ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

父の没後1周年

2021-07-17 | 家族&夫婦
今日は昨年他界した父の命日。


仏教では一周忌なのでしょうが
無宗教なので、英語のデスアニ
バーサリーにならい没後1周年。


自分でも興味深いことに父の事
は他界した後の方がよく思い出
すようになりました。これは故
人が魂となって近くに来ている
証左という考えもありますが、
私としては『自由に思い出せる』
関係になったような気がします。


決して親しい間柄ではなかった
一家が、4人で家族ごっこを続け
たような19年は私には苦しみの
連続で、家を出て、日本を出て
家族と言われた人たちと距離を
取れば取るほど、自然に自由に
自分を生きることができました。


それでも娘として、息子たちと
祖父母との関係を続けることは
私が望んだことだったので、年
に数回、電話で数分という蜘蛛
の糸のような連絡を続けました。


今はその親子の形式から解放さ
れ、思い出したいときに思い出
すという関係になったようです。


一度として腹を割って話す事が
ない家だったので、お互い何を
考え何を求めていたのかは知り
ようもなく、次第に興味も持た
なくなり『愛の反対は無関心』
という事を実地に学びました。


なので今となっても懐かしむ事
がほとんどなく、頑として何も
語らなかった生前の父の姿を思
い出すぐらいですが、91歳の大
往生には本人も満足でしょう。

そちらでもお達者で。


今日は1日降ったり止んだりでし
たが、最後には見事な夕焼けが。



All's Well That Ends Well
(※終わり良ければすべて良し)




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