ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

もしも間に合うのなら

2013-01-16 | 旅行
子どもの夏休みも後半に入ってきましたね~


「夏休みに、もっとどこかへ行っときたい
というご家庭があればと思い、先日行ってきた場所の記事をUPします。
(こうやってクライストチャーチの話が延び延びになってしまいます~


ハミルトンからさらに南下した、オトロハンガ。

キウイモチーフのキウイアナの町としても知られています。


街のあちこちがやたらに可愛いです。



ここは図書館



「こんなキウイアナのタイルほしい

と思ってしまうここは、


オトロハンガ駅にある、



公衆トイレ



街の様子

(詳しくはコチラでも)



ここにある、オトロハンガ・キウイ・ハウスに行ってきました。



ここのウリは、





本物のキウイが必ず見れること





・・・って、本物じゃないじゃ~ん

撮影禁止だったもので



NZに9年住んでいても、動いているキウイを見たのは初めてでした。
もうその可愛さに感動~


特に斑点のあるメスのキウイ、アトゥはびっくりするような大きさで、
大きなお尻をフリフリその辺をつついたり、落ち葉を引っくり返したり、
一時もじっとしていないで、ツカツカ歩き回っていました。
キウイは夜行性なので暗い部屋ですが、色や動きまでしっかり見えます


大人もですが、夏休みのお子さんにバッチグーな企画かと
(西蘭家は知るのが遅すぎました。長男はもう名古屋に行っちゃったし)


キウイは1日20時間寝るそうですが、毎日1時30分に餌付けがあり、
必ず見れること保証
なんだそうです。


11時にはやはりNZ固有種キアとカカの餌付けもあります。

指先が器用に動く人間臭いカカ(オウムの一種)
(写真はウェリントンの「ジーランディア」でのもの)


カモに囲まれるナゾのアジア人

みことさん餌付け中
(入り口でエサを売っています。1ドルなり)


なんとかこの子どものカモに食べさせようとしたものの、

大きいのが
バグバグバグバグ
と、掌のエサを掃除機のように吸い上げていきます
後に回ってお尻をつついて催促するのもいて、大変~


この2羽は私の足元で場所取りの最中。

並んでいるつもりらしく、ガン飛ばしあってます。


「写真なんか撮ってないで、早くくれカモ

と逆ギレされたり


かと思ったら、目の前に1羽が飛んできて、

近っ


スチャ


「写真撮れ
と言わんばかり


「立ってるとこもだ

アイアイサー


この色のセンス、

抜群に美しい


多分、生まれて初めて見た、

フクロウ(モアポーク)
この際、夜行性なんて関係ねぇ


壁に戸建の家がくっついてます。

マイホームが決まっているよう。


こうやって置き物みたいにジーっと、とまっています。

なんか可愛い


でも、このコは他所ん家の屋根で生肉をむしゃむしゃ

住人はジーっ


ニュージーランド・ファルコン

山中で見かけるのはこれより大きいオーストラリア・ファルコンだそう。


オオソリハシシギ

確かに嘴が反り返ってます。


それほど大きくもないのに、このトリなにがスゴいって、
毎年10万羽以上が営巣しているアラスカやシベリアから、
1万1,000キロをノンストップでNZまで飛来すること!


「ジャンボジェットか
(夫談
でも、帰路はオーストラリアやアジア経由の経由便らしいです。


大きなケージで中には近所見るようなトリから珍しいのまで、

いろんなトリが飛び交っています。


カカリキ

丹頂ヅルならぬ丹頂インコ


一昨日のブログにも登場した、
ニュージーランド・ピジョン



本当にキレイな羽で、



大きいです

マオリが食べたのもよくわかる



帰りはハミルトンを経由しない国道39号線が便利
農業道路のようですが制限速度100キロなのは一緒で、近い、早い
行きに国道1号でハミルトンに寄ったら帰りは39号か、その逆か。
ハントリーの手前で1号と合流します。


ハントリー火力発電所

オークランドのスイッチボックス
水力、地熱が足りなくなれば、この火力発電で帳尻を合わせます。
熱源は石炭か天然ガス。NZはどっちも自前できます。


チーズ好きだったら、さらに北上してポケノ手前のマーサー・チーズへ。

営業時間内(10時-5時、日曜定休)に間に合いました。
今回はチーズフォンデュのテッパン、グリエールもゲット
(フォンデュにはしませんが


目の前はワイカト川

ここから大きく西に曲がってタスマン海に注ぎます。


河畔のラスト・ポストと呼ばれる碑

19世紀後半のマオリとイギリス人の内戦でワイカト川が血で染まるほど
多数の犠牲者を出した場所なんだそうです。
今ではひっそりと当時の植民地政府の兵士像が立っています。


