sky-sky!diary

横浜在住Tuba吹きの小さな日常。Don't worry,be happy.

「宇宙戦艦」じゃだめだったのかな。

2010-12-22 20:46:30 | Movie!
ヤマトの存在感が薄いんですよねぇ。「SPECE BATTLESHIP ヤマト」
Dvc00060
「ALWAYS三丁目の夕日」の山崎貴作品・・・というよりは、この作品としては「リターナー」の山崎貴の方が分かり易いですよね。VFXの観せ方なんかはリターナーを彷彿とさせます。アニメを実写化するにあたって設定は当然いろいろ変えなきゃいけなかったんでしょう。正直落としどころとしてはアニメ版のエピソードやネタをちりばめて上手く考えたなぁと思いました。で、以下はネタバレです。デスラーとスターシャをどう描くのかが興味あったんですが、結局どちらもはっきりとした姿形は描かれず、思念体のような存在でしたね。スターシャはそれらしい思念体のみで名前も出ず、サーシャに至っては存在すらしなかった。ガミラスとイスカンダルも双子星ではなく同じ惑星の陰と陽として描かれましたし。残念だったのは、ガミラスやイスカンダル側の視点が全く無かったこと。100%ヤマト目線だったので、ストーリーに説得力があまり無かったような感じが。ガミラス側ではドメルのように、戦いの中でお互いを軍人として認め合うような人間臭いエピソードも全く無く、ただひたすら得体の知れない脅威だけが強調されてたように感じます。ガミラス星人はこれもリターナーに登場した宇宙人を彷彿とさせる異形の生物でしたし。人の形をしていない設定は仕方ないかもしれませんね。もし同じだったらそれこそ説得力が無くなっちゃうか。地球側としても、ヤマトの帰還を待ち望むような場面があれば、最後の場面にもっと感動できたと思うんだけどなぁ。人類滅亡まであと◯◯日、◯◯日しかない!も無かったし。あと話しの展開がところどころ「え?」と思うくらい早すぎるところがあって、そこはもうちょっとじっくり描いた方が良いんじゃ・・・と思うところも。たとえばヤマトが地表から浮かび上がって発進するまでとか。わりとあっけなくイスカンダルに到着しちゃうし。ワープ航法がいかに危険なのかっていうのも語られずさくっとテストが成功しちゃうし。それでも2時間30分以上の上映時間になってましたから、もうこれが限界だったのかな。そういえばワープって惑星に近すぎると重力の影響を受けてしまうから出来ないんじゃなかったっけ。イスカンダルのすれすれでワープしてたけど。役者的には木村拓哉は木村拓哉にしか見えないし、黒木メイサは黒木メイサにしか見えない。映像は凄くきれいなんだけど、なんか超豪華なセットの舞台演劇をスクリーンで観ているような気分でした。しかも最後は死にオチ。ヤマトという艦についての掘り下げもほとんど無く、折角リアルなヤマトのCGを作り上げたのにその存在感がイマイチ。良くも悪くも突っ込みどころ満載です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする