岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

プチFDワークショップの実施と反省

2007年12月29日 | Weblog
そうそう,Haseshinさんのコメントにもありましたが,先日のFDワークショップの結果を書かないとね.

今回のワークショップでいただいていたお題は「学生(あなた)が望む授業改善」であった.依頼いただいた先生からは,学生と先生の話し合いがスムーズになるように司会をしてくださいとのことだった.つまり,ワークショップを開いてくださいという依頼ではなかったわけだが,そうした方が話が進むのではないかと考えたため実践してみた.

流れは以下のとおりだ.
先生と学生が3名づつで3グループつくる.グループで以下のことをする.
1)学生がいままで受けた中でよかった(役に立った・面白かった・印象的だったなど)と感じた授業について話す
2)グループ全員でその授業のポイントについて話し合い,結果を模造紙に記載する
3)学生がいままで受けた中で改善してほしい授業について話す
4)グループ全員で授業改善のポイントについて話し合い,結果を模造紙に記載する
5)各グループの話し合いの結果を発表し,共有する.

で,結果はどうだったかというと・・・先生と学生との対話はおこなわれた点は評価できた.けれど,話し合いが行われるまで堅い雰囲気が漂うグループがあったことなど反省点もあり,全体の評価としては70点くらいではなかったか.

これまで社会人や高校中学の先生を対象としたワークショップのファシリテータは何度もしたことがあるが,大学の先生は初めてだった.大学の先生を対象するにはそのための一工夫が大事だと感じた.今回の反省点はそれが十分ではなかったのことだ.

次回のために一工夫を記載しておく.
①グループ分けとさくら的な存在の仕込み
事前に先生方のことを伺ってグループわけをしていたが,さらにさくら的な存在(活動の流れや意味を理解しているもの)をグループに忍ばせておくことが大切.つまり,発言を積極的にする人,まとめる人,聞き役の人などをうまく混ぜてグループを作り,さらにそこに活動をうまく進める人をいれるようにすることである.

②アイスブレーキング
今回は時間がなかっため省いてしまったが,アイスブレークは重要だと感じた.私は先生方や学生がもっとリラックスして参加してくれると思っていたが,予想以上に堅い雰囲気があったからである.お互いに話し合う環境を作るために,これは絶対に必要だと思った.

③余裕のある時間配分と進行
1時間半の中に,活動を2つも3つも入れるのは難しい.議論が活発になってきたら,そこでじっくり話し合ってもらう.ワークショップで後ほど発表があるといえども,各グループで議論が深まれば,模造紙の記載にこだわらずに議論を進めてもらいたい.そういう活動ができるようにフォローしないといけない.反省的実践家としての活動をファシリテータとしてしないといけないと思う.

これらのことは次回に活かしていきたいと思う.ただの院生である私にこういうチャンスをくれたFD委員会の委員長に感謝します!ありがとうございました.




3日無理して,半月無駄に・・・

2007年12月29日 | Weblog
先日ブログに記載していたプチFDワークショップの当日熱が出てしまった.けれど,私がファシリテータだったので休むわけには行かず,出勤した.その後も会議が続き,結局フル活動の1日だった.翌日も先生方と約束があり,休めず出勤.その翌日も非常勤で出勤と熱は下がっていないのに3日勤務し続けた.

その後,10日間熱は下がらず,ほぼ2週間なにもできなかった.研究活動も仕事も・・・.あまりに体調が悪いので夫の実家に家族全員で避難して過ごしていた.

とても悲惨な2週間であった.ようやく体調が戻ってブログを書いている.

次,風邪を引いたときは絶対に休もう.来年の目標は風邪をひかないというのが一番よいのかもしれない.そうしよう.