川遊びをしている子どもに付き合っている、

マオ(リ)ちゃんらしいお父さんとその犬。
平和な時代になってよかったね。


すごーく長い話になってしまいましたが、とある夏休み企画でした


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買ってはいけない夏の家

2013-01-15 | 不動産投資
関東地方の雪はかなり大変だったようですね。
お住まいの皆さまは大丈夫でしたでしょうか?
こちらは申し訳ないほどの夏日ですが、ここ2日は曇のオークランドです。


この週末に頼んでいたペンキ塗りが終わりました

やっぱりプロに頼むと仕上がりが全然違う~
>ソー&カー、ありがとう!


今回は子ども部屋も塗ってもらいました。

それだけで部屋がパッと明るくなる感じです。
塗り替える前はニ部屋ともポスターが剥がれた跡がたくさ~んあって、
悲惨


移住早々の頃、
「買ってはいけない夏の家」
と不動産投資家にアドバイスされたことがありましたが、本当に納得
(この話はメルマガ「不動産チャチャチャ-不動産耳年増」でどうぞ)


ペンキを塗り替え、床を磨き、庭をいじるだけで家の価値が上がりそう。
NZの夏は晴天が多いので、ペンキ塗りたてで庭が青々していると、
ほんとうに見栄えがします


今時の売却はオークションが多いので、、ムード作りは非常に重要
競りに弾みがつけば、すっ高値が付いてしまうこともありますからね~
ペンキ塗りは最もコスパが良く、手軽な化粧直しなのを実感しました。


逆に言えば、
「売るなら夏
ということで、多少日当たりの悪い家でも真昼間のオープンホームで、
なんとかなる



さっそく塗り替えたデッキの壁に小さな洗濯物干しを付け替えました。

幅60cmX40cmぐらいの小さなもので、使わないときは畳んでおけます。
下着とか、生乾きのものとか、使ったバスタオルとか、
「ちょっと干しときたい!」
というときに便利で、これで2代目です。


夏休み中の善(15歳)は温の部屋に引っ越しました。

整理整頓したところでキレイなので写真をパチリ
(でも善は几帳面なので、多分キレイなまま変わりません)


ティーンエイジャーらしからぬ、かわいいグッズが並んでいます。

後のクルマは学校で作った木工。


兄弟とも、
招き猫が大好き

小さなトロフィーはラグビーをやっていた、遥か昔のもの。


ラグビー・セブンスのレジェンド、カール・テナナと。

今はスカイの解説やってます。


このラルフ・ローレンの枕カバーは10年以上使っている愛用品。

(温のは白い服のクマちゃんで、名古屋にまで持って行きました!)


2人とも、お婿に行っても持っていく
(物持ちがいいのはいいことだよ


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クライストチャーチ行:カンタベリー博物館とその周辺

2013-01-14 | 旅行
カンタベリー博物館は震災後半年ほど閉館していましたが、

完全に復旧していました。


ここは各種市内観光バスの発着場所にもなっていて、何度も行きました。

片時もスマホを手放さない善(15歳)は常に、うつむき少年


隣のアートセンターは一大修理中で、

明暗を分けました。


同じネオゴシックの建物なのに博物館は軽症だったようです。



正面の別の建物はこの通り。

被害があったのかどうか、という感じで普通に営業していました。



西洋人が入植してくる前のマオリの生活の展示。

今までみた博物館の展示の中では一番リアルでした。
(骨格からして西洋人ではなく凝ってます


これも髪質や仕留めた獲物がニュージーランド・ピジョンなのまで、

リアル


焼き鳥になっているのも、

ニュージーランド・ピジョンかも


この鳥は羽の美しさもあって、

こんな敷物にまでなっていました 
何もムダにしなかったマオリ、エラし!とも言えますが


そんなシリアスなところに、

サンタがちょこん


絶滅した飛べない巨鳥モアを狙う姿の後ろにも、



サンタがちょこん



クリスマス前の大サービス
上野の国立博物館や大英博物館じゃ考えられない
でも、ウケました。


これもNZの博物館ではよくある、古い町並みの再現。

お店に入ったら、本当に買い物ができそうな感じ。


これは入植者の初期の家

こんな屋根だけのような建築方法は初めてみました


屋根は二カウ(マオリが屋根を葺く植物)かな?

