昨日のヘラルドに出ていた記事。
カイタイアの老人ホームで介護士として働いていたフィリピン人が
ワークビザの更新を拒否された上、「2日以内に出国せよ」という
移民局からの手紙を金曜午後に受け取ったという信じがたい話。
彼女のワークビザは1年更新だったものの、10年間問題なく更新され
ご主人も扶養家族としてスーパーで働いていました。
「10年働いて2日で国外退去?」
と思わず絶句。辞職するにしても家を引き払うにしても
告知義務があるわけで、政府だってそれを十分承知のはず。
縦割り行政だけでは説明できない非常識に唖然としました。
(※でもこの手の話、NZでは往々にあったりします)
老人ホームはどこも外国人移民の労働力に依存しており、
特にフィリピン人はその最大の供給元と言われています。
私たちが住むエリアは老人ホームが多い場所で、国勢調査でも
フィリピン人人口の多さが端的に出ていて驚いたものです。
NZ政府は昨年10月に外国人移民に対する永住政策を見直し
技能移民部門での永住者を2年間で5,000人削減し、
技能移民の永住申請に必要なポイントの引き上げや
英語力の証明を国際的な英語評価試験の結果に限定するなど
さまざまな厳格化を打ち出しました。
しかし、140ポイントから160ポイントの引き上げだけで
昨年度に永住権を取った人の例で言えば
74%が対象外(つまり160ポイント以下)となるそうで、
厳格に160ポイントを採用したら対象者が4人に1人になり、
技能移民枠が埋まらない
政府の試算では160ポイントを採用すると、昨年永住権を取った
大工やパン職人では94%が対象外
調理師では90%が対象外
カフェ・レストランマネージャーでは81%が対象外
となるそうです
記事にあった老人ホームの介護士は49%が対象外となるものの
永住者の主要職種上位10位のうちでは一番永住権が取れる
確率が高いようです。(それでも2人に1人)
記事の女性も永住権申請の一歩手前だったよう。
今後は景気の悪化とともに雇用情勢が厳しくなることが見込まれ
この国の移民政策は完全に経済政策の一環なので
景気サイクルと共にクルクル変わっていくことでしょう。
私たちもこれとそっくりな事を2001年に経験しました。
それまでは「いつでも移住できる」と高をくくっていたら
一晩で見事に対象外に(爆)
移住前だった当時のメルマガが残ってます(笑)
Vol.0061 ~扉の向こう側~
それでも知恵と努力と度胸と運で、なんとか道は開ける
と夫婦で二人三脚、子どもも猫も連れ、永住権ではなく
夫名義のロングタームビジネスビザ(起業家ビザ)でやってきたら
翌年私名義でポロっと永住権が取れてしまいました
本当に猫の目のように政策が変わるのを実感した今や昔のお話
相変わらずハワイ祭り絶賛開催中で、明日は銀行に乗り込みます。
ブリスベン祭りも地味ーに開催中(笑)
(※今日もみたび更新)
(※写真はブリスベン)
カイタイアの老人ホームで介護士として働いていたフィリピン人が
ワークビザの更新を拒否された上、「2日以内に出国せよ」という
移民局からの手紙を金曜午後に受け取ったという信じがたい話。
彼女のワークビザは1年更新だったものの、10年間問題なく更新され
ご主人も扶養家族としてスーパーで働いていました。
「10年働いて2日で国外退去?」
と思わず絶句。辞職するにしても家を引き払うにしても
告知義務があるわけで、政府だってそれを十分承知のはず。
縦割り行政だけでは説明できない非常識に唖然としました。
(※でもこの手の話、NZでは往々にあったりします)
老人ホームはどこも外国人移民の労働力に依存しており、
特にフィリピン人はその最大の供給元と言われています。
私たちが住むエリアは老人ホームが多い場所で、国勢調査でも
フィリピン人人口の多さが端的に出ていて驚いたものです。
NZ政府は昨年10月に外国人移民に対する永住政策を見直し
技能移民部門での永住者を2年間で5,000人削減し、
技能移民の永住申請に必要なポイントの引き上げや
英語力の証明を国際的な英語評価試験の結果に限定するなど
さまざまな厳格化を打ち出しました。
しかし、140ポイントから160ポイントの引き上げだけで
昨年度に永住権を取った人の例で言えば
74%が対象外(つまり160ポイント以下)となるそうで、
厳格に160ポイントを採用したら対象者が4人に1人になり、
技能移民枠が埋まらない
政府の試算では160ポイントを採用すると、昨年永住権を取った
大工やパン職人では94%が対象外
調理師では90%が対象外
カフェ・レストランマネージャーでは81%が対象外
となるそうです
記事にあった老人ホームの介護士は49%が対象外となるものの
永住者の主要職種上位10位のうちでは一番永住権が取れる
確率が高いようです。(それでも2人に1人)
記事の女性も永住権申請の一歩手前だったよう。
今後は景気の悪化とともに雇用情勢が厳しくなることが見込まれ
この国の移民政策は完全に経済政策の一環なので
景気サイクルと共にクルクル変わっていくことでしょう。
私たちもこれとそっくりな事を2001年に経験しました。
それまでは「いつでも移住できる」と高をくくっていたら
一晩で見事に対象外に(爆)
移住前だった当時のメルマガが残ってます(笑)
Vol.0061 ~扉の向こう側~
それでも知恵と努力と度胸と運で、なんとか道は開ける
と夫婦で二人三脚、子どもも猫も連れ、永住権ではなく
夫名義のロングタームビジネスビザ(起業家ビザ)でやってきたら
翌年私名義でポロっと永住権が取れてしまいました
本当に猫の目のように政策が変わるのを実感した今や昔のお話
相変わらずハワイ祭り絶賛開催中で、明日は銀行に乗り込みます。
ブリスベン祭りも地味ーに開催中(笑)
(※今日もみたび更新)
(※写真はブリスベン)