迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

謎だらけのTVズームレンズ ~Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8

2016-02-17 22:10:16 | Cine lens, TV lens

いつも行くカメラ店のジャンクコーナーにあった謎のレンズです。
外観はミノルタのMCレンズのようですが、スクリューマウントになっています。
     

TVレンズというと、Cマウントが定番ですが、直径から見るともっと大きく、M42のようです。


ミノルタがTV用のレンズを作ってたようですが、いつ頃、対象機種などの情報がほとんどありません。分らないことだらけのレンズです。
情報お持ちの方がいらっしゃれば、ご一報ください。

レンズ構成 不明
フィルター径 49mm
最短撮影距離 1.5m

私が入手した個体は、マウント部分が落下によると思われる凹みがあって、カメラやアダプターにはねじ込めませんでした。持ち帰り、マウントの凹みをヤスリで根気よく削り、ようやくねじ込むことが出来ました。
しかし残念ながらM42のカメラに装着しても無限遠がでませんでした。フランジバックとしては、M42より2mmほど長い感じがします。一方で、イメージサークルはかなり小さいです。

このままでは撮影できないので、どいろいろ試した結果、ミノルタのSR時代の中間リングのNo.1に差し込んでマスキングテープ使って無理やり固定したところ、無限遠が出るようになりました。
よって、マウントはミノルタのSRになりました。ミノルタのレンズですので、正統なマウントになったので、良しとしましょう。

このレンズはバリフォーカルなので焦点距離によってピント位置が変動します。現在の設定では、無限遠がでるのは、30mm位から75mmまでのようです。(後日、フランジバックを合わせたら普通のズームレンズであることがわかりました


もちろん30mm側では最短撮影距離でようやく無限遠がでます。12.5mmのときは、マクロ機構が付いているので、無限遠は可能になります。
マイクロフォーサーズでも画面がケラレます。12.5mmでは完全な円形、75mmでようやくケラレが目立ちにくくなります。


まあ使いにくいレンズですが、写りはとても個性的です。フレアも多く、グルグルぼけも多数発生します。こういうレンズ好きですね。


どういう条件でグルグルするのか、もう少し使いこなしていきたいと思います。
適度な距離をとると、グルグルボケは目立たなくなります。

 いずれもLumix DMC-G2+Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8

使えるようになったので、思うぞんぶん楽しんでみたいと思います。

コメント (8)
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