ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

アデレード行:オルセー美術館の印象派展

2020年05月10日 | オーストラリア:アデレード

初アデレードの最終日。
もう少しイーストエンド散策
続けたかったものの時間切れ💦


これがあったんです

南オーストラリア州立美術館


オルセー美術館の印象派展

行って垂れ幕を見るまで開催
を知らず「ぜひ滞在中に
と心に決めていましたが、


入場制限になる人気ぶりで
この時間帯がラストチャンス

ガチで観ちゃう方なので
博物館のハシゴは体力勝負


でも見逃せませんでした

シスレー、ピサロ、モネ
が一緒に観れちゃう贅沢


私の中で印象派といえば、
チューブ入り絵の具の開発
でイーゼルやキャンバスを
持って戸外制作を始めた、

画家のイメージの原点の
ような自由人たち


アトリエではなく外で描く

という自由の息吹を感じる
ような空や水の青と緑。


セザンヌの

「レスタックから見たマルセイユ湾」
(↑日本語名調べましたよ~笑)


ルノワールが描いたモネ

19世紀に入ってさまざまな
化学顔料が発売されたことで
色の種類や鮮やかさが増し、
モネのパレットの顔料の色は
印象派が多用したものだそう。


青や緑の後はピンクや紫が
加わって温かい色使いに。

モネの「ポール=ヴィレのセーヌ河」


新印象派の点描画。美術の
教科書にもあった夭折した
スーラではなく、弟子の
シニャックの作品群

これも温かな色使い
点々が大きめ(笑)


線や輪郭の代わりにどれだけ
の点々で描かれているのか



そしてこの印象派展の主役

モネの「睡蓮の池、バラ色の調和」


池の水面とは思えないほど深く
多彩な赤。モネの睡蓮といえば
オランジュリー美術館の明るく
大きく曲線のイメージしかなく、
こうした小品の積み重ねが大作
に昇華していったのでしょうか。


ギュスターヴ・カイユボット
「屋根の眺め(雪の効果)」
印象派が雪に注目していた
白の時代の作品だそう。

80年代のフランス留学は1月
に始まったせいか、私のパリ
の原風景は冬景色で、30年
前の記憶が一気に蘇るようで
思わず足が止まりました。


印象派がジャポネズリーにいかに
影響を受けたかが浮世絵とともに
展示してくれることで実感でき、



これが



こうなる


モネの「かささぎ」
雪というモチーフや青の使い方
左右非対称の構図に影響が見ら
れるのだそうです。


漠然とした白銀の世界の焦点の
ようにポツンと止まるマグパイ

今回一番心惹かれた作品


めくるめく色の洪水の後の
心が清められるような白と
寒々しくも凛とした青

静寂が広がる空間でした。


旅の最後の珠玉のひと時

思い出が3割増しに(笑)


帰ってからヌーサの不動産購入
でお世話になった不動産屋夫婦
もほぼ同時期にこの印象派展を
観にアデレードに来ていたこと
を知って、お互いビックリ


コメント (2)
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