西洋文化とマオリ文化のステキなコラボ


2階部分はこんなに美しくて繊細な構造。

地震で壊れなくてよかった~


ここは服飾が展示されています。

天井の造りと相まって優美な雰囲気。


この小花柄がプリントされたコットン・ドレスは、

推定1785年のもの

「そんな時代に繊維にプリントできたの

と驚いてしまいましたが、日本でも浮世絵を刷ってた頃だから、
そんなに驚くべきことではない?


解説によれば、インド製のプリント地は1660年代から家具や普段着に
取り入れられ、その鮮やかな色と柄が人気だったんだそうです。
スゴいな、インド(←違っ


これは確か戦前に作られた女性用のフライトスーツ

デザインしたのも女性だったはずで、襟元のファーがオサレ
(あっ、実生活では『毛皮反対』の立場ですが)
これは今では紳士服メーカーになってしまった、ハレンスタイン製。


超デーハーな燕尾服

上流っぽいけど、柔な存在で、


Tシャツ+短パン+ジャンダルの今のキウイ・ファッションとは

別世界


上の2着はビンテージですが、

一緒に並んでいたこれはジョー・トールというデザイナーの2006年作。


「パシフィック・クロッシング」と題された、

西洋文化と太平洋文化のクロスオーバー
刺繍はNZの国花コーファイ
ボタンはNZで1957年に鋳造された6ペンス・コインだそうです。


刺繍といい、バティックの色合いといい、ざっくりした素材感といい、
実にパシフィックな感じでとても気に入った作品。
凝っていても貴族のものではない、ウェアラブルアートなのがいいです。


でも、一番ドキューンときたのが、この1着。

19世紀に入植してきた労働者階級の新郎の服装
オフシルエットの黒ジャケにコットンのベスト。
そしてオフホワイトのコーデュロイのパンツ


オッサレーーー
当時はこんなものしか手に入らなかったんでしょうけれど、
コーデュロイで結婚なんて、ステキすぎ
今ならオッシャー上級者にしかできない離れ業?
(とか、結婚式しなかったヒトに言われたくない


一番ウケたのはこれ

善が見つけたマッドフィッシュ

カンタベリーは今回の地震で大きな被害が出たように、沼地が多数あり、
なんと地中で生きるマッドフィッシュという魚がいたんだそうです!



入植したイギリス人たちがジャガイモを育て、収穫しようとしたら、
ひと掘りで、
フィッシュ&チップスになっちゃった


カンタベリー博物館すぐ傍のクライストチャーチ・アートギャラリー

今は保険が掛けられない状態で、すべての展示物を収納して閉館中。
保険会社が新規の保険を引き受けないのは復興の大きな足かせの一つ。
市政府のビルも無保険のままなはず。



などなど、アートな一角をぶらぶらしていると、




もしかして、ここは

まだ香港に住んでいた2002年に旅行できた時に泊ったB&Bでした!


マオリ語の名前が思い出せず、
「あのB&Bはどこだったんだろう?」
と思いながら観光をしていた矢先の再会。


ほとんど被害がなかったのか、直した後なのか、とてもキレイでした。

当時8歳直前だった温が1晩でハリーポッターを1冊読んでしまった宿。
あの2階の出窓で必死で読んでいた姿が目に浮かぶようです。

(詳しくはメルマガ「ブルースプリング・レポートVol.19:ハリポタ世代」で)


カンタベリー博物館の裏は広大なクライストチャーチ植物園

木々も花々も美しい、散策にはもってこいの場所。


でもものすごーく暑かったので、入れるものなら入りたかった、

この噴水


さらに行くと、こんなにクラッシックな建物のレストランに遭遇。



中庭はカフェになっていたので、まず一杯。



観光客ならフラフラ~っと入っちゃいそうな、

ステキなエントランス


アウトドアが気持ちのいい季節+場所

場所柄お庭もステキでした。


席が空くと、

この通り


人懐っこいのはこれにとどまらず、

席の真隣には、トリの巣(多分スズメ)


2mもないオリーブの木で、触ろうと思えば触れる高さ

こんなところに巣をかけるなんて、どれだけ人懐っこいの?
というか職住一体じゃなくて、食住一体??


キュレーターズ

本当にかつては学芸員用の建物だったんでしょうか?


