NPO・999ブログ    本を読んで 考える力を養おう

「自分のできることを できる時に できる処で」
市民的知性の地平を拓くNPOふおらむ集団999

2013年のごあいさつ

2013年01月27日 | ミッション
信州岩波講座第15回記念、ふおらむ集団創立15周年にあたって
いまこそ、本を読んで考える力を養おうーそして「本を持って町へ出よう!」 
 
 市民の文化ボランティアグループとして出発した「ふおらむ集団999」の主要な活動は、いうまでもなく信州岩波講座の「市民の文化運動」です。その信州岩波講座の第一の目的は「活字文化の活性化と擁護」としてきました。そのためわれわれは「本を読んで考える力を養おう」と呼びかけて15年。15年の節目は、20年、30年に向かって志を新たにすることにこそ意義があると考えています。
 さて、旧臘12月31日信毎朝刊コラム「月曜評論」で、佐藤卓巳京大准教授が「政治と文化は違う」云々と発言のNHK幹部をたしなめています。われわれの信州岩波講座は、世にいう「岩波文化」を一つの大切な指針と考えています。999はその「学徒」(けっして使徒でも伝道者でもないと思います)であります。その真意は、創業者岩波茂雄の座右の銘とされる「低処高思」にあると思います。解釈すれば「市民とともにあって、たえず高い志をもつ」ということではないでしょうか。
 岩波文庫創刊の辞にもあり、戦後創刊の雑誌『世界』の発刊の言葉にもある考え方です。つまり知識が一握りの教養人だけのためにあるのではなく、広く市民に供されてこそ民主主義が普遍のものとなるとの意味と解釈できます。そこには「政治と文化」を隔絶する思想はありません。
 さあ、わたしたちも本を持って町に出よう。