NPO・999ブログ    本を読んで 考える力を養おう

「自分のできることを できる時に できる処で」
市民的知性の地平を拓くNPOふおらむ集団999

哲学カフェワークショップ②6月24日開催される 

2012年06月29日 | 哲学カフェ
 哲学カフェワークショップ②が、6月24日開催されました。  


  
 今回は「直木賞」をメインテーマに国民作家、女流作家、ノンフィクション作家まで、いつもながら長田さんの幅広いお話にグイグイ惹き込まれました。

 アイスコーヒーなどを飲みながら後半の談話会では、初参加の本好きな女性3人からも積極的な発言が出され、佐野眞一の「あんぽん」や山崎努の「柔らかな犀の角」、角田光代作品などについて話題が盛り上がりました。

 長野駅前など県下にわたって書店を展開する平安堂のキッズシアターを運営する担当者から、小さい時から本に触れる機会を創りたいが。何か良い案はないでしょうか? という問いかけに、塩尻市立図書館で始まる「本の寺子屋」のアドバイザーを務める長田さんは、「活字離れではなく、活字知らずという言葉が生まれています。我々が本の想像力や豊かさを次世代へ伝えていかなければならない」と結びました。

 本の魅力って、人を知り、心を知り、世界を知り、歴史を知る、ってどこかで読んだ記憶があります。私は幼少の頃は、本に恵まれてはいませんでしたが、学校の図書館で、知らない世界に純粋に感動したのは小学生の頃だった気がします。それからウン十年、まだまだ純粋にドキドキ感動してま~す。その本は、08’ミステリー第1位 湊かなえ『告白』。恩田陸『夜のピクニック』。ストーリーの展開に驚愕したり、高校生の頃に戻ったり……、本当に本ってすばらしい! 



 さて、松本健一さんの講演が迫りました。
 小林虎三郎とライバル河井継之助の関係、司馬さんが象山と北一輝とも気質的に合わなかった理由などについて語られる予定です。
 
 多くの方々のご来場をお待ちしています。 


第6回古本市場に蔵書のご提供をお願いします

2012年06月27日 | 古本市場

 信州岩波講座 今年のテーマは、“3.11後をどう生きる”です。
 
 古本市場へあなたの5冊をご提供ください!
                東北被災地の子どもたちへ「本」をプレゼントするために
  
◎NPО・999第6回古本市場は、信州岩波講座会場で3回開催します。  

◎あなたがご提供された本は、お求めいただく方にふたたび提供されます。
  
◎本をお求めされた方からの「カンパ金」(100円以上任意)は、被災地の子どもたちへプレゼン
トする本の資金に提供されます。

◎ご提供いただく本の宛先
  ①信州岩波講座会場持参
・8/11(土)講座Ⅰ・8/26(日)講座Ⅱ・9/8(土)講座Ⅲ 
 
  ②999事務局送付 
   〒381-0035長野市北条町24-4株アスク内NPО法人ふおらむ集団999事務局(係:土谷) 

③信州岩波講座実行委員会事務局送付 
〒382-0098須坂市墨坂南4-5-1須坂市メセナホール内信州岩波講座実行委員会事務局(係:小林)
             
          主催:NPО法人ふおらむ集団999

おすすめ本  松本健一著『海岸線は語る』

2012年06月11日 | おすすめ本
松本健一著『海岸線は語る 東日本大震災のあとで』(ミシマ社刊 1600円+税)

 著者は、哲学カフェ2012松本健一氏「司馬遼太郎の世界を語るーなぜ司馬は佐久間象山を書かなかったのか」の講師です。大変ジャンルの広い著述家で、上梓した本も数多い。その幾つかは7月7日の会場で販売されます。お買い上げの方には松本さんからサインもいただけます。是非7月7日は哲学カフェ会場の長野市問御所トイーゴ4F「長野市生涯学習センター」までお越しください。参加費は1,000円です。
 さて、『海岸線は語る』は、『海岸線の歴史』の姉妹編にあたる最新作といわれています。日本人は「海やまのあひだ」に住んできた民族であると、折口信夫の言葉を紹介しながら、列島の豊かな自然と四季折々の風景や食べ物が日本人の細やかな精神性や繊細な美的感覚を育んできたとしています。時に自然の猛威にさらされながら、自然と共生する暮らし方を選択してきた。それが、西洋近代の到来によってうんぬん、と。3.11後の生きざまを被災地の岩手、宮城、福島の海岸線を見据えながら説き起こす。
 「私は東日本大震災によって大きな被害をうけ、多くの人家がなくなった海岸線が今どうなっているのかを知るべく、各地に足を運んだ。それは、本書で何度かふれているように、まず「現場」を知らなければならないと考えるからだ。「現場」を知らないまま、復興を議論したところで仕方がない。その「現場」に立って、その土地の人びとのこれからの暮らしかたやこれからの「国づくり」を考えなければならない」と政府主催の復興構想会議に集められた学者や官僚の「空論」を批判している。(「あとがき」から)                            (看雲想居士12/6,11)