アートなこの一角が少しでも早く元の状態に戻りますように。


(つづく)

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カフェ・デリ

2013-01-13 | 料理・食べ物・外食
ペンキ塗りが終わって、今日は1日家の中の片付けでした。本当はチャーチの話のつづきをしたかったのですが、今日は時間切れ



代わりにノースランド旅行の写真など

ランチに立ち寄ったカフェ。

コーヒーが抜群においしくて感激


カラフルな石や貝がらを散りばめたコンクリのテーブルにも感激!

シンプルで無骨なのに温かみがあって、頑丈な一生もの。
「家にあったらなぁ
と思ってしまうほどステキなアウトドア家具でした。


B&Bでしっかり朝ご飯を食べてきた夫は軽めに

ベジ・スコーン


らしくないほどしっかり食べてしまった私

今の季節は本当にビートルートがおいしい
とってもいいランチでした、


かなり陽射しが強かったので、この日除けに助けてもらいました。



ワイプにあるカフェ・デリというお店。

デリというだけあって、食べ物が普通のカフェとは段チの充実度。
飲んでよし、食べてよしのステキな場所
(機会があったら、ひつこく再訪しそう


では、また明日~

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深遠な旅

2013-01-12 | 旅行
チャーチ行の話の途中ですが、1泊2日でノースランドに行ってました。

(B&Bからの眺め)


時間にすれば27時間ほどの駆け足旅行でしたが、

(狙っていたカフェはコーヒーのおいしい大正解な場所でした)


これが旅行者の一時的な感傷で終わるのか、



これからの人生の新たな1ページを開くことになるのか、



その間のちょっと特別な出会いになるのか、



今はそのどれになるのかわからなくても、
「あー、楽しかったね!明日からまたがんばろー」
と、簡単に片付けられない深遠な旅でした。


詳しい話はまたいつか



ともあれ、飛び飛びだった夏休みもこれにて終了
明日からはいつもの家事と仕事の生活に戻ります。

(めんどり島。写っていませんが後にヒヨコ島が続きます)

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クライストチャーチ行:リスタート

2013-01-11 | 旅行
クライストチャーチは壊れてばかりではありません
もうとっくに元気にやっているエリアもあります


リスタート

ネーミングもステキ


レッドゾーン内で営業停止を余儀なくされた店がコンテナ店舗で復活



仮設店舗とは思えないほどオシャレです



店内に入ってしまったら、コンテナの中だということを忘れてしまいます。



洗練された色合い



元気が出るビタミンカラー




駐車場からして、

これですから


モダンで実用的な日除けも大活躍!

(なにせオークランドより暑かったので~


コンテナ・モールの出現です。



釜焼きビザのお店も

ちゃんとコンテナの上に煙突がありま~す。


大手銀行も揃い踏み



メインカラーで



カラフルさを盛り上げます。



ちゃんとコンテナから現金も出てきます



バリアフリーの入り口も完備



カフェだって、



コンテナ



2階建てで立派なもんです。



「もうこのままでいいじゃんねぇ~」

っていうのは、安易すぎる?


中は細長いのにそれなりに広々していて、

新鮮な感じがしました。


こんなテラスもコンテナの上!

ぜんぜんOKでしょう


食料品店も

オサレ


緑やベンチもあって、完全に街の様相。



リスタートでは

トイレもコンテナ


中まで激写

普通のトイレと変わりません。


赤ちゃん連れや車椅子でもOK



デパート「バレンタインズ」の仮設店舗



こちらは本チャンの店舗



でも、そのすぐ先はフェンスに囲われた

レッドゾーン


こちら側の賑わいとは裏腹に

工事関係者の姿が疎らに見える程度。


本当は路面電車が走っている道。



今年には部分的に開通するそうですが、

この辺はしばらくこのままなのかな?


このポップでカラフルでパワフルな一角、
復興の街の吸引力になっていました。

(つづく)

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クライストチャーチ行:サムナー

2013-01-10 | 旅行
リトルトンに次いで行ってみたかった場所、
サムナー


クライストチャーチ地震のときにテレビに映し出された、絶壁のある町。
それまでサムナーという場所を知らなかったので、被災の映像もですが、
その崖の長さ、大きさ、転げ落ちた岩の大きさに度肝を抜かれました。
「これは絶対に行こう!」


サムナーの町に入る手前から絶壁は始まっていました。



びっしりと二重の壁として並ぶコンテナ。



一番大きい40フィートと呼ばれるものでは?横の長さは12m?



それが走っても走っても続いています。



その長さ、数キロ?



