沖縄の本土復帰から40年。5月15日に宜野湾市で行われた記念式典に元沖縄県知事の大田昌秀さんは、「沖縄の実情はお祝いできる状況ではない」として出席しなかったと新聞が伝えていた。日本にある米軍基地の74%が沖縄に集中している。その沖縄では今、「痛みを体験しないとわからないのなら、基地を本土に移して」という考えが広がっているという。こうした報道に接したのと同じ時期に、『犠牲のシステム 福島・沖縄』(高橋哲哉著、集英社新書)を読んだ。高橋氏によれば、福島と沖縄は「戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシステムを表している」というのだ。経済成長や安全保障といった共同体の利益のために、誰かを犠牲にするシステムは正当化できるのか?と問いかける。今年1月に出た本なので既に読んでおられる方も多いとは思いますが、もしまだでしたらお薦めします。原発や基地問題を他人事としないためにも。(999会員 K.M)
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