昨年10月発生の台風19号豪雨による被災に対し、多くの皆さんにご心配をいただき、家屋の復旧には多大なご支援ご協力を賜り心から厚くおれいを申し上げます。
千曲川の越水という想定外の事態で我が家も床上50センチを超える浸水に遭遇しました。現在はお陰様で何とか元の生活ができるようになりました。
災害復旧も儘ならない年明けの春先早々、今度は世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、三密するな・外食自粛だ・濃厚接触禁止だと言って、飲み会や好きなカラオケも全くできない状況となり、更にこの夏は例年に無い猛暑日が続き、特に年寄りには熱中症に気を付けて外出は控えろと、誠にストレスのたまる日々が積み重なり大変な‟ぴえん”です。
災害復旧作業をあれもこれもと日々考え悩みながら進める中、寝つきが悪くなり、また、夜中に目が覚めたらなかなか眠れないというような日々が続き、何とかしなくてはと考えていたある日、水に浸かった本を整理していた時、改めて本棚を眺めてみると、若い頃読みふけった懐かしい本、当時話題となり買いあさった「積読」のままの本、結婚した時に妻が持ってきた本など、まだ見ぬ多くの本が眠っていることに気が付きました。どうせ眠れないならこれらの本をよもう、そう開き直って久しぶりに本気で読書に立ち向かうことと致しました。
思えば昭和の20年代30年代の頃は、職場に市内の本屋さんが出入りしており、週刊誌から全集・専門誌など定期的にまたは電話一本で配達してくれ、その際に次はこんな本が出ますと言って勧誘され、仲間同士競い合って買いあさった時代でありました。
そうこうする内、新型コロナ対策、熱中症対策とますます家の中に籠る機会が増え、読書にはうってつけの環境が整って参りました。災害復旧中は夜寝る前と夜中だけでしたが、今では暇ができればすぐ読めるように、居間・寝室・トイレに読みたい本と老眼鏡を用意してあります。変な話ですが、家を建て直すときトイレに書棚を作ろうとしたところ、家族に反対され実現できなかったんですが、体質的に長く入っていることが多い私には一番安心安全な場所であります。
これまでに読んだのは、まず個性あふれる武将の生きざまや戦略・戦術など仕事を進めるうえで役立つだろうと、若い頃に一度は読んだ戦国武将もの、織田信長や徳川家康までをはじめ、宮本武蔵・柳生宗炬・武田信玄・伊達政宗それに真田太平記などを読み返してみました。今の世の中と照らし合わせながら改めて若い頃の感銘とは違ったものを感ずることができました。また、日本文学全集・世界文学全集はいつかは読んでおきたいと思っていたものであり、何とか半分ぐらいまで読み進めております。
更に社会人になりたての頃、東京大学文学部哲学科心理学研究室卒業の学歴を持つ尊敬する上司の様々な教えの一つに「何でも良いから若いうちに本を読め、特に小説はどんな名も無き作家の作品でも一生懸命読者への思いを込めて創作したものであり、その思いが何であるかを感じ取れるような読み方をしろ」と言われたことを思い出しながら、当時のベストセラーや話題の本など手あたり次第読んだものが、数えてみたら50冊を超えておりました。読書はその本の時空にタイムスリップして、様々な経験をしながら多くを学ばせていただく大切な一時であります。
今年は残念ながら信州岩波講座が休止となり大きな学びの機会が失われ、999の皆さんにもお会いすることも出来ず、腹が立つやら悲しいやら、やるせない思いをしています。
新型コロナウイルスによって、せっかく身についた読書習慣を今後も継続したいと思います。今年の年末には傘寿を迎える余命いくばくも無い我が人生で、本棚すべてを制覇できるか、静かに挑戦をしております。(T・Y)
千曲川の越水という想定外の事態で我が家も床上50センチを超える浸水に遭遇しました。現在はお陰様で何とか元の生活ができるようになりました。
災害復旧も儘ならない年明けの春先早々、今度は世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、三密するな・外食自粛だ・濃厚接触禁止だと言って、飲み会や好きなカラオケも全くできない状況となり、更にこの夏は例年に無い猛暑日が続き、特に年寄りには熱中症に気を付けて外出は控えろと、誠にストレスのたまる日々が積み重なり大変な‟ぴえん”です。
災害復旧作業をあれもこれもと日々考え悩みながら進める中、寝つきが悪くなり、また、夜中に目が覚めたらなかなか眠れないというような日々が続き、何とかしなくてはと考えていたある日、水に浸かった本を整理していた時、改めて本棚を眺めてみると、若い頃読みふけった懐かしい本、当時話題となり買いあさった「積読」のままの本、結婚した時に妻が持ってきた本など、まだ見ぬ多くの本が眠っていることに気が付きました。どうせ眠れないならこれらの本をよもう、そう開き直って久しぶりに本気で読書に立ち向かうことと致しました。
思えば昭和の20年代30年代の頃は、職場に市内の本屋さんが出入りしており、週刊誌から全集・専門誌など定期的にまたは電話一本で配達してくれ、その際に次はこんな本が出ますと言って勧誘され、仲間同士競い合って買いあさった時代でありました。
そうこうする内、新型コロナ対策、熱中症対策とますます家の中に籠る機会が増え、読書にはうってつけの環境が整って参りました。災害復旧中は夜寝る前と夜中だけでしたが、今では暇ができればすぐ読めるように、居間・寝室・トイレに読みたい本と老眼鏡を用意してあります。変な話ですが、家を建て直すときトイレに書棚を作ろうとしたところ、家族に反対され実現できなかったんですが、体質的に長く入っていることが多い私には一番安心安全な場所であります。
これまでに読んだのは、まず個性あふれる武将の生きざまや戦略・戦術など仕事を進めるうえで役立つだろうと、若い頃に一度は読んだ戦国武将もの、織田信長や徳川家康までをはじめ、宮本武蔵・柳生宗炬・武田信玄・伊達政宗それに真田太平記などを読み返してみました。今の世の中と照らし合わせながら改めて若い頃の感銘とは違ったものを感ずることができました。また、日本文学全集・世界文学全集はいつかは読んでおきたいと思っていたものであり、何とか半分ぐらいまで読み進めております。
更に社会人になりたての頃、東京大学文学部哲学科心理学研究室卒業の学歴を持つ尊敬する上司の様々な教えの一つに「何でも良いから若いうちに本を読め、特に小説はどんな名も無き作家の作品でも一生懸命読者への思いを込めて創作したものであり、その思いが何であるかを感じ取れるような読み方をしろ」と言われたことを思い出しながら、当時のベストセラーや話題の本など手あたり次第読んだものが、数えてみたら50冊を超えておりました。読書はその本の時空にタイムスリップして、様々な経験をしながら多くを学ばせていただく大切な一時であります。
今年は残念ながら信州岩波講座が休止となり大きな学びの機会が失われ、999の皆さんにもお会いすることも出来ず、腹が立つやら悲しいやら、やるせない思いをしています。
新型コロナウイルスによって、せっかく身についた読書習慣を今後も継続したいと思います。今年の年末には傘寿を迎える余命いくばくも無い我が人生で、本棚すべてを制覇できるか、静かに挑戦をしております。(T・Y)