「停まるな、走り抜けろ」

という標識があり、


ただただ走り抜け、



助手席からシャッターを切り続けました。



停まれないのは落石の危険と片側一車線通行のためでしょう。



元は片側二車線の道だったと思われます。

今はその半分がコンテナで覆い尽くされています。


着いたのは、
サムナー・ビーチ
オークランドのミッションベイに似ており、夏はさぞ混み合うのでしょう。


しかし、公衆トイレは壊れたままで、

フェンスで覆われていました。


その上の時計は、

地震の時間で止まっていました。


ライフセイバーのクラブハウスも壊れており、

建て替えには50万ドルが必要ですが、今集まっているのは17.5万ドル。


宿泊施設やレンスとランなど商業施設と思われるものは



軒並み閉まっていて修理中か取り壊し中でした。



ありとあらゆるものが壊れていて、



フェンスで覆ったまま放置されていました。

本格的な夏を前にしてこれなので、シーズン中もこのままなのでしょう。



リトルトン同様に山肌に家が広がっています。

遠目ではわかりませんが、住めなくなった家も少なくないはず。


岸壁の真上の家々。



なぜかエレベーターだけを残して取り壊された建物。



テレビで観た辺りと思われる絶壁へ

絶壁に沿って走る道にはフェンスが立てられ、
かろうじてクルマが行き交える幅に狭められていました。


フェンスの向こうにはいくつも建物がありますが、



二度と使われることはなさそうです。



実はこのフェンスの手前にも、

40フィートコンテナの絶壁が築かれています



写真はコンテナの隙間から撮ったもので、

道に沿ってコンテナの長城ができています。


コンテナのこちら側は普通の住宅街。

毎日こんな眺めを目にして暮すのはどんなものか、と思ってしまいました。


絶壁の上の家。

壊れているのがわかります。二度と住むことはできないでしょう。


遠目にはこんな風で、手前の絶壁は元からこうなのか、

崩れた後なのか、よくわかりませんでした。
(すでに2年近く経過し崩れたところにも草が生えています)



絶壁の真下は宿泊施設やジムが入居した大きな建物でしたが、

もちろん閉鎖中でフェンスに囲まれていました。


がけ崩れの跡がリアルな場所。

大木が崖の縁ギリギリに生えています。


長城の起点。



ここを毎日通ることを思っただけでも、

住人の精神的負担を感じました。
まるで地震を片時も忘れさせず、過去にしないような眺めだと思いました。


店は営業していたり、空き家になっていたりでした。



ここは取り壊しなのでしょうか?

きっと毎年夏は書き入れ時なんでしょうに。



更地になった場所にも草がびっしり生え、

放置されている期間の長さがしのばれます。


サムナー図書館

このエリアは公共施設がいくつかありましたが、どこも閉鎖中。


サムナーは見れば見るほどミッションベイからセントヘリアスに続く
オークランドのベイエリアにそっくりな場所。


海岸沿いを走る道もタマキ・ドライブにそっくりです。
崖を崩して道幅を広げた跡まで同じです。

(タマキ・ドライブの崖の写真はコチラでも)


でも、その道はまるでパッチワーク

応急措置で通れるようにしてあるのが、よくわかります。



サムナーは市中心部のレッドゾーンと違い、人が暮す場所なので、

(窓が割れ、窓枠が壊れているのがわかります。家も傾いてる?)


被害の大きさ、放置時間の長さを思うと一層胸が詰まる想いでした。

(この家は天井が落ちているようでした)


修理中の無人の家がたくさんありました。

草木が伸びて庭が荒れてしまうので、無人の家はすぐにわかります。


家具やカーテンまで運び出された家も多数あり、
越していったのか、取り壊しを待っているのか・・・・
どれも見晴らしの良い素敵な家ばかりで、言葉もありません。



そしてこの町の特徴でもある絶壁のある地形。
今後どうしていくのか?

建物を建て替えるだけでは解決できない問題が立ちはだかっています。
レッドクリフ小学校という学校も崖の真下にありました。



クルマを停められない海岸線から見た絶壁の上には崖が崩れて、家の
一部が宙に浮いたままの家もあり、友人の知人はクリフトップに家があり、地震以来、道ごと崩れてしまって家に戻ることができないそうです。


予想以上に複雑な想いを胸に、私たちはサムナーを後にしました。



(つづく)

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無事帰りました

2013-01-09 | 旅行
「善をみなしごにはできねぇ
という夫の気合の安全運転で、今日無事に帰ってきました。
(途中2回ほど交通事故を見ましたけど
善(15歳)は喜んでお留守番。1人で何をしていたのやら?


