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第14回信州岩波講座2012プログラム確定

2012年05月17日 | 信州岩波講座
第14回信州岩波講座2012実施要項ならびにプログラムスケジュール
■主催者:信州岩波講座実行委員会(構成団体―須坂市/同教育委員会/同文化振興事業団/岩波書店/信濃毎日新聞社/信毎文化事業財団/NPО法人ふおらむ集団999)
■後 援:須坂商工会議所/須坂市高等学校校長会/上高井教育会/須坂市PTA連合会/上高井郡市PTA連合会/須坂新聞社/須高ケーブルテレビ/諏訪市立信州風樹文庫
■協 賛:桜井甘精堂/オリオン機械/長野県酒類販売
■協 力:ひまわりの会/草月流小林孝子教室/長電バス/峰の原高原観光協会
◎聴講券―①3講座つづり券(前売りのみ)2,500円②1講座券(前売り)1,000円(学生500円)③当日券1,200円
◎プレイガイドー信毎事業部、平安堂県下各店など県内有名プレイガイド6月3日一斉発売。
◎事務局:須坂市墨坂南4-5-1須坂市メセナホール内(須坂市文化振興事業団)

第14回信州岩波講座2012プログラムスケジュール
講座Ⅰ:8月11日(土)《新しいライフスタイル》
    14:00  開講挨拶 実行委員長
    14:05  講演①(60分)田中優子氏(法政大学社会学部教授)
『グローバリゼーションの中でどう生きるか』
    15:05  休憩(10分)
15:15  講演②(60分)鎌仲ひとみ氏(映像作家)
     『自分自身が「解決」となるために』
16:15  休憩(10分)
16:25  対談(60分)田中優子氏×鎌仲ひとみ氏
17:25  終了
17:30  サイン会
 講座Ⅱ:8月26日(日)《「3.11」から学ぶこと》
    14:00  メセナジュニアオーケストラ演奏(15分)
    14:20  講演(90分)池澤夏樹氏(作家)
         『文明の渚』
15:50  休憩(10分)
16:00  図書贈呈(15分)
16:15  質問に答えて(70分)
     池澤夏樹氏×進行/信濃毎日新聞記者・畑谷史代氏
17:25  終了
17:30  サイン会
講座Ⅲ:9月 8日(土)《経済社会のビジョンを描く》
    14:00  講演①(60分)浜矩子氏(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)
『終わりは始まり~幼稚さとの決別の時~』
15:00  休憩(10分)
15:10  講演②(60分)中野剛志氏(評論家)
『レジーム・チェンジ:恐慌を突破する逆転の発想』
16:10  休憩(10分)
16:20  対談(60分)浜 矩子氏×中野剛志氏
17:20  閉講あいさつ 副実行委員長
17:25  終了
17:30  サイン会

第14回信州岩波講座2012基本テーマ:新しいはじまり――3.11後をどう生きる
天災と人災の複合災害となった東日本大震災。その衝撃はあまりにも大きいものでした。とりわけ東京電力福島第一原子力発電所の事故は人々を放射能汚染の不安に陥れるとともに、日本社会が抱える様々な問題を表面化させました。「成長」や「豊かさ」を追い求めるなかで、私たちはいつしか物事を深く考えることや真実と向き合うことを怠っていたのかもしれません。
「3.11」を機に、社会には様々な変化が生まれてきています。「絆」が時代を象徴する言葉になったように、人と人とのつながりに目が向けられるようになりました。生きることの意味を問い、生を全うすることの大切さが説かれるようになりました。過剰な消費社会を反省し、持続可能な社会を模索する動きも広まっています。また、これまで組織された運動の外にいた「普通の人々」が声を上げ、行動するようにもなりました。それらはたとえ小さく緩やかなものであったとしても、明らかに「3.11前」とは異なる動きです。
これと対照的なのが政治の世界です。旧来の価値観から抜けきれず、この困難な状況をどう乗り越え、将来に結び付けていこうとしているのか、「3.11後」を生きる上で必要な思想も哲学も見えてきません。日本の政治は機能しているのだろうか? 政治への不信感が募るなかで、「民主主義」の意味についても改めて考えてみる必要がありそうです。
私たちは、未来世代にどんな社会を引き渡すことができるのでしょうか。3.11後をどう生きるかは、私たち一人ひとりに向けられた問いかけであるとともに、この国の将来にどう関わっていくかという課題でもあります。「新しいはじまり」の入り口に立っている私たちは、再び「知らなかった」「騙されていた」と繰り返すことがないように、そして「あのとき何もしなかった」と悔やむことがないように、自ら深く考え、明確な意思表示をしていく――それこそが「3.11」から学ぶ教訓ではないでしょうか。叡智を集め、希望ある未来を切り拓きましょう。

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