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この夏の登山を終えて・・・

2020年11月16日 | 臥龍つぶやき
 今年の夏はコロナ禍の中で遠出を避けて、妻と二人で2度登山をして来ました。今までも何回か登山はしてきましたが70歳を過ぎて、体力的に無理ではないかなどの不安や、足・腰が衰えているなどの自覚がありましたが、どの程度の山へ登れるのだろうか、自分でも良く分からない中での登山への挑戦でした。
まず、1回目の登山は小諸市と群馬県妻恋村に位置する黒斑山(くろふやま標高2404m)です。浅間山外輪山の最高峰で、遠くには八ヶ岳連峰や富士山も小さく眺められる山です。小諸市側から浅間山を見ると左側にあり、直角にそびえる山です。              
8月15日、朝6時30分自宅を車で出発、8時前に高峰ビジターセター(群馬県)に到着、駐車場はほぼ満車、8時から高峰高原ホテルなどがある車坂峠から登山開始。アップダウンの繰り返す表コースを通り途中、多くの人に抜かされ、その健脚が羨ましく思いました。ガレ場(大小さまざまな岩や石がゴロゴロ散乱している斜面)が多く歩きにくい登山道でした。すると頂上のような場所が現れ、多くの人が休んでいたので、着いたと思ったら頂上ではなく「トーミの頭」という場所でした。ここまでの標準コースタイムは1時間20分ですが2時間かかりました。浅間山が真正面に望め雄大な姿が一望できました。居合わせた子供たちも「ウォーすごい」と歓声をあげていました。頂上はそこから更にコースタイム20分とありましたが、30分かかりやっと到着しました。頂上は涼しい風が吹き別天地であり、壮大な景色に感動しました。時間的にはかなり早い昼食を食べ、帰りは樹林帯を通る、全く眺望の無い「中コース」を歩きました。慎重に歩いているつもりでも、ガレ場で足がもつれ転倒してしまい、膝にかすり傷をおってしまいました。大事にいたらず良かったと思っています。登山はよく言われることですが下りの方がさらに大変だと思いました。
2回目は8月24日、百名山の蓼科山(標高2530m・立科町)です。中級コースだそうです。登山口は何カ所かあるようですが、無謀にも時間的に最短コースということで「七合目・一の鳥居登山口」からにしました。
朝6時30分自宅を出発、登山口には8時30分到着、予定していた駐車場はすでに満車で登山口から少し離れた駐車場に車を置き、8時40分登山開始。先ずは、「将軍平」を目指し、途中、女神湖を望みました。この登山道も最初から予想していた以上のガレ場が多くとても歩きにくく、ここでも多くの人が私たちを追い抜いて行きました。コースタイムは1時間10分ですが2時間かかり「将軍平」に着きました。
ここにはヒュッテがあり6人程が休んでいました。私たちも小休止。ここから頂上までは500m位だそうですが、100m位行った所から急な登りとなり、それも大きな岩が幾つも重なる急斜面、ここがコースの核心部で、岩と岩の間を一歩一歩落ちないように注意しながら歩きやっとの思いで、頂上に着くことができました。
その頂上も溶岩の塊の大きな岩や小さな岩だらけで、歩道はなく、まるで写真で見る月面のような所でした。それでも、ゆっくりと反対側の展望台へ行き、白樺湖を見ながら昼食を取りました。おにぎりが美味しかったこと。ああよく登って来たなと感慨に浸りました。妻は10年位前にも登ったようですが、こんな岩だらけとは一言も登山前には言わず私は憤慨しました。
帰りも同じルートを通り下山しましたが、後ろ向きに降りたり、足の置き場に悩みながらの下山でした。途中、若い男女3人の歩荷に出会い、その荷物!を背負って登るのかと思わず「ご苦労さんだね」と言ってしまいました。急斜面は注意しながら慎重に降りてきましたが、岩場を過ぎてからのガレ場では足がフラツキ5回も転倒してしました。足が弱っていることを実感させられ、幸い大怪我にはいたらなかったことでほっとしましたが、その後の筋肉痛には不自由しました。
後で知ったことですが、蓼科山の登山道は里から眺める優しい姿からは想像できないほどの急登で、昔は登るよりも眺め楽しむ山と言われていたそうです。この山へは2度と登ることはありませんが良い経験をしたと思っています。そして、よく登れたと自分を褒めてやりたいと思いました。登山は苦しみが多く有りますが、何ともいえない達成感や充実感があります。
さて、来年はどうするか? 自分の体力や自分のペースに合わせた登山を楽しめたらと思っています。(A・W)