今回も出発前の前振りとおり、

テアロハ 



フカ滝
へ。



「いつか孫と行きたい」 

ココにも行き、


相変わらずな眺めの中を延々走って走って

トウモロコシ畑


渓谷




こんな眺めもこの時以来。

(右からルアペフ、ナウルホエ、トンガリロの三山)


初めまして



の場所にも行って来ましたが、




まずは12月のチャーチ旅行の話を終えてから前に進もうと思います。

なので、しばらくチャーチの話に戻りまーす
(ノログですみません


し・か・し、
どこも暑いですねぇ



帰ってきたら、モモ1号がこんなに大きく赤くなっていて

ウレシ~


モモ2号はあまり変化なし。

実が多いから?種類が違うから?


レモンも一回り大きくなっていました。



ズッキーニもなってる



フィジョアはまだまだ緑のまま大きくなりそうです。



また水やりに励みます
(留守中はちゃんと善がやってくれました)

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ご利用は計画的に

2013-01-05 | 旅行
クライストチャーチの話も終わらないうちに、また旅
今回も南下しま~す。
(どーも山派の私たち


ここはMUST

このブログではおなじみのテアロハの「コテージ・カフェ」
(お互い食べるものまでもう決まってるという 好きだよね~)


ここも確実に寄るはず

フカ滝
(同じようなところをグルグル回っているという噂 進歩ないよね~)


善(15歳)は今回も、
お口がトンガリロ
(夫命名)
でニッコニッコで留守番さ


カレーも親子丼も作り置き
本人は、
「ボクだってパスタ作るよ。明太子味(レトルトの)買っといて!」
って、それって「作る」ことになるぅ
フルーツはバナナとイチゴ
(どっちも手で食べられるもの!サル並みですな


『今日の教訓』
ペンキ塗りの真っ最中に旅行すべからず


家中の物がひっちゃかめっちゃかで、どこに何があるのやら~
特に今回はクローゼットの中を塗っているので、服がめちゃくちゃ!
あれどこ?これどこ?それはどこ?

あとはビルマ人のソーとカー、善に託して、出発っす

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クライストチャーチ行:リトルトン

2013-01-04 | 旅行
2011年2月のクライストチャーチ地震の震源からわずか2kmだった町、
リトルトン
今回の旅行でぜひ行ってみたかった場所です。


チャーチからはまっすぐながら、長い長いトンネルを抜けて行きます。

地震の後だけに、このトンネルの長さが身にしみました。
トンネルも被害があったものの、市内と海の玄関をつなぐ幹線だけに、
早々に復旧したようです。


リトルトンは人口3,000人の小さな町。
しかし、港は立派なコンテナ港で、石炭・木材などの輸出も盛んです。

港の入り口にはホルシムのセメント工場も。
オークランドに比べると可愛いほどの小ささ
(日本とは比べられませんが


港の入り口

自動開閉のゲートがあるものの、スッと入れそうなほど開けっぴろげ。


実際は大型トラックが引っ切りなしに出入りしています。

みんなあのトンネルを越えてきたのでしょう


女・子供、

観光客が来るとこじゃねぇ
という雰囲気満々
(そばで写真を撮っているだけでも風圧を感じるトラックの大きさ!)


材木の量もスゴ~い!!

引込み線も見えます。


ノースランドのよりは細めですが(植林材だからか、種類が違うのか?)

とてつもない量です
地震のときはこの材木の山も崩れたのでは?


港のすぐ真裏まで迫る崖。

山を切り開いて道路を拡張してきた模様。



リトルトンは町全体が山肌を這うように広がっており、

平らな場所がほとんどありません。


お墓も住宅に挟まれた斜面にあります。

日当たり良さそ~


港まで一気に下る坂道。

眺めは最高~


上を見るとこれまた一気の上り坂

「歩いて帰りたくな~い
と思ってしまう急勾配。下りてくるクルマが転げ落ちてくるように見えます。


斜面の横に広がる唯一の街並み

ほんの1kmほどの長さですが、ここにも明暗が。


普通に営業している店もあれば、

壊れて営業していない店もあり、


跡形もなく撤去された店も。



ここも完全に更地ですが、商業施設か公共施設だったのでしょう。

素晴らしい眺望です。


この床屋は犠牲者が出たようで、

花が飾られていました。


ここは幼稚園だったのか、

犠牲者が出たのか?たくさんの飾りつけがありました。


倒壊を防ぐためにつっかえ棒をした建物が多く、

これから取り壊すのか、修理をするのか?


