ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

実家とは

2023-01-26 | 家族&夫婦
我が家のゲストルームという
か、普段はまったく使ってい
ない空き部屋、スペアルーム



利用者は今のところ次男(25
歳)とGFちゃんで、引っ越し
までの間2ヵ月弱いました。


そのうち1ヵ月以上は旅行中
で、いったい何日いたのか
親もその間、猫を頼み旅行中



息子しか利用しないので、ベ
ッドサイドテーブルは子ども
の頃使っていたもの。壁の絵
は次男がワーホリで行き、GF
ちゃんと出会ったエジンバラ

テディベアは長男のもの



私は物心ついた5、6歳から、
「出て行け、出て行け」
と母に言われて育ち、大学に
入ってからは、両親ともに、


「うちは下宿屋じゃない」
と言い出し、さらに強く「出
て行け!」と言われているも
同然になり、1年生の間に態
勢を整え、自活していけるメ
ドが立った2年生から下宿。


その時以来、金銭的支援は一
切受けていません。金の切れ
目は縁の切れ目。縁を切るに
はまず自活だと感じました。


「家を出る」と言ったら、さ
ぞや喜ばれるのかと思いきや
「自分勝手。わがまま」
と2人からののしられたのに
は心から驚き、両親が何を考
えていたのかは判りません。


聞いてみたところで、答えは
「自分で考えろ。そんなこと
を親の口から言わせるな。」

という的を得ないものになる
のが常だったので、なにを言
われても沈黙を守りました。


今や父は他界し、母は認知症
で答えは永遠にありません。


私にとって実家ほど心が休ま
らない苦痛な場所はなく、戻
らなくてもいいのであれば1度
として戻りたいと思う場所で
はなく懐かしさは皆無です。


父の逝去で売却した時の安堵
感は言葉にしようがなく、実
家がなくなった喜びは我慢の
結実のような解放感でした。



息子たちには実家というもの
がいつでも気軽に立ち寄って
泊っていける場所であるよう
に、と心から願っています。



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