち上げる」と明らかにしたという。

北朝鮮:金正恩氏第1書記就任に中国祝意、米は警戒感

2012年04月11日 | 国際 南北朝鮮
北朝鮮:金正恩氏第1書記就任に中国祝意、米は警戒感

毎日新聞 2012年04月11日 23時24分(最終更新 04月11日 23時29分)

金正恩氏

 北朝鮮の朝鮮労働党代表者会で新指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏が党第1書記に就任し、先代の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去から4カ月足らずで北朝鮮は名実ともに金正恩体制に移行した。北朝鮮の最大友好国・中国は祝意を表明したが、米国は、12日から予告期間が始まる長距離弾道ミサイル発射(北朝鮮は「人工衛星打ち上げ」と主張)や核実験など軍事力強化への警戒感を前面に押し出しており、北朝鮮の新体制に対する各国の受け止めは一様ではないようだ。【北京・工藤哲、ワシントン白戸圭一】

 中国の胡錦濤国家主席は11日、金正恩氏の党第1書記の就任を歓迎する祝電を送った。祝電は中国共産党中央委員会の代表と個人の名前で、「第1書記と朝鮮労働党が朝鮮人民を導き、強盛国家事業を成就することを心から願う」とのメッセージを伝えた。中国指導部は両国間の指導部交流を続けることで、20代の若さの正恩氏の人物像や指導力を徐々に見極める考えとみられる。

 北朝鮮で金日成(キム・イルソン)国家主席が死去し金総書記が97年10月に就任した際は、江沢民国家主席(当時)が直後に祝意の電報を送り、「中朝の協力関係は、朝鮮半島や北東アジア、世界の平和と安定をもたらす重要な意義がある」と伝え、改めて協力関係を確認した。

 周辺国の不安定化を望まない中国は、今回の北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」には懸念を示しつつも、中朝の同盟関係は維持し、金総書記時代と同様の対応を踏襲する可能性が高い。

 しかし、金正恩氏が後継者の地位を確立してから時間が短く、中国指導部の中で会見したことがあるのは李克強、周永康の両政治局常務委員ら一部にとどまる。正恩氏は今後、次期指導者になることが最有力視される習近平氏による中国の新体制との関係強化を視野に入れ、相互訪問を重ねることになる。

 一方、米国のオバマ政権は「(金正恩新体制が)短期的には結束を保つ」(クラッパー国家情報長官)と分析し、新体制が金正日体制の時と同じように米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を進める事態を想定している。これまで通り対話と制裁の組み合わせで核兵器開発のペースダウンを図りつつ、次世代型迎撃ミサイルの日米共同開発などを通じて北朝鮮の軍事的な「封じ込め」を進める構えだ。

 米政府は既に「北朝鮮の核兵器の放棄は見込めない」(バージェス国防情報局長)と判断し、核問題をめぐる6カ国協議を「朝鮮半島の一時的な緊張緩和と北朝鮮封じ込めの手段の一つ」(外交筋)と位置付けている。北朝鮮が核兵器を保有する現状を受け入れる一方、(1)米本土を射程に収めるICBMへの軍事的対抗(2)核兵器・核関連物質の北朝鮮国外への拡散阻止--を最優先課題に据え、金正恩新体制に対峙(たいじ)する戦略だ。

 米側が特に懸念するのは米本土に到達するICBMの開発だ。ゲーツ前国防長官は在任中の昨年1月、北朝鮮のICBMが5年以内に米国の脅威になるとの見解を示している。

重慶前トップ、政治局員解任…妻は英国人殺害?

2012年04月11日 | 国際 アフリカ
重慶前トップ、政治局員解任…妻は英国人殺害?

 【北京=加藤隆則、大木聖馬】新華社通信は10日、中国共産党中央が、重慶市党委書記を解かれた薄煕来(ボーシーライ)氏(62)について「重大な党規違反」があったとして、政治局員と中央委員の職務を停止したと伝えた。

 共産党の内部監督機関、中央規律検査委員会も調査を始めたという。事実上の解任処分で、今秋の党大会で党最高指導部の政治局常務委員会入りを目指していた薄氏は、完全に失脚した。

 同通信は、薄氏の妻、谷開来容疑者(52)についても、英国人実業家ニール・ヘイウッド氏(41)の不審死事件に関与していた殺人容疑が浮上し、司法当局に身柄が送られているとした。谷容疑者は知人であるヘイウッド氏とビジネスを巡って対立、薄氏の使用人である張暁軍容疑者と共謀し、昨年11月、同氏を重慶市内のホテルで殺害した疑いが持たれている。今年2月、薄氏の側近だった王立軍・前同市副市長が米総領事館に駆け込んだことで発覚した同市をめぐる混乱は、政治局員夫人の殺人容疑という前例のない刑事事件にまで発展した。
(2012年4月11日22時55分 読売新聞)