いずれにしても今のところは放置されていて、

使われていない模様。


これだけいろいろな店がなくなると、住んでいる人も不便でしょう。

どこも町に1軒しかないような店ばかり。
この中華系テイクアウェイは健在でした。


この銀行は営業中だったのか?

(行った時間が遅かったのでよくわかりません)


斜面を上がって住宅街に行ってみると、こんな場面に遭遇

左側は細い道でその奥は住宅が建ち並んでいます。
この支えがなかったら、宅地ごと崩れそうな距離です
住人はさぞや不安でしょうね。いずれ補強工事をするんでしょうが、
余震がないことを祈るばかり


不動産屋の広告を見る限り、かなり家の売買があります。

行く人、来る人、残る人、住み替える人
みんなの思惑の違いが活発な売買につながっているのでしょう。


こんなに消費地や生産地から隔離された港町って珍しいと思いますが、

1世紀半以上生き抜いてたリトルトン
これからもチャーチの海の玄関として、つつがない発展を



帰り道に立ち寄った、倉庫街にあったフレンチ・ベーカリー

翌朝のパン・オ・ショコラをゲット

(つづく)


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パエリア・パン

2013-01-03 | 料理・食べ物・外食
パーネルのフレンチ・マーケットでおなじみの

パエリア専門店
パエリア・パン
(イベントと言えば彼ら!でいろいろなところに出店していますが)


オーナーのアーロンとリンダからもらったメールによると、南仏に帰るそう。

(元南仏でプロのラグビーリーグ選手だったアーロンはサモアン・キウイ)


そこでこのユニークで人気のパエリア・ビジネスの売り先を探しています。



どなたかご興味ありましたら、以下の連絡先まで。
電話: (09) 525 6519
アーロン:021740884
リンダ: 021672266



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クライストチャーチ行:レッドゾーン

2013-01-03 | 旅行
年を跨いでしまいましたが、12月のクライストチャーチ行のつづきです。

ぜひ見てみたかった、レッドゾーンと呼ばれる立入り禁止エリア。

フェンスで覆われ、


「通行止め」のサイン



「関係者以外通り抜け禁止」



工事車が行き交い、まさに取り壊し中のエリアは

「危険につき立入り禁止」


二重三重のフェンスが

物々しさを感じさせます。


フェンスのこちら側、

イビス・ホテル
営業中でしたが、貸し店舗部分は空室になっていました。


ホテルから先はレッドゾーン

すぐ隣のIBMのビルはもぬけの殻


フェンス内は工事関係者以外の姿はありません。



ホテルの前はすでに更地になっていて、

臨時のグラウンドになっていました。


そのすぐ後でもビルの解体が進んでいて、

もうもうと立ち上る土埃の中、子どもたちが元気に遊んでいました。


クルマで走っていると、常にフェンスが視界の一部にあるようです。



クリスマスまでの再開を目指していた商業地区。

間に合いませんでしたが、早く再開するといいな~


まだまだ手付かずの部分も相当あります。

すでにビル1,000軒が取り壊され、あと300軒を取り壊すとか。


こんな姿だと、

信号があるのが不思議に感じます。


奥の白いリッジス・ホテルは大丈夫だったそうですが、

周りのビルはこんな感じでこの辺もレッドゾーン内。


この駐輪用の輪っかに乗って写真を撮っていたら、

「ボク、乗れない、乗れない
と善(15歳)が言い出し、夫が助けてあげているところ。
どんな15歳


えへへへへへ



このショッピングセンターも立ち入り禁止で、

通路には雑草が生えていました。
こういう複合開発は完全に取り壊すしかないんでしょうね。


フェンスの向こう側では大型クレーンが何台も稼動しているのに、



フェンスのこちら側はこんな長閑な光景。

エイボン川が変わらぬ姿で流れています。


この落差



エイボン川ではベニスのような小舟に乗っての観光、パンティングも再開。

(これもグラブワンでクーポンが出ていたのですが、見送りました


レッドゾーンは徐々に縮小していて、思ったよりもクルマで入れましたが、

オープントップのロンドンバスで回る市内観光ツアーバスも利用しました。


慌てて写真を撮ったものの、これはオープントップではなく、

雨の日用の屋根付きバスでした


1時間のツアーでしたが、ガイドさんの喋りとチャーチLOVEが最高

(しかも、グラブワンで半額だったので助かりました~


今の姿をしかと見ておいておしかった、善。

かなり渋々ついてきましたが、いろいろ思うところはあったようです。


このバスで下見をしておき、気になった場所はクルマで回りました。

(中心部の更地になった場所は臨時の駐車場に。どこも駐車場だらけ)


