え~~!!秋の雲じゃないですか(@@
酷暑だけど、夕方には秋風を感じる、そんなことを書いた気がしますが、今日の午後の雲は秋を感じさせました。
不思議な気候、季節感があるように思います。
雇われ大会長ですが、ソフトバレーボールの大会があり、開会式、大交流会に参加しました。
その話題は置いておき、開会式の後、少し前に紹介させていただきましたが、絹の機を絹糸の紬から染料の採集、染め、織りまで一人で一貫して取り組む絹工房の矢野さんを訪ねました。
彼女の、蚕を飼い、繭作りから着物にまで仕立てる一貫した工程を、一つの地域で完結したい、そこには深いロマンがありますが、そんな思いに共感し、八束町の素晴らしい思いを持った女性と一緒に工房にお邪魔しました。
気が付けば、お昼を挟んで4時間余り、熱い熱い思いが機を織るように交差し、何かが少しづつ芽吹いていくような、そんな素敵な時間が過ぎて行きました。
八束町は、戦後の復興期まで島一面に桑畑が広がり、一大繭生産地でもあったとか。
今は勿論、その痕跡がかすかに残るだけで、蚕を飼う方はもちろんありません。
延喜式の手法をそのままに
矢野さんの思いの深さは、平安時代に編纂された延喜式に書かれた手法をそのまま現代に写そうとし、昔の手法そのままに、自然と向き合って先端科学を活用するというようなこと(僕から思うと妥協)をせず、手間暇惜しまず機に取り組む姿にあります。
だから?見る眼を持った方が見ると、彼女の織った反物の白の輝きは別格だというんですね。
そんな糸紬から機織りまで一貫して取り組む、全国でも数少ない織姫、そんな織姫の繭は、やはりこの地域のものを使って貰い、一つの物語を編んで行けたらステキだろうと思わずにはいられません。
しかも、僕の宿のある本庄地域も八束町も生糸の一大生産地だったわけですから。
若者に担って欲しい!
最後に見せて頂いた紫根、平安時代以来、身分の高い方の召し物にしか使えなかったムラサキという植物の根ですが、栽培は困難で、矢野さんの一反の糸を染めるのに“ん”十万もするという貴重さ。
ひょっとしたら大根島ででも?合わせて茜の生産も大根島でもできるかも、、、
夢のような話は、どんどん大きくなっていくものです。
だれか、そんなロマンを自分の手で、そんな若者が出てこないかなあ。
やはり、担って欲しいのは若者だよね。
経済として成り立つにはハードルが高すぎですが、他の生産と合わせていけたら、こんなロマンあふれる仕事はそうないかも。
やりたい若者、いませんか?
へえ、蚕棚があったんですね。
ご近所にも蚕棚があったであろう建物がいくつも残っています。
深い深い縁を感じます。
TBSにいらっしゃったら、今頃報道番組を持っていたりされているかもしれませんね。
そんな姿も拝見してみたいような。