市とカンタベリー博物館が共同運航しているレッドバスにも乗りました。

このバスだけはレッドゾーンのど真ん中、大聖堂まで行くことができます。


この角度は自分では行けない場所。



壊れてしまった

大聖堂


残った

聖杯(チャリス)
その姿に、
「いつもどこかに希望は残されているんだなぁ。」
と思いました。


今のチャーチは被災でマイナスの状態ですが、



いつかはゼロに戻り、



復興を成し遂げてプラスになっていく

と、強く強く実感できました。


「チャーチは立ち直ります。10年後にまた来てください!」
という、市内観光ツアーのガイドさんの力強い言葉が印象的でした。
(初老の彼はずっとテレビ界にいたそうで語りが素晴らしかった!)

ぜひぜひ来ますよ、
その前にもねっ

(つづく)

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2013年2日目

2013-01-02 | 移住生活
今日も快晴のオークランド

8時から走りに行ったら滝汗でした
ダメだ~、もっともっと早い時間にしないと!


昨晩は夫と善(15歳)が映画に行った間に、メルマガ「西蘭花通信」更新!
よろしかったらご覧下さい。
Vol.0607  ~自分への旅~
 

その中でリンクを張っていて思わず懐かしくなってしまい、ここでも
古い連載をご紹介します。私のNZ移住暮らしの原点と言える生き方で、
それは今でも続いています。
「お正月だし、時間あるし」という方で、ご興味があればぜひご覧下さい。

「21世紀のその日暮らし」
「21世紀のその日暮らし2」
「21世紀のその日暮らし3」
「21世紀のその日暮らし4」
「21世紀のその日暮らし5」
「21世紀のその日暮らし6」
「21世紀のその日暮らし7」

【黄金の3つのルール】
「必要以上に求めないこと」
「分かち合うこと」
「運命を信じること」



さて、予定通り、始まりました~

ペンキ塗り


ハゲちょびんの玄関先のたたきも塗ってもらっちゃいます。



これから毎年ちょこちょこイジってもらおうかな~

byビルマ人の何でもできる友だちソー

今年は「息子?」と思うくらいカワイイ弟子、カーも連れてきました。
ほとんど英語が話せないようで、難民枠で来たばかりなのかな?
しっかり働き、彼らの勤勉さ、ネットワークはたいしたものだと思います。


去年は賃貸物件の所得&管理に奔走しましたが、それも一段落。
今年は自宅にチカラを入れようと思います。
家は慈しむと必ず応えてくれる、不思議な存在ではないかな?


気持ちはあっても実行が伴ってこなかったので、今年はがんばろ~
もちろん自分でも額に汗しないと



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謹賀新年

2013-01-01 | メルマガ・ブログ・占い
明けましておめでとうございます。

オークランドの新年は今年もスカイタワーの花火で始まりました。


近所でも花火を上げていた家がけっこうあり、

ニューイヤーパーティー中の家もずい分あったようです。


こんなところにも

景気の回復を感じてしまう新年でした。



一夜明けて、いつもの湖一周のウォーキングへ。

見慣れた光景もなんだか清々しい


ピーカンのお天気

ポニークラブ


スカイタワー

この橋から見たら花火ももっとよく見えたんでしょうね。


さすがに水上スキーをしている人もいなくて、

静かなものでした。
(でも朝から、フツーに芝刈りをしている家もありました)


2013年の初ネコ

いきなり激写されて、オメメがパチクリコ


帰ってからはおせちとお雑煮のブランチ

おめでタイ


おせちが買えるようになってホントに助かってます

(元旦で食べきれる量なのもウレシいです)


善(15歳)はティンエイジャー&寝不足で終始仏頂面
とっとと食べて部屋でスマホ。
感じワルいけど、まぁ、こんなもんでしょう(←2人目なので余裕



明日からペンキ塗りなので、家具や荷物の移動だのなんだの、
元旦早々再び作業に入ります
(計画性ゼロのツケ。でもこういうことは思い立ったときにしないと~)


2013年もどっちへどう進むのか転ぶのか皆目検討がつきませんが、
よろしければまた西蘭一家の移住記録にお付き合い下さい。


PS タラナキで元旦早朝からM5とM4.3 地震があったそうでビックリ!
(NZは震度が発表されないので揺れ具合はわかりませんが・・・・)
震源がだんだんオークランドに近づいてる???
どうか大きな自然災害のない